大学受験英語の長文問題集や参考書はたくさんあって、とてもじゃないが選びきれなくなってきている。

ここでは、レベルとタイプ別に参考書を分け、あなたにぴったりの長文参考書を選べるように紹介した。文読解系の参考書は大まかに【速単系】【問題集】【パラリー】に分けられる。 レベル別の参考書一覧と、タイプ別参考書シリーズの解説を行おうと思う。

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参考書選定のヒント

自分のレベルに合ったテキストを選ぶ

最も大切なポイントだ。背伸びして難しい問題集を学習しても効率が落ちるだけ。 下記でおおざっぱにレベル分けした長文参考書を紹介しているので、それを参考にして慎重に参考書を選んでほしい。

タイプ別の本をバランスよく学習する

私は【速単系】【問題集】【パラリー】をバランスよく選んで学習することをおすすめしている。 「キクタンリーディングBasic→パラリーストラテ①+やっておきたい300」というような感じ。 単純な速読力強化のために速単系。論理的な読解を学ぶためのパラリー。パラリーを演習するための問題集。 速単系だけやるのではなく、問題集だけやるのではなく、3つのタイプのテキストをバランスよく学習することで、総合的な英文読解力を高めることが出来ると考えている。

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英文のタイトルが載っていない長文集を使用する

長文問題集の中には、「英文のタイトルが載っている」本がある。こういった類の本はなるべく避けるようにしよう。 なぜなら、実際の入試の問題文では、ご親切にもタイトルを載せることはあまりないからだ。

タイトルは英文読解において非常に大きなヒントになる。タイトルを見れば本文のテーマがわかってしまい、難易度は大きく下がる。 速単などはタイトルが分かっていても構わないが、問題集は原則、タイトルが問題部分に載っていない参考書を使用しよう。

CDが付いている

なるべくCDが付いているテキストを選びたい。理由は単純で、読み込みがしやすいからだ。長文問題集はなるべくCD付きのものを選ぼう。

パラグラフリーディングはCDが付いていないものがほとんどだが、これには目をつむろう。今後はCD付きのパラリー本も増えていくると期待したい。

英語長文・英文読解 参考書一覧

下記のようにおおざっぱにレベル別に分けてみた。ただし細かい難易度の差は考慮していないし、参考書の記載順も難易度とは関係がない。 また「パラリー本」は別でリスト化してみた。各本のレベルは後述。

  • 【入門レベル】中学~高1
  • 【基礎レベル】高2~共通テスト易
  • 【難関】共通テスト難、マーチ
  • 【最難関レベル】早慶・東大

※参考書のレベル分けが正確でない恐れがある。

参考書の前にある表記の説明

  • [速単]…速読英単語系
  • [CD]…CD付き
  • [精読]…SVOCなど文構造が詳しい本
  • [定番]…人気の本、オーソドックスな問題集
  • [SR]…スラッシュリーディングの解説
  • [PR]…パラグラフリーディング本か解説がパラリー調のもの
  • [解法]…解法を扱いながら問題演習するもの

※[速単]は全てCD付きか別売りであるので、わざわざ[CD]と表記しない。 ※[SR]について…CD付きの教材はたいていスラッシュリーディング調の解説があるのでわざわざ表記しない。[SR]とあるのはCD付きではないがスラッシュリーディングを扱っている本と言う意味。

入門:中学~高1、偏差値50以下、共通テスト5割以下

さすがにこのレベルから長文を読まなければいけない人は多くないと思うので書名は省略させていただく。 中3~高1が早い時期から英語の読み込みを行いたいならば、学校の教科書を使っていくのがよいだろう。 中途半端に長文を読みこなすよりも、単熟語と解釈をしっかり固めた方が効率的だ。

基礎:高2~共通テスト、共通テスト5割~7割、8割

【共通テスト易しめレベル】

  • [速単]キクタンリーディングBasic4000
  • [速単]5STEPアクティブ・リーディング―単語・聴解・読解・音読・確認
  • [速単]大学入試東大英語長文が5分で読めるようになる
  • [精読・CD]英語長文レベル別問題集 (3) (東進ブックス)
  • [精読・CD]英語長文速読トレーニングLevel 1
  • [定番]やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)
  • [精読]入門英語長文問題精講 改訂版 (必修問題精講)
  • [CD・PR]キムタツ式英語長文速読特訓ゼミ 基礎レベル編―大学受験

英文解釈がまだ完成していないような人にはSVCOが振られている参考書を薦める。『入門長文精講』『レベル別』『速読トレ』がそれだ。

学習効率を追求するならCD付きの『レベル別』(12題)と『速読トレ』(10題)がおススメだ。『長文精講』は25題あるのでコストパフォーマンスに優れている。 【共通テストやや難しめレベル】

  • [速単]速読英単語 (1)必修編 [改訂第6版]
  • [速単]速読英熟語
  • [速単]重ね読み式3(トリプル)ループ・リーディング 基礎
  • [速単]東大英語長文が5分で読めるようになる 英単熟語編
  • [精読・CD]英語長文レベル別問題集〈4〉中級編
  • [精読・CD]大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2 共通テストレベル編
  • [精読・CD]英語長文速読トレーニングLevel 2
  • [CD・PR]キムタツ式英語長文速読特訓ゼミ 共通テストレベル編

実際、マーチレベルの過去問は読めるようになっても、共通テストで8割を切ることもある。 逆に、共通テストレベルの問題集を数多くこなせば、マーチは解けなくても共通テスト8割を取ることもできる。

だから見出しの部分で「共通テスト7割、8割」と表記している。 例えば『速単』と『速熟』2冊を極めれば共通テスト8割程度は得点できることがある。到達レベルはあくまで目安としてほしい。

難関:マーチレベル、共通テスト7割~8割

  • [速単]キクタンリーディングAdvanced6000
  • [速単]東大英語長文が5分で読めるようになる 英単熟語編 Vol.2
  • [精読・CD]英語長文レベル別問題集 5(上級編)
  • [精読・CD]大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)
  • [定番]やっておきたい英語長文500 (河合塾SERIES)
  • [定番]精読のプラチカ―英語長文 (入試精選問題集)
  • [定番・PR]大学入試よく出るテーマ読み解き英語長文500
  • [CD・PR]キムタツ式英語長文速読特訓ゼミ 難関レベル編
  • [PR]パラグラフリーディングのストラテジー (1) 読み方・解き方編
  • [PR]英文速読のナビゲーター―大学入試
  • [PR]PROCESS 3 英文読解の実践 (PROCESS 英文読解)

挙げているのは全てマーチレベルのテキストだ。私大は受けずに共通テスト高得点を目指している人は使用しない方がいいので注意。

最難関:早慶上智・東大、偏差値65以上

  • [速単]速読英単語(2)上級編 [改訂第3版]
  • [速単]話題別英単語 リンガメタリカ [改訂版]
  • [速単] 速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4
  • [速単]速読速聴・英単語 Opinion 1400
  • [定番]基礎英語長文問題精講 改訂版
  • [定番]やっておきたい英語長文700
  • [定番]速読のプラチカ―英語長文改訂版
  • [定番・PR]大学入試よく出るテーマ読み解き英語長文800
  • [定番・超長文]やっておきたい英語長文1000
  • [精読・CD]英語長文レベル別問題集 6(難関編)(超長文あり)
  • [CD]速読即解英語長文
  • [PR]大学入試 横山雅彦の英語長文がロジカルに読める本
  • [PR]中沢の難関大攻略徹底英語長文読解講義
  • [PR]ディスコースマーカー英文読解 大意把握から要約まで
  • [PR]情報構造で読む英語長文―代々木ゼミ方式
  • [PR]英文読解の完成―設問予測で読む (最難関大学合格へのPROCESS)
  • [解法]出題形式別英文読解論理と解法―代々木ゼミ方式
  • [解法]新装版 富田の【英語長文問題】解法のルール144(上)
  • [解法]新装版 富田の【英語長文問題】解法のルール144(下)
  • [CD]灘高キムタツの国立大学英語リーディング超難関大学編
  • [CD]キムタツの私立大学英語リーディング 超難関大学編
  • [CD]灘高キムタツの東大英語リーディング

【パラグラフリーディング本】

  • パラグラフリーディングのストラテジー (1) 読み方・解き方編
  • パラグラフリーディングのストラテジー (2)
  • パラグラフリーディングのストラテジー (3)
  • 英文速読のナビゲーター―大学入試
  • 大学入試 横山雅彦の英語長文がロジカルに読める本
  • 中沢の難関大攻略徹底英語長文読解講義
  • ディスコースマーカー英文読解 大意把握から要約まで
  • 情報構造で読む英語長文―代々木ゼミ方式

(解説の方針がパラリーの長文問題集)

  • キムタツ式英語長文速読特訓ゼミシリーズ
  • 大学入試よく出るテーマ読み解き英語長文シリーズ

速単形式の参考書シリーズ解説

  • 速読英単語(速読英熟語、リンガメタリカ)シリーズ
  • キクタンリーディングシリーズ
  • 東大英語長文が5分で読めるようになるシリーズ
  • 速読・速聴英単語シリーズ
  • アクティブリーディング

CD付き(別売)で、設問のない長文読み込み教材を速単系と呼称している。以前は速読英単語くらいしかなかったが、最近は以上のように類書が増えている。 速単よりも値段が安いものが多く、ケースによっては使いやすいものも多いので1つ1つ紹介する。

Z会の速読英単語シリーズ

速単は当ブログで何度も紹介しているが、詳しく知りたいなら以下の記事を見ておこう。

『必修編』と『速読英熟語』はおよそ共通テストマーチレベルの単熟語が収録されている。語数は1つあたり100語~200語程度。少しずつ長くなっていくので自然と長文慣れが出来る。 『速読英単語上級編』は2次試験レベルの英文が収録されていて難しい。けっこう背伸びして上級編を学習している人がいるが、自分の受験する大学学部の英語の難易度をよく研究してから使用した方がいい。

『リンガメタリカ』は背景知識を学びながら難しい英文を読んでいく異色の本。このテーマ知識の解説が非常に難しい。英文の内容よりも難しいことがある。自分の学部に関連する章から勉強すると効率的だ。 速単シリーズは最も人気があるが、付属CDが大変高いのでCDを買わずに読んでいる人も多いのではないかと思う。

Z会は『トレジャー』もそうだが付属CDが高い。作成にコストがかかるのはわかるが、もう少し安く抑えてほしいと思う。 「fast」「slow」スピードの2種類分のCDを収録するのはハッキリ言って必要ない。スマホアプリで再生スピード調節できるものがあるからだ。 CDを使っていない受験生は多いと思うが、しっかりとCDを使って学習してほしい。

アルク出版のキクタンリーディングシリーズ

『キクタン』の単語帳に収録している英単語を、100語程度の短い長文中で覚えていこうよ、というコンセプトの単語帳。 CDもついて約1500円とかなり安い。共通テストレベル(Basic)、二次レベル(Advanced)とターゲットが明確だ。1長文あたり100語程度と短めでBasicは72文、Advancedは60の長文が収録されている。 1つの英文が短いため、通学時などにコツコツ学習できるだろう。その反面、長い文章の読み慣れには向いていない。リスニング対策としての聴きこみ用として使いやすいと思う。 また単語帳の「キクタン」収録の単語が全て載っているわけではないので注意。

東大英語長文が5分で読めるようになるシリーズ

タイトルはあまり東大と関係ない。中身は普通の速単系のテキストだ。 最大の特徴は「CD講義でシャドウイング、サイトトランスレーションのやり方を徹底的に解説している」という点。

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半ば強制的にシャドウイングを身に付けることができる。 サイトトランスレーションを提唱している数少ないテキストでもある。 CDを聴きながら学習するのは慣れてきたら冗長なので、シャドウイングとサイトトランスレーションの部分だけ聴いて学習するといい。

Z会の速読速聴・英単語シリーズ

Z会の一般英語学習者向けの速単系本だが、大学受験でも普通に使える。速単よりも安いし使いやすいと思う。英文の掲載量も比較的多い。

『Core1900』は「普通の訳」と「スラッシュ訳」2つの訳が収録されていて使いやすい。長文数も64と多め。おまけにslowスピードのCDとfastスピードのCDがついていて2000円程度。速単よりおすすめだ。

『Opinion』はあるテーマに対して「賛成派の意見」「反対派の意見」2つの英文を読むことが出来て面白い。レベルはかなり高いので上級者向け。

『Business』は経済学部系を受験する最難関大学受験者におすすめだ。少しやり過ぎの感はあるが、『Core』を読み込んでやることがなくなったらやってもいいだろう。

アクティブリーディング

アクティブリーディングは音読を始めたい英語学習者が1冊目に取り組むべき参考書だ。 音読の学習法を事細かく解説してくれているからだ。

この本に書いてある方法で音読に取り組めば必ずスラスラ読めるようになる。 学習法を身につけるという点で、例えば『速読英単語必修編』の前に取り組むといいだろう。

長文問題集の参考書シリーズ解説

長文問題集にもいくつかの種類がある。

  • 【SVOC解説があるもの=精読型】
  • 【スラッシュリーディング型=SR】
  • 【オーソドックス=定番】
  • 【解説がパラリーテイストのもの=PR】などだ。それぞれ解説しよう。

英語長文レベル別問題集

上の6冊は安河内先生が関わっている本。CD付きでSVOC解説もあるので、英文解釈を学習している人のアウトプットに向いている。 英文解釈から本格的な長文読解への橋渡しとすることが出来る。

英語長文ハイパートレーニング

安河内先生の大人気長文問題集。CD付きでスラッシュリーディングを練習できる。本文解説も非常に詳しいので、英文解釈を勉強した後のアウトプットとして使える。

英語長文速読トレーニング

安河内先生の問題集では最もおすすめできる本だ。スラッシュリーディングの音読ページに、音読の際の強弱をつける記号がついているからだ。 アクセントをつけながら英語を読めるので、音読が非常にうまくなる。

やっておきたい英語長文

長文問題集と言えばこれ、というくらい人気の長文問題集。 定番の問題集なので使っている人は多いが、CDが付いていないので私はあまりおすすめはしていない。 問題数はかなり多いので、がっつり問題演習をしたい人にはおすすめだ。

河合出版の長文問題集。あまり解説が詳しくないしCDも付いていないので、積極的には薦められない。 『速読のプラチカ』と『やっておきたい700』は微妙に語数が違うので、中身を確認して使おう。

CD付き、スラッシュリーディング、パラグラフリーディングの3拍子揃った、いま最もおすすめできる長文問題集だ。しかも値段も1000円以下と言うことなし。 本文の構造解説はほとんどないので、英文解釈はしっかりこなしてから学習しよう。スキミングやスキャニングなどの読解技術を学べるので速解力も付けられる。設問が簡単だ、というのが唯一の欠点といえなくもないので、早慶志望者などは「えぐい設問」がある問題集も使っておこう。

速読即解英語長文

CD付きで難しめの長文を読む問題集。テーマ別の長文、設問別の解法を学ぶことが出来る。 本文解説はパラリー調なので、読解力と解答力をバランスよく鍛えることが出来る。

竹岡の英語塾 難関大入試英語長文特別講義

『竹岡の英語塾』は東大京大一橋大など難関国公立大学向けの長文問題集。CD付きでスラッシュリーディングページもついているので速読力も上げやすい。 設問はなかなか難しく、記述型の解答力を鍛えられる解説になっている。

キムタツの私立/国公立大学英語リーディング 超難関大学編

『キムタツ英語リーディング』は早慶上智東大などの最難関大学向けの問題集。このレベルでCD付きの問題集は少ないので非常に貴重。 過去問に取り組む前の実力養成としておすすめできる。

パラグラフリーディングの参考書シリーズ解説

個人的には、パラグラフリーディングは1,2冊は勉強してみてほしい本だ。 英語長文の効果的な読み方・解き方を学ぶことができるからだ。

がむしゃらに長文を読みまくるよりは効率がいいと思う。 ただし、パラリーの方法論だけやってしまっては読解力がつかないので注意してほしい。

パラリー反対派の人はそういう部分を理由に反対していると思う。 私は「パラリー」「速単系」「問題集」3つをバランスよく学習することをおすすめしている。

「文章が少し長くなるととたんに弱くなる」「途中で何を言っているのかわからなくなる」という人はこの本の①のガイダンスだけでも読むことを勧める。

②は私立編、③は国公立編。志望に合わせて学習しよう。ただ②③ともに英文レベルは高いので、①からすぐにつなげない方がいい。

英文速読のナビゲーター

西きょうじ先生のパラリー入門本。レベルは共通テストから少し難しい程度。最後の問題は早稲田の問題だが、比較的易しい部類で、満点近い得点を取ることが出来るはず。 情報構造に従って論理的に読めば満点も取れるということがわかり自信をつけることができるだろう。

中澤の難関大攻略徹底英語長文読解講義

早慶レベルの長文を理解は出来るが5割しか取れない…という人はやってみるといい。 特に内容一致問題の正解率が低い人は本書の「リーズニング」を丁寧にやることをすすめる。

本ブログでたびたび触れている「シャドウティーチング」と同じようなものだ。きちんとノートに根拠を書くという作業が、解答力を高めるのに大きな効果がある。

1題あたり2時間~3時間程度はかかるので、語彙力や英文解釈をがっちり固めて、このレベルの英文は普通に読めるような人が使った方がいい。

語彙や解釈も不完全なままやったら非常に時間がかかってしまうので注意。 私はOSPも学習したが、本書をやった後に他の問題集でパラリーを実践しリーズニングを積み重ねればOSPは不要だと思う。

「論展開の予測」が出来ると速読力が格段に上がる。私は本書を学習してから志望校の英語を時間内に解き切れるようになった。

ディスコースマーカー英文読解

最難関レベルの長文問題を解いていく。問題は要約しかないが、読解力向上のために要約は良い勉強なので気にせずやっていこう。

超長文が出題されないなら、一番最後の医科歯科大の問題は飛ばしてもいいかもしれない。 ButやHoweverの扱い方など、一部『中澤』の読解論と矛盾するところがあるが、細かい部分はあまり気にしない方がいいと思う。

これまた最難関レベルの長文問題を収録した問題集。私がやった問題集で一番難しかった。 最後の問題はみんな挫折するんじゃないだろうか。慶應SFCとか英語で8割取る!というような人に薦められる。

論理を読み解く英語リーディング

『論理を読み解く』はパラグラフリーディング型の問題集。最近出たパラリー本では最も良く出来ているかもしれない。 パラリー本でCDが付いているのは異色と言ってもいい(さすがアルク出版)。

最難関大学合格へのPROCESS4 英文読解の完成

パラリー系の解説の問題集。パラリーだけではなく設問別の考え方がかなり細かく解説されている(ここまで細かいのは他には無いと思う)。 レベルも非常に高く、解説も硬めで長いので、使用者には相当のレベルが求められていると言える。

まとめ

たくさん紹介してしまったので、逆に何をやればいいか分からなくなったかもしれない。 迷った人のために、私が今一度、長文問題集を選ぶ基準と、「迷ったらこれ!」というイチオシの参考書を挙げておこう。

  • 基準1:CDが付いている
  • 基準2:品詞分解が付いている(初心者は特に)
  • 基準3:スラッシュ訳がついている(速読力上げたい人は特に)

3つの基準を満たしている問題集は『安河内で力をつける!英語長文速読トレーニング』だ。この本は音読を上手にしたい人には最高の出来となっている。

速単系では『アクティブリーディング』。本文解説は少ないが、音読の学習法を身に付けられるという点では万人に自信を持って薦めることが出来る参考書。 私も実際に生徒に使わせているが、全員が発音、音読、英文読解、リスニングを確実に向上させている。

本文解説がないので中級者向けになるが、『キムタツ式長文問題』もおすすめだ。これはCD付きで「パラグラフリーディング」「スキミング」「スキャニング」という読解技術を学ぶことが出来る。

スキミングやスキャニングはあまり扱っている本がないが、速読速解力を高めるためには必須の技術。 むしろなんでこれを皆解説しないんだ?と思うくらいの「上級者にとっては当たり前の技術」だ。ぜひ基礎編、共通テスト編、難関編のいずれか1冊はやってみよう。

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