「英語の速読ではとにかく目を速く動かして文章を読んでいかなければならない」こう考えている受験生は多いはずだが、その考えは間違っている。 ムリして英語を速読しようとしても、文章内容は全く頭に入ってこず、得点は逆に下がってしまうものだ。

「どうすれば速く正確に読めるのか」といった問いは誰しも持っているだろう。 正しい速読のメカニズムと身に付け方を知って、着実に【速読速解力】を身に付けるメソッドを手に入れよう。

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よくある英語速読の勘違い

英語の速読について、受験生がよく勘違いしていることをいくつか列挙させてもらおう。

  • 【勘違い①】左から右に目を速く動かして読まなきゃいけない
  • 【勘違い②】速読力を高めるためにはとにかく音読すればいい
  • 【勘違い③】英文はいつも左から右に読まなければならない

【勘違い①】左から右に目を速く動かして読まなきゃいけない

共通テスト英語でいつも時間が足りないので速読練習をするべきだ。

おそらく、ほとんどの大学受験生が一度はこう考えるだろう。この考え自体は正しいのだが、速読するといっても、それは目を速く左から右に動かして読むことではない

そもそも、速読とは1冊の本を10分で読むとか、そういった専門的な技術のことだ。大学入試英語において、そのような読解スピードは全く必要ない。ネイティブからすれば普通に文章を読むようなスピードを、私たち日本人が「速読」と言っているに過ぎない。

その意味で、そもそも「速読」という言葉自体を使うこと自体ナンセンスなのだが、速読と言う言葉が浸透しているので、私も速読という言葉を使わせてもらっている。

速読は普通のスピードで英文を読み理解すること。無理やり速く読もうとしても意味がない。

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【勘違い②】速読力を高めるためにはとにかく音読すればいい

たしかに、英語の速読力を高めるためには音読が有効であることは間違いない。しかし、ただ音読をするだけで速読力が上がるわけではない。

指導力のない人が「とにかく音読しとけ」というアドバイスしかしないことで、毎日毎日、喉が痛くなるまで音読を繰り返しても、英語の偏差値が1も上がらない受験生もいる。

詳しくは後述するが、文構造をきちんと理解していない英文を、頭を使わず「棒読み」しても英語力は全く身に付かない

音読学習にも正しい方法がある。何も考えずにひたすら棒読みしても意味がない

【勘違い③】英文はいつも左から右に読まなければならない

スラッシュリーディングという言葉が流行っている。これは英文のカタマリごとに、左から右に英文を直読直解していく読み方なのだが、常に前から英語を理解しなければいけないというわけではない。

なぜなら、文構造がとても複雑な英文の場合、前から読んで文構造を把握できないこともたくさんあるからだ。そういった場合は、後ろから訳していく返り読みをせざるを得ない場合もある。

基本はスラッシュリーディング、難しい英文は返り読み

「英語速読教」に洗脳されていると、こういった使い分けが出来ず、複雑な英文もスラッシュ読みしようとしてきちんと訳せない人がいる。

スラッシュリーディングは絶対ではない。ケースによって柔軟に読み方を変えよう

英語速読の正しい定義と考え方

ここでは私の考える英語速読の定義と考え方を解説してみる。

【速読の基本①】普段あなたが文章を読む程度のスピードで十分

速読と言ってしまうと、普段あなたが文章を読んでいる時よりも速く読まなければいけないのかな?と思ってしまうが、実際はそうではない。

現代文や普通の本を読む時のスピードを、英語で出来ればそれで十分なことがほとんどなのだ。実際、日本語で読むよりも速いスピードで英語を読むのは不可能だ

第二外国語において母語以上に速く読むのは当然不可能で、読めたとしても「読んだふり」になるしかない

必要以上に急いで読む必要はなく、日本語を読むスピードでOK。

もちろん、東大など一部の大学ではタラタラ読んでいては間に合わない試験も多い。当然英語の速読力を挙げなければいけないが、その前に日本語の速読力がないとダメだ。

したがって、語彙力含む国語力がなかったり文章の読み慣れが出来ていない人が速読をすることは難しいので注意すること。

【速読の基本②】英語速読=文章内容を速く理解し速く設問を解くこと

速く目を動かして英語を読んでも、文章内容が理解できていなければ問題を解けない。それでは「読んだ」とは言えない。速読とは英文の内容をいち早く理解して設問を解くことだ。

  1. 文章のトピック(テーマ)は何かを速く把握する
  2. 筆者の主張をいち早く把握する
  3. 各段落の要旨をいち早く整理する
  4. 設問で問われている部分をいち早く探して答える

これが正しい速読の方法である。入試問題を制限時間内に解くためには「文章を速く理解し、設問を速く解く」ことに尽きる。そのためにどうすればいいかを考えれば、自然と上の4つが挙がってくる。

【速読の基本③】英語が得意な人は速く本文を読み、設問に時間をかける

例えば英語の読解力がない人は、共通テスト英語の第6問などは本文を読むのに15分以上かけ、設問を解くのに5分しか使わなかったりする

設問文は本文より難しかったりひっかけが多かったりするので、選択肢の精読や設問を解くのに時間をかけられない人はそれだけ得点は下がる。

英語長文で得点力を伸ばしたいなら、設問を解く作業に時間をかけるべし。

【速読の基本④】英語が得意な人は何度も何度も本文を読み返さない

おそらく、英語が苦手な人は、共通テスト模試の英語などの本文を2度、3度、4度と読み返してしまうかもしれない。何度も読み直してしまうのは、英文理解力がないことに他ならない

何度も読み返せば読み返すほど時間がなくなっていく。一方、英語が得意な人は本文を何度も読み返さない。共通テスト英語の場合は、基本的には1度読むだけで十分だ。

①設問を読み②本文を一度読み③設問に戻って解答

共通テスト英語で9割以上得点する人は、こんな感じでサクサク問題を解く。本文や設問で詰まらなければ20分程度時間を余して9割得点することもある。

逆に、本文や設問を何度も読み直すほど時間は足りなくなっていく。 したがってあなたが目指すべきは、英文をいたずらに速く読むのではなく、一度読んで本文内容をきちんと理解できるようにすることだ

もちろん、共通テスト英語は簡単なのでほとんど読み返さなくてもいいが、本文の難易度が上がると読み直す必要も出てくる。ケースバイケースなので絶対視しないことだ。

 英語を一度読んできちんと理解できることを目標とせよ。

【速読の基本⑤】天然速読力と、英文速解力

私は、速読力には大きく分けて2つあると考えている。

  1. 天然速読力=自然に読んで理解できる読解スピード
  2. 英文速解力=本文内容を速く理解する読解力

ほとんどの人は、ムリして英語を速読しようと必死になっているが、それではダメ。日本語の文章を読むくらいの自然な読解スピードを身に付けることが大事

それに加えて、英文を速く理解する英文速解力も重要だ。 天然速読力は、語彙力と英文解釈を極め、スラッシュリーディングなどの練習を大量に積み重ねれば自然と向上していく。

しかし天然速読力だけでは足りない場合もある。 真の速読力を高めるためには、英文内容をいち早くつかむための読解力(国語力)が必要だ。それはパラグラフリーディングなどを学び実践することで向上させることができる。

天然速読力はスラッシュリーディングと多読で高めよう。

英文速解力はパラグラフリーディングで高めよう。

速読速解力のために必要な力

速読速解力には主に「精読力」「国語力」の2つが必要だ。「国語力」とはもう少し正確に言うと「本文全体のテーマを把握する力」「各段落の要旨を把握する力」「筆者の主張を把握する力」などのこと。

英文解釈と和訳を一瞬で出来る精読力が速読力の土台

あなたは以下の英文を何秒で和訳できるだろうか。

Interpol is an international police organization that promotes cooperation among more than 180 nations to fight against international crime.

英文内容を理解するのに15~20秒以上かかってしまうなら、速読はまだ早い。この程度の英文なら英文を前から読みながら文構造を把握し、遅くても10秒程度で和訳を言えないといけない。

英文を速読するためには、英文を速く和訳する精読力が土台となる。精読力がないまま速読しようとしても、それは「英文を読んで理解したフリ」に過ぎず、得点は全く伸びないどころか下がることさえある。

もしあなたが最近模試の得点が下がったり、読解力が低くなったと感じたら、それは英文を速く読もうとしすぎかもしれない。また全く英語をスラスラ読めない人は、精読力が足りないかもしれない。

個人的感覚としては、共通テスト英語で7割とれない人は精読力が足りていないことが多い。以下を参考にして語彙力を英文解釈力を勉強しよう。

英文の文構造の記号を書き込まないでも文章を読める力

英語の初級者~中級者は、英文のSVOCMなどの文構造を書き込みながら文章を読んでいるかもしれないが、速読力を高めたいなら少しずつ書き込みをしなくても英語をスラスラ読めるようにした方が良い

理由は単純で、記号を書き込んでいるとそれだけ普通に読むのが遅くなるからだ。最終的には、現代文を解くときのように重要な部分や設問に関わる文に線を引くだけにしておきたい。

その際、記号を書き込んでいるとゴチャゴチャして読みにくくなる。 したがって、英文解釈のテキストや長文においては、何も書いていない状態の英文を何度も何度も読み込んでおく必要がある

これは単なる慣れなので、1~2か月程度続ければかなり出来るようになるだろう。

筆者の主張や本文全体の要旨を把握する力

長文読解問題では結局、文章内容を理解しないと設問に答えられない。文章内容を理解するためには文章内容のテーマや筆者の主張を把握する力が必要だ。

これらは一般に「国語力」ということもある。国語力がある人は、精読をするだけで共通テスト英語で8割近く得点できてしまうこともある。 一方、国語力がない人はかなりハイレベルまで語彙力や英文解釈を勉強していても、6割程度しか得点できないこともある。

英語長文問題とは結局「日本語に訳した後は国語の問題」なのだ。国語力がない人は長文読解力を伸ばすことができない。

天然速読力強化メソッド

天然速読力を強化するためには、少なくとも以下の4つを徹底的に勉強しなければならない。

  1. 単熟語のクイックレスポンス⇒英単語を英単語のまま理解する
  2. 英文解釈力⇒短文を一瞬で構造把握し和訳する
  3. スラッシュリーディング⇒英文をカタマリごとに捉える
  4. サイトトランスレーション⇒英語⇒日本語訳⇒英語⇒日本語訳を反射的に言える

単熟語のクイックレスポンス

英単語、英熟語の覚え方ひとつとっても、どれだけ徹底的に覚えられるかで速読力が決まる。 例えば次の日本文を読んでみよう。おそらく3秒程度で読めるはずだ。

犬が吠えていると、人を威嚇していると考えるのはよくある間違いである。

では、次の英文を読んでみよう。

It is a common error to imagine that a barking dog is threatening you.

commonやerror、barkingやthreateningなど、一瞬で訳せる単語が少ないと、読むのが遅くなるだろう。 「なんとなく覚えている」状態ではなく「単語を見たら訳さなくても理解できる」レベルまで単語知識を落とし込むことが速読では重要だ。

普段の英単語暗記では日本語→英語を一瞬で言えるようにするクイックレスポンスという勉強法を徹底しよう。 英単語暗記についてはこちらもチェックしてほしい。

英文解釈力を徹底して鍛える

構造把握の時点でつまずけば、それだけ英文を読むのが遅くなる。共通テスト程度の英文でつまずいていてはいけない。英文解釈は徹底的に勉強してほしい。

普段の英文解釈の勉強では、ただ構造を把握し和訳できるだけでなく、素早く構造把握と和訳を出来ることを目標にしよう

速読力も高められる英文解釈の参考書は『スマートリーディング』『英文解釈の技術』シリーズだ。音声がついてくるので、それに合わせて音読練習することで、英文解釈と天然速読力を同時に鍛えることができる。

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スラッシュリーディングに慣れる

スラッシュリーディングとは、英文をある一定のカタマリごとに捉えて訳す読み方のことだ。

It is a common error / to imagine / that a barking dog / is threatening you. よくある間違いだ/考えるのは/吠えている犬は/あなたを威嚇していると

このように、五語程度の英文の句・節ごとにスラッシュで区切り、そのカタマリごとに左から右へ英文を訳していくのだ。 スラッシュリーディングに慣れていくと、徐々に1つ1つのカタマリを長くして読むことができる。

It is a common error  to imagine / that a barking dog is threatening you. こう考えるのはよくある間違いだ/吠えている犬はあなたを威嚇していると。

英文を左から右に、前から訳していくのはネイティブイングリッシュの人の思考回路だ。これを身に付けることで天然速読力を高めることができる。

具体的には、このように英文にスラッシュを入れて、あるいはスラッシュがついているテキストを使って、英文を音読していく。 スラッシュリーディングは、主に以下のようなテキストで練習することができる。

サイト・トランスレーションで瞬間和訳力を鍛える

サイト・トランスレーションとは、スラッシュリーディングを元に、英語をスラッシュ毎に「英語⇒日本語→英語⇒日本語」と理解することだ。 実際には、CD音声などを聴きながら、英文を前から訳していく方法を取る。

それはさながら同時通訳者が、英語スピーチなどを聞いてその場で訳していくのと似ている。 この作業を行うことで、英文を前から瞬間的にどんどん訳していく力を劇的に向上させることができる。

もちろんリスニング力も向上させることができる。 サイト・トランスレーションという勉強法は、主に『東大英語長文が5分で読めるようになる シリーズ解説と受かる使い方』という参考書で解説されているのでぜひ一読してみよう。

音読学習については「確実に読解力を高められる!正しい英語音読の方法と11の手順」をチェックしておこう。

英文速解力強化メソッド

英文を速く理解して速く解く力=速解力は、主に以下の3つを実践することで鍛えることができる。

  1. スキミング=すくい読みでおおざっぱな内容を掴む
  2. スキャニング=検索読みで必要な情報にいち早く探し出す
  3. パラグラフリーディング=文のテーマや筆者のイイタイコトを、パラグラフを利用して理解する

【スキミング】段落の最初と最後を読んで全体の要旨をつかむ手法

英語の文章は、最初か最後の文にイイタイコトやテーマとなる文(トピックセンテンス)があることが多い。したがって、各パラグラフの最初と最後の文だけ読むことで、本文のおおまかな流れ、要旨を把握することができる。

これは文章が500語以上の、比較的長めの文章で特に有効なテクニックだ。「この文章はだいたいこういうことが書いてある」ということが分かった上で本文をじっくり読むことで、文章内容を深く理解することができる。

これをやらずに前から普通に文章を読むと、途中で「この文って、結局何がいいたい文なんだ?」という状態に陥ってしまう。 本文全体のトピックを忘れなければ、長い英文を読んでも迷わないようになる。

【スキャニング】設問から、必要な情報を速く探し出す手法

設問を読むと、どこに解答の根拠があるのかだいたいわかることがある。 次に挙げるのは、2014年度共通テスト英語の第4問Aの設問だ。

問1 If a state is magnet, (  ).
問2 Which three states are represented in Figures 1 and 2 as (A), (B), and (C)?
問3 The main purpose of this passage is to (  ).
問4 What topic might follow the last paragraph?

これを見れば、本文のどこを読んで解答すればいいかがわかる。

  • 問1についてはこれだけではわからないが、第1パラグラフに「state is a magnet」について書かれた英文があるので、そちらを熟読して問題を解けばいい。
  • 問2は図表1と図表2を見て、ABCに当てはまる国はどこかを答える問題だ。図表に対応する第2パラグラフを読むことで解答できることが(本文をチェックすれば)すぐわかる。
  • 問3は全体を読んで解答する問題。この設問はスキャニングはあまり関係ないが、選択肢を見て、それぞれ対応する箇所をチェックすることが重要。
  • 問4は最後のパラグラフを読めばいいことが分かる。

具体的には、以下の手順で問題を解くと効率が良い。

  1. 本文を読む前に設問を軽くチェックする。選択肢はあまり見ない。
  2. 本文を読む。本文を読みながら設問にも目を向ける。
  3. 「設問に関わる場所はここだ」と言う箇所に当たったら、その場で問題を解く。

こういう風に読むことで、「本文を読んだ後に設問を読み、もう一度本文を読む。でも何がどの辺に書いてあったか忘れちゃった」という状態にならなくて済む。

スキャニングとはいわば、スマートに英文を解くためのテクニックだ。 スキミングとスキャニングを主に扱っている参考書には「キムタツ式英語長文速読特訓ゼミ|シリーズ解説と受かる使い方」があるのでチェックしておこう。

【パラグラフリーディング】英語評論文の「王道の」論理的読解法

英語の評論文を論理的に読み解いていくことをパラグラフリーディングと呼んだりする。

  • 1つのパラグラフにつき1つのイイタイコトがある
  • パラグラフが変わるとイイタイコトも変わる
  • パラグラフはお互いに関連がある

こういったパラグラフの性質を利用して、英文を理解していく読み方だ。 パラグラフリーディングを身に付ければ、本文の理解力がグングン伸びていく。それだけ英文を速く理解することが可能になり、結果的に速読速解が出来るようになる

パラグラフリーディングの基本については下記の本がオススメ。共通テスト英語長文が題材なので初心者でもパラグラフリーディングを身につけることが出来る。

 パラグラフリーディングやスラッシュリーディングを含めた長文読解力を高める方法は以下を熟読してほしい。

速読速解力を高めるおすすめ参考書

英文解釈勉強法と参考書

英語長文問題の勉強法と参考書

現代文の読み解き方は、そのまま英語のパラグラフリーディングに応用できる。したがって、下手にパラリーを勉強するよりも、まずはしっかり現代文の勉強をした方が良い。

英語速読に関するよくある質問FAQ

最後に、速読に関するよくある質問とその答えを書いていきます。

スラッシュリーディングは必ずやらなければいけませんか?

  • やらなければいけないわけではないが、やった方が良い。

スラッシュリーディングをしなくても、普通に英語を読み込んでいけば英語は十分速く読めることもあります。また英語を音読していれば、自然と英語を左から右へ訳すクセも付くでしょう。

パラグラフリーディングは必ずやらなければいけませんか?

  • 上と同じくやらなければいけないわけではないが、やった方が良い。

パラグラフリーディングはやらなくても十分大学に合格することは可能です。しかし、やらないよりはやった方がいいかな、と言うのが個人的考えです。

パラグラフリーディングは現代文での読み方とほぼ同じですから、長文に読み慣れている人は特に勉強しなくてもパラグラフリーディング的な読み方が出来ています。逆に、私のような学習経験の少ない人はぜひやっておいた方がいいでしょう。 ただし、英文速読の土台にあるのはやはり英語を普通に読んで和訳して理解することにあります。

読解テクニックのみに頼るような読み方をしてしまうとたちまち読解力が落ちてしまいます。 パラグラフリーディングはあくまでおまけ程度に考えてもらうといいと思います。

スキミングはいつもやった方がいいのでしょうか?

  • 400語以下の短い長文では不要な場合も多い。

長文が短い場合はスキミングをせずに、普通に前から順序良く読んでいってもいいです。逆に700語とか1000語超といった長い長文になればなるほどスキミングは効果を発揮します。また、難しい英文の場合にスキミングは遊行です。

とはいえ、すべての長文で完璧にスキミングが通用するわけではないので絶対視するべきではないでしょう。 たとえば私は共通テスト程度の易しい英文ならスキミングはしません。

最初から普通に読んでも、英文内容が簡単(と私は感じる)で、途中で何を言っているかわからなくなる、ということも全くないからです。 逆に、マーチ以上の英文で長めの文章になるとスキミングをすることが多いです。

スキャニングでは選択肢も見ますか?

  • 場合にもよるが、選択肢もヒントが満載なので見たほうが良い場合が多い。

スキャニングの際には各選択肢の主語だけ見るとか、目立つキーワードだけ拾い読みようにするといいでしょう選択肢も含めてスキャンして「この設問はどんな情報に注意して本文を読めばいいのか?」というフォーカスするべき点をハッキリとした上で英文本文を読んでおきましょう。

ただ漫然と読むのと「この情報を探そう」と意識を持って読むのとでは解答時間に大きな差が出る。スキャニングは必ず習慣にしておきましょう。

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