「英語と言えばネクステだからとりあえず勉強しているけど、なかなか難しくて覚えられない。解説を読んでも理解できないし、本当にこれ良書なのかな?」

こういう人のために、今回は文法・語法問題集の鉄板『Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服』をご紹介します。 おそらく文法問題集の中では最も有名でしょう。

でも、正しい使い方を知っている人は意外に少ないです。 このテキストのコンセプトを理解せずデタラメなレビューを書いている人もたくさんいます。 ネクステ1冊をまともに覚えられない人も多いですね。 今回はネクステを使う前に必要な学力、どう覚えていけばいいのかを解説していきます。

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基本スペック

  • [ジャンル]文法問題集
  • [問題数]2126(文法514語法228)
  • [難易度]共通テスト・マーチ
  • [必要学力]各文法事項の基本的理解、基礎的な単熟語・構文
  • [到達レベル]共通テスト第2問5割⇒9割、マーチ合格点
  • [勉強期間]1か月~2か月
  • [使用目的]文法語法問題を解けるようにするため
  • [勉強目標]各問題を即答できる(詳細は後述)
  • [対象者]共通テスト8割以上、マーチ以上を受ける人

評価と扱い方、前提となる知識とは?

ネクステージは文法・語法問題集です。学校で採用しているところも多いでしょうから、一度は見たこと・聞いたことがあるかもしれません。 「英語はまずターゲットとネクステ」といった古い勉強法がまだ残っているので、いきなりネクステを勉強する人も多いでしょう。

基本的な文法理解は講義本を読んでおこう

でもいきなりネクステをやっても上手くいかない事があります。ネクステはあくまで問題集なので、理解するための本ではないです。

解説が少なくて理解できない

とかいう人はまず『安河内の〈新〉英語をはじめからていねいに 1 入門編』などの講義本を読まないとダメですね。 「体系的な文法知識は身につかない」とかいう人もいますが、当たり前です。何をネクステに期待しているんだ、という感じです。扱い方には気を付けてくださいね。

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英文解釈の勉強も先にしておこう

英文法の勉強法」にも書いていますが、文法問題はまず「構造把握」「和訳」が出来ないとだめです。文法知識だけあっても解けるわけではありません。

したがって、共通テストレベルの英文もまともに読めない人はネクステをやる前に『スマートリーディング』などの英文解釈をやっておくべきです。 また、当たり前ですが単語と熟語が分からないと読めないですよね。4000語レベルの単熟語くらいは早めに覚えておきましょう。

100本程度の読み込みをしてからやった方がサクサク進める

ネクステージなどの文法問題集は、新たに知識をインプットすることも大切ですが「これまで見たことある表現を整理する」といったコンセプトでやった方が楽です。

つまり、単語や熟語、構文などをたくさん覚えておく。『速読英単語』などで多読しておいて、いろんな表現に触れておく。 それをネクステージで問題を解きながら確認し身に付ける。こういった方法でやれば挫折することはまずないし、割とサクサク覚えることが出来ます。

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使い方と手順

  1. 構造把握と和訳を行う。訳したうえで正解を選ぶ。 1ページ分を解く(1度に何題解くかは自由)
  2. 解説を読む。読んでわからない部分は文法書で調べる。 それでもわからない部分は付箋とメモしておいて先生に聞く。
  3. 一通り問題を解いたらもう一度問題を解く。
  4. ①構造把握②和訳③正解を選ぶ④ほかの選択肢のダメな理由を説明という手順で解く
  5. 100個解いたら総復習、200個解いたら総復習、文法終わったら総復習、というようにこまめに復習する

このようにネクステを勉強していきましょう。問題の答えを覚えても意味がないです。なぜその答えになるのかを説明できるようにします。 これは学校の友人に教えると最高ですね。

勉強して⇒教えることで身に付きやすくなります。 一方で、「こういう表現があるんだよ」という問題は覚えるしかないです。何度も音読して熟語や構文をそのまま完璧に暗記しましょう。

特に音声は必ずDLしてシャドウイングなどを行ってください。文法でも音読してください。 文法問題は無味乾燥な勉強になりがちなので、きちんと英文を音読し和訳する癖をつけておくことで読解にも生きる勉強が出来るでしょう。

即戦ゼミ、桐原英文法語法1000との比較

  • ネクステ:共通テストマーチレベル。1冊目のインプットとして使う。まずはこれをやる。
  • 桐原1000:早慶レベル。2冊目のインプット用に。
  • 即ゼミ:早慶レベル。ランダム演習用として使うか構文暗記に。

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