英単語の効率的な覚え方を知らない人はとても多いです。「英単語暗記が得意だ」という人は少ないはず。英単語を効率よく暗記するには、覚えておくべき原則があります。

それにしたがって学習を続ければ、1か月で英単語帳を1冊覚えることはさほど難しくありません。

むしろ、1000語程度の単語を3か月で覚えることはあたりまえで。覚えられない勉強をしているのが問題といってもいいですね。あなたも、「英単熟語暗記の原則」を身に付けて、英単語を覚えていきましょう。

スポンサーリンク

実は、私も最初は英単語暗記に苦労した経験があります。高3の9月から受験勉強をはじめ、10月から『英単語FORMULA 1700 (東進ブックス)』を始めました。しかし、これが覚えられない覚えられない。

何回も繰り返したと思っても、次から次へと忘れていく。

私は受験生の時に友人とよく英単語クイズをしていました。しかし最初は全然勝てませんでした。友人は共通テストレベルの単語をほぼカンペキに覚えていて、私は「こいつスゲーな」と感心していたものです。

このままではヤバいと思った私は、英単語暗記法を研究しました。

その後、1か月で『FOMULA1700』を8割方覚えて、『単語王2202』の見出し語を3か月程度で暗記しました。浪人時代は『DUO 3.0』『速読英単語(2)上級編[改訂第3版]』などを全て暗記。

※全部完全に覚えました。

その結果、後述する語数レベルでいうと8000語超、早慶レベルの英語で知らない単語はほぼ無い状態に。 英単語暗記を研究してからは、単語暗記に苦労した覚えは一度もない。非常に楽しくサクサク覚えられていました。

あなたも、正しい英単語暗記法を学べば、ストレスで髪の毛が抜けるほどの苦労をせずとも(冗談ではなく)、英単語を覚えられるようになります。

単語暗記が苦手な人も、暗記法を身に付ければ必ず覚えられるようになります!

効率的に英単語を暗記する覚え方決定版!

  • CDを聞きながら、知っている単語と知らない単語を分ける
  • 100個程度進めたら発音練習を繰り返す
  • テキストを見ずにCD音声のみ聞いて、発音をリピーティングする
  • 日本語→英語を即答できるようにする
  • 5日~7日間、毎日同じ100個を反復する

もちろん、1日のうちでこれらの作業を行ってもいいです。動画も参考にしましょう。

超基本の2つ!

CDを聞き、知っている英単語にチェックを入れる

まずはこれがスタート。

最初から知っている単語については今後一切見なくてもいいです(発音が出来ない・聞き取れないものはチェックを入れない)。

「派生語や2つ目の意味」については全ての見出し語を覚えた後に取り組みましょう。最初から全てを覚えようとすると無理が出てくるからです。

英単語100個程度進めたら発音練習を繰り返す

100個程度進めたら、再びCD音声を聞いて、発音練習を繰りかえしましょう。この学習を徹底的に行うよう習慣化してほしいです。

このステップは、電車の中や家で机に座っていない時にも行えます。イヤホンで音声を聞ける時間は常にCDを聞いて、発音をぶつぶつと呟く癖をつけましょう。

中級編:一通り仕分けした後は

テキストを見ずに英単語の音声のみ聞いてリピーティング

発音練習は、最初はテキストを見ながらやっていいです。ただ、慣れたらテキストを一切見ずに発音してみましょう。CD音声を聞いて発音を真似ることがポイント。

これをリピーティングと呼びます。

この発音練習では「恥ずかしさを捨てて、ネイティブの発音を完璧にモノマネする」つもりでやってほしいです。

英語上達を妨げるのは「恥ずかしさ」によるものが大きいです。ネイティブっぽく話せるようになるのはカッコいいですよね。恥ずかしさを捨てて真似ていきましょう。

日本語→英単語を即答できるようにする

英語→日本語が出来るだけでなく、日本語→英語も即答できるようにしましょう。英→日で覚えるだけの勉強と比べて、日→英も覚えた方が強くインプットできます。

「単語を見て日本語訳を言う」人が多いですが、英語の勉強をしているのだから、日本語を言うだけじゃなくて単語の発音もしないと意味がないですよね。というようなことをおっしゃっているのは「東大英語長文が5分で読めるようになる」シリーズの小倉慶郎先生です。

文法問題や熟語問題、整序問題、英作文問題などが苦手な人は「日本語→英語」ができるようになることが対策になります。普段から習慣化しましょう。

忘れずにどんどん英単語を覚えられる回し方

  • 1〜100個を音読する
  • 1〜200個を音読する
  • 1〜300個を音読する
  • 1〜400個を音読する

・・・という風に、毎日これまで覚えた部分を復習しながら前に進むことで、忘れずに英単語を覚えていくことができます。

「量が増えて前に進めないのでは?」という疑問もあると思いますが、2日目の1〜200個の部分での1〜100の復習では覚えていない英単語だけに絞って1回見る、というだけでもOK。

これなら1秒1単語でやれば50秒とか60秒くらいあればできるでしょう。1分しか増えないのでやれないことはないと思います。

もちろん復習でも回数をこなせられればよいですが、それは自分の使える時間と相談しながらやってみてください。

英単語のダメな覚え方4つ!

英単語の覚え方を解説する前に、多くの人がやってしまっている覚え方、絶対やってはいけない覚え方を挙げてみましょう。

英単語を発音して覚えない・CDを聞かないのは論外

絶対やってほしくないことは、CDを聞かず発音もしない勉強です。

CDを聞いてきちんと発音する。これが出来ているか否かで、その人の英語のセンスがわかります。

発音を習慣化していない人は、たいてい英語のセンスがありません。 CDを使わないと正しい発音を覚えることができないです。

正しい発音を覚えられないと、特に以下の弊害が生じてしまいます。

  • リスニング力が1ミリも向上しない
  • 音読学習が極端に非効率になる

人間は、自分が発音できない音を正確に聞き取ることはできません発音が出来ないのに、リスニングが出来るわけがないのです。

「リスニングってどう勉強すればいいんだろう」と不安に思っている人は、まず正しい発音を身に付けることから始めなければなりません。

もう一つ、正しい発音が出来ないと音読学習がうまくできません。

たとえば学校の先生に「CDを聞いて音読すればいいよ」と言われても、なかなか音読がスラスラ出来るようにはならない人も多いでしょう。

ひどい人だと、100語程度の短い英文をスラスラ読めるようになるまで、1時間とか2時間とかかかってしまいます。私は10分程度の音読でスラスラ読めるようになっていました。今は初見の英文でも普通にスラスラ音読できます。

あなたが、音読学習を中心に勉強を進めたいなら、正しい発音を覚えることはマスト、前提条件であることを肝に銘じましょう。

CDを聴いて発音するのは大前提。

見るだけ、書くだけ

英単語は目で覚えるだけではダメ

電車の中で、単語帳を眺めている受験生をよく見かけますが

「あーもっと良い覚え方があるのになー。果たして単語帳を眺めているだけで覚えられているのかなー。」と思ってしまいます。

最悪なのは、CDも聞かず、発音もせず、単語帳を眺めるだけで勉強した気分になっている人。 このような勉強をしている人は今すぐに改めてほしいですね。目で見て覚えるだけでは、単語はなかなか覚えることができません。

「目で見て」「耳で聞いて」「時には書いて」というようにあらゆる感覚を駆使して英単語の情報を頭に刷り込ませることが重要です。

見て聴いて発音して覚えるのが大原則。必要あれば書くことも加えましょう。

英単語は書いて覚えるだけではダメ

私は、 基本的に英単語は一切書かなくてもいいと考えています。書かなくても英単語の発音・意味・綴りは覚えられるからです。

実際、私は英単語を一切書かなくても6000語レベル以上の英単語を覚えることができました。もちろん、綴りを完璧に覚えなければならない場合は書いた方がいいですが。

私がなぜ英単語を書くことを積極的にお勧めしていないかというと、英語はまず読めることを再優先で目指してほしいからです。

綴りが完璧に書けなくても英語は読めます。とりあえず発音と意味を完璧に覚えておけば読む分には困りません。

日本語だって漢字は書けないけど読める人はたくさんいますよね。

英語が苦手なうちに「書き」まで完璧に求めてしまうと、読めるようになるまでに挫折してしまうことが多いんですね。

(中高生が英単語の綴りばかり書き取りさせられて苦手になってしまうのもこれが原因ではないでしょうか)

英語学習で一番大切なのは挫折せずに続けられることだと私は考えています。最初はなるべくストレスを感じることなく続けられるようにしてほしいですね。

もちろん英語がある程度できるようになったら積極的に綴りも正確に覚えていってほしいし、普段の暗記にもときおり書く作業も取り入れてほしいです。

私がもう一つお伝えしたいのは、書くだけの勉強で英単語を正しく覚えたつもりにならないでほしい ということです。

前述したように、英単語は発音・アクセントを覚えなければいけません。

英単語を書くだけで、発音をしないといった勉強法ではダメなんです。

しかし、周りの受験生や、時には指導者さえも「英単語はとにかく書け」と指導する。そのため受験生も「書いて覚えるのが正解なんだ」と思いこんでしまいます。

英単語を書く場合は、必ず発音しながら書くということを守ってほしいです。

また、英単語暗記には最終的に50回、時には100回と反復する必要がありますが、書いて覚える勉強ではそれができません。時間がかかるからです。

しかし、書いて覚える行為はたしかに強いインプットになります。

よって、私は以下のように書いて覚えることをおすすめします。

  • 基本的に発音して覚えていく
  • 発音学習を中心に何度も何度も反復していく
  • 8割~9割覚えたら、なかなか覚えられない単語を集中的に書いて覚えていく

このような工夫をせずに、英単語を全て書いて覚えていたのなら、ぜひ勉強法を変えてみましょう。

なかなか覚えられない単語を集中的に書きます。それよりも聴く・発音を徹底!

ペースが遅い!

英単語を1日10個ペースで覚えるのはダメ

1日10個とか20個とか、コツコツ覚えている人がいますが、この方法もおすすめではありません。このペースでは現実的に数千語の単語を覚えることは決してできないからです。

例えば、有名な単語帳には約2000語の単語が収録されています。1日10語ずつ進めると、最後まで学習するのに200日もかかります。

それに、最後まで学習したときには、前半の単語はほとんど忘れてしまっているので、この方法では何年かかっても英単語を覚えることはできません。

私が提唱するのは、 1日に100個とか200個の英単語を学習するということです。

勘違いしないでほしいのは「1日で100個を完璧に暗記しろ」というわけではないということです。

それは土台、無理な話なんです。 大雑把な暗記でもいいので数をこなす。1回あたりにかける時間よりも回数が大切です。 物事を覚えるときは、とにかく反復が重要。

オススメの単語の回し方

  • 1日100語単語を勉強し、20日で最後まで単語帳を進めたとする。
  • 2周目は、少しペースを速めて15日で1周できる。1周目で「最初から知っていた単語」はチェックをつけて2周目からは一切見ないようにすればいい。
  • 3周目は10日でもう1周する。
  • 4周目は7日で行う。
  • 5週目は5日で行う。
  • 6周目は3日で行う。
  • 7周目は1日で行う。

ここまでやれば、7割~8割程度は覚えられるはずです。

「チェックして除外した単語も忘れているかも…」こういう不安があると思いますが、大丈夫。8周目以降からは、また「すべての単語を見ていく」つまり最初に勉強した要領で学習を進めていけばいいんです。

最近、英語が苦手な理系受験生の英単語の覚え方をチェックしました。

【英語が苦手な受験生】のテンプレ通り、英単語の覚え方がなっていませんでした。『キクタン』を使っていたのにCDを聴いていないとか、1日16語ペースで進めているとか(これはキクタンのメソッドにも問題がある)、とにかくこういう調子で、単語帳を全く進められていませんでした。

したがって、本記事を読ませて、「とにかく覚えようとしないで毎日1WEEK(約100語ちょっと)必ず発音していくようにしましょう。10日で1周、4月中に20周を目標に反復回数を増やすことを目標にやろう」とアドバイスしました。

4月15日時点で10周したということで、全く覚えられなかった単語帳もサクサク進めることができて「単語は覚えられそう」と言ってくれています。

もちろん単語暗記は「集中して覚える」ことが重要なのですが、「全然覚えられないことにストレスを感じて、そもそも反復学習が出来ない」人が多いんですね。

単語帳をなかなか回すことができない人は、1か月20周を目標に単語帳を勉強してみましょう。毎日100個触れていくのを原則としましょう。

英単語暗記の2つのマインドセット

今回は英単語暗記の極意というテーマでお話をしていきたいと思います。主に英単語暗記の理論とかコツあるいはマインドセット、どういうふうに英単語を覚えたらいいかというところを簡単に解説していきたいと思います。

実際に英単語を覚えている風景の動画は別の動画があるのでそちらを見ていただきたいのですが、今回はどういうふうに覚えたらいいかという理論についてです。

ぼくが受験生時代だった時はどれくらい覚えたかというと、『単語王』という単語帳は全部覚えていました。どれくらい覚えたかというと派生語も類義語も同義語などそういう周辺情報も全部覚えて、索引でも全部覚えていました。

あとは『DUO』という英単語帳も全部覚えていました。あれは見出し語が2600語くらいの単語熟語帳ですけど、それは全部覚えました。早稲田とか慶応の入試問題で出てくる英単語・熟語で知らないものはほぼないという状態まで覚えました。しかもわりと短期間、2〜3ヶ月くらいで一通り覚えることができました。語数レベルとしては、およそ8000語です。なぜそんな短期間でぼくができたかという話ですよね。

別にぼくは物覚えがよかったわけでもないと思いますし、記憶力もめちゃくちゃいいわけではないと自覚しています。単純にやり方が良かったと思っています。どういうふうにぼくが気をつけてやっていたか、何を大事にして英単語を覚えていたか、何を意識して英単語を覚えていたかということについて説明していきたいと思います。

数えるとめちゃくちゃいっぱいありますが、今回はとにかく2つに絞って、こういうふうに覚えよう!というコツについてお伝えしていきたいと思います。

①黄金ルールは反復すること!

まず1つ目、これがいちばん大事なんですけど、黄金ルールは反復です。これは英単語だけじゃなく、勉強全部がそうです。暗記とか記憶に関しては全部これなんですけど、とにかく反復をできるようにやって欲しいです。

はっきりいうと英単語帳を10周やったくらいでは覚えられないです。もちろん覚えられる英単語もあれば、覚えられない英単語もありますが、覚えられない英単語のほうがたぶん多いと思います。

例えば2〜3周では当然覚えられないし、10回20回でも覚えられない単語はあると思います。だからまずは100回やろうという感じですね。とにかくあれこれ考えず、とりあえず100回やってみようというふうにして欲しいですね。「100回もできるの?」と思うと思うので、これは別の動画で紹介しているんですが、一単語一秒くらいのペースでやって欲しいです。

普通の人は英単語帳を眺めながら「う〜ん、これなんだっけ?」とか「この意味なんだっけな?」とか考えるのですが、そういうふうに考える意味はあまりなくてパッパッ進めていけばいいです。

英単語帳は「英単語→日本語」の順に並んでいると思うので、それを音読していく感じです。「英単語音読→日本語音読→英単語音読→日本語音読」というのをリズミカルにやっていけば、それで1単語1秒でできているわけです。ということは簡単に言えば100単語やっても100秒、2分以内で終わるわけです。そうしたら2000語やっても1時間もかからないわけですよね。

そういうふうに英単語をどんどん覚えていってほしいです。英単語100語で2分だと考えると、1000語やっても20分ですよね。だから例えば『システム単語』や『ターゲット』、あるいは『キクタン』などの1000語しかない単語帳だったら割と簡単にすぐ終わります。

もちろん1周するだけで覚えられるわけではないですけど、それを毎日繰り返して100日続ければ100周できますよね。しかもぼくが言っているのは理論上の話で、10回20回やったら「まぁまぁ覚えたな」というふうになる単語もあると思います。覚えなければならない単語がどんどん減っていくわけですよね。だから実際は100日なくても半分の50日くらいであらゆる単語を100回くらい反復するのは理論上可能です。

単純計算ですが、単純にシンプルに考えても一単語一秒の原則でサクサク、スムーズにやっていくということを繰り返せばそれくらいの反復回数は稼げるわけです。まずはこの黄金ルールを踏まえてやって欲しいです。

そうは言ってもなぜなかなか覚えられない人がいるかというと、英単語や暗記というのは覚えられないんじゃなくて反復ができないんです。それはやり方が悪いというかスピードを意識していない、サクサクやれていないというのがあると思います。

②覚えようとしすぎない

もう一つは精神的・意識的なところで言うと、「覚えようとしすぎている」というのがあると思います。

記憶においてすごく大事なのがストレスをかけないということです。人はストレスがかかった時は記憶力が著しくガクッと低下して、モチベーションが上がらなくなります。

例えばこういうふうな覚え方はしないで欲しいんですが、英単語をみて赤シートで隠して「あっ、この間のこれなんだっけ?これ全然覚えてないな。この間見たはずなのに、なんで覚えていないんだろうな。記憶力が悪いのかな?」というふうにいちいち悩むのは意味がないということです。

わからないならすぐに答えを見てやってしまえばいいと思います。思い出すのにいちいち10秒かけるくらいなら、一単語一秒でパッパッと見て10回反復する、それを10日に分けて毎日見ていったほうがトータルで見て記憶の定着率はいいはずですしいちいちストレスをかけないので続けられるんです。

ぼくは英単語を毎日2000個とかやってました。普通の人は英単語を2000個とか見れないと思います。なぜぼくはそこまで見れたかというと、とにかくストレスをかけないでサクサクやっていたからです。ある意味感情を挟まずにやってました。

感情を挟んだほうが記憶しやすいとも言われてます。確かに記憶を効率よく覚えるためには感情とか臨場感とかイメージとかを持ってやったほうが覚えやすいというのはあります。英単語に関してもそういうふうにやったらいいですし、悔しい!とかの感情はあってもいいと思います。

でもネガティブな記憶を入れるのはモチベーションを維持するという意味ではよくないと思います。モチベーションのほうがぼくは大事だと思っています。これは結構多くの人は意識できていない部分、落とし穴ですよね。英単語に限らず勉強全部にモチベーションが大事です。

だから感情を入れるのはいいんですが、ネガティブな感情はどんどんセルフイメージを下げていきます。自分は記憶力が悪いんじゃないか?などセルフイメージを下げていくような覚え方をしていたら、結局続きません。ストレスをまずかけないということと、覚えようとしすぎないということをやって欲しいです。

例えば単語帳を2〜3周繰り返して「そろそろ覚えたかな?」とテストするのはさっき言ったようにストレスがかかりやすい状況になります。だから50周くらいするまでは、意味を思い出す作業をしなくてもいいのかなと思います。極端な話、英単語を見てなんだっけな?と思い出す・想起するという作業をしばらくはしないほうがいいと思います。

英単語を見てすぐに日本語をパッパッと言えるレベルになってはじめてテスト形式の作業をやっていって欲しいんですよね。だから覚えようとしすぎないということがすごく大事です。ただ淡々とやっていくということがすごく大事です。これは英単語及び勉強全部に言えます。

要するに感情をいちいち挟みすぎないということです。感情というのはエネルギーなので、「悔しい」とか「なんで覚えてないんだろう」とかそういうのが出てくると疲れちゃうんです。なので感情を入れずに淡々とやってもぼくはいいと思います。もし感情を入れるとしたらとにかくポジティブな感情、楽しいという感情をやったほうがいいと思います。

ぼくはやらなかったですけど、極端な話語呂で覚えるというのはいい感情を入れるという意味ではいいと思います。「この語呂、馬鹿みたい!」とか面白がってできるのはいい感情なので、それはいいと思うんですよね。そうやっていい感情を入れて記憶がパッと覚えられるのはいいと思います。古文単語とかだったらゴロで覚えるというのは、流行っているし覚えやすいしいいと思います。

英単語の暗記に関してとにかく大事なことはネガティブな感情を入れない、ストレスをかけないで覚えていくというのを大事にしてやっていってほしいなと思います。

スポンサーリンク

実際どうやって反復したらいいか?一単語一秒ってどういうペースなの?ということに関しては下の説明欄に別の動画のリンクを貼っておくのでそちらも見て実際に動画を見ながら自分の単語帳とかを見ながら真似して進めて要領・感覚を掴んでほしいなと思うので、ぜひそちらもチェックしてもらえればと思います。

英単語帳選びの基準はレベルが最優先

多くの受験生はいきなり『英単語ターゲット1900 5訂版』などをやろうとしますが、ちょっと待って!

『英単語ターゲット1900』は実はかなりハイレベルな単語帳。ターゲットに載っていない基礎的な英単語を、あなたが覚えていない可能性は大いにあります。

おおよその目安として、あなたの共通テスト英語の得点が7割以下なら、ターゲットを使うのはちょっと危険。

もちろんこれは目安なので次の「語数レベルを調べよう」で自分の語彙レベルを正確に測ってから単語帳を選ぶようにしてほしいです。

英単語の語数レベルとは

中学から数えて、累計何語の単語を覚えているか、を示すものに語数レベルというものがあります。

例えば、中学で習う英単語は約1000~1500語と言われています。Iとかappleなども含めての語数ということです。

たとえば『改訂版キクタンBasic4000』の4000は語数レベルを表しています。 学校採用の多い『データベース4500完成英単語・熟語』は4500語レベルで、実はなかなかレベルの高い単語帳だったりします。

共通テストに必要な英単語の語彙数は4000語レベル

共通テストを理解するために必要な単語・熟語の総語数は4000語程度と考えられています。

この単語帳がおおよそ共通テストレベルと考えていいでしょう。

中学~高1レベルの英単語の語彙が抜けている受験生はとても多い

『ターゲット英単語1900』『システム英単語 改訂新版(旧Ver.2)』などのような単語帳は、受験生に人気があります。

しかし、これらの単語帳に載っていない基礎的な英単語を覚えていない人は意外に多いんですね。これを受験アドバイザーの和田秀樹氏は「水面下の英単語」と呼んでいます。

水面下の英単語を完璧に覚えないまま、入試レベルの英単語を覚えるのは非常に効率が悪いです。

なぜなら、基礎的な英単語はそれだけ使用頻度が高く、逆に発展レベルの英単語は使用頻度が低い から。 あなたの英語の偏差値が55以下の場合、水面下の英単語に抜けがある可能性があります。

したがって、まずは自分の語彙力を正確に調べることが重要。以下の方法で、あなたの語彙力を調べてみましょう。

自分の英単語の語彙レベルを調べよう

Test your vocabのトップページ

Test Your VocabPCからこのサイトにアクセスして、自分の語彙力をチェックしてみましょう。

英語サイトで、一見わけがわかりませんが、調べ方は簡単です。

中央部分に「Step 1/3 [measure broad vocab level]」という枠があり、その枠内に単語が羅列されています。

単語の横にはチェックボックスがあるので、知っている単語をクリックしてチェックしていきましょう。

1ページ目は比較的簡単な単語が並んでいます。知っている単語にチェックを入れましょう。1番右の列の単語はけっこう難しいです。


2ページ目。全然見たことない単語も多いですが、知っている単語を根気よく探しましょう。

3ページ目はアンケート。ここはテキトーに答えてもよいでしょう。選択肢の英語が読める人はちゃんと答えてみましょう。

3ページ目が終わったらあなたの語数レベルが出ます。私も何度か実際にやってみたら8000語前後になりました。単語王とDUOを覚えるとこれくらいの語数レベルになるはずです。

3000語以下だった人にオススメの英単語帳

3000語以下だった人は、高校入試レベルの単語は覚えていますが、高1~共通テストの単語はまだ十分に覚えていないという状態です。3000語レベルの単熟語帳を使用するといいでしょう。

オススメは「システム英単語Basic(駿台受験シリーズ)」です。

3000語以上だった人にオススメの英単語帳

3000語以上だった人にオススメなのは「システム英単語(駿台受験シリーズ)」です。

英単語を効率良く覚える3つのコツ

ここでは上級編として効率よく英単語を覚えるコツを3つご紹介します。

語源・接頭辞・接尾辞を覚えるとめちゃめちゃ効率よく英単語をストレスなく記憶することができる!

英単語には実は漢字の部首のように「意味を表すパーツ」があります。

それを覚えることで「単語の成り立ちが理解できる=丸暗記じゃなくて自然と英単語を覚えられる」ので非常に効率がいいです。単語によっては一発で完全に記憶することもできます。

  • pre=前もって。
  • cast=投げる。
  • port=港。

などなどの語源がありますが、語源1つを覚えるだけで10個20個の英単語を簡単に覚えられるなどのメリットがあります。

また「動詞が形容詞系・名詞系」など品詞が変わったときには接尾辞を覚えておけば、わざわざ覚え直さなくても推測ができるので、接頭辞や接尾辞も覚えておくことで効率よく英単語のネットワークを増やすことができます。

これは400語の超重要単語をピックアップして語源などを解説した本。あえてあまり細かい知識を載せていない分、英語が苦手な人でも気軽に読み進めることができると思います。

逆にこういう本ではやや物足りないなと思う人は『システム英単語premium』などがオススメ。

あえて複数の英単語帳を使う!?

基本的に英単語帳は『1冊をカンペキに』覚えるべき。

ただ受験生はなんだかんだ2冊3冊単語帳を持っているもの(苦笑)。そういう場合は、まず1冊をしっかり覚えていきましょう。

ある程度英単語を覚えると、こういう悩みが出るはず。

英単語帳では意味が言えるのに、長文とか他の場所で見ると意味が思い出せない!

こういう「記憶レベル」ならば、2冊目の英単語帳を覚え始めるといいでしょう。一度は覚えた英単語も他の英単語帳で見るとまた新鮮な気持ちで取り組めるはず。そして上記の「単語帳以外で見ると思い出せない」問題も解決するでしょう。

例えば『システム英単語』を覚えた人は『ターゲット1900』で覚え直しをしてもいいです。

ただどれも中途半端に記憶するとダメなので、まずはしっかりと1冊記憶することを厳守しましょう。

ICレコーダーを活用して「自分だけの英単語超速反復用CD音声」を作ろう

英単語を効率よく記憶するためにはICレコーダーがオススメ。

例えば英単語帳付属のCDは、5割〜8割とか英単語を覚えたあたりに聞くのはけっこう非効率だったりします。既に覚えたは5割以上の単語も毎回聞くことになるから。

英単語カードのように覚えたい英単語だけの音声があったら非常に効率的に覚えられるのに・・・!

それをかなえてくれるのがICレコーダーです。自分が覚えていない英単語をピックアップし、10個〜20個単位で自分で音声を吹き込んでいきましょう。

  • 英単語帳を普通に勉強する。
  • 5割以上覚えてきてCDが効率悪くなってきたら、10個単位で覚えてない単語をレコーダーに吹き込む。
  • 吹き込む音声は「英単語のみ」吹き込む。単語を聞いて日本語の意味を即答する訓練がやりやすい。
  • 単語帳の3割4割の〜400個の単語なら1単語1秒ペースでやれば10分以内で1周できる。1日で5周以上することも可能。
  • ある程度覚えたらまた音声を吹き込んでさらに絞り込んで反復していく。

このように覚えたい英単語のみを収録して高速で音声反復していけば非常に効率よく英単語を記憶することができます。

しかも音声の良いところは、

  • 聞き流しでも勉強できる(モチベーションがあまり要らない)
  • 単語帳を開かなくてもいい(目をつむっててもできる)
  • ながらでもできる(部屋の片付けをしながらでも単語を記憶できる)
  • 覚えたい単語だけ耳を使って覚えられる(やはり見るだけより音を聞いた方が覚えやすい)

などなど様々なメリットが。

ぜひICレコーダーを1つ持っておいて覚えたいものをどんどん「耳勉」していきましょう。

オススメのICレコーダーはこちら。

英単語ノートを使って仕分け。効率的に暗記!

ある程度単語暗記が進んでいくと、「単語帳の中で覚えるべき英単語は500個」といったように、覚える単語が少なくなってくると思います。

そうなってくると、いちいち単語帳のページをめくるコト自体が面倒くさくなったりします。そんな時にオススメなのが「英単語ノート」です。

  1. 単語帳のなかでまだ覚えられていない英単語をルーズリーフの左側に書く。
  2. 右側に日本語訳を書く(丁寧に書きすぎて時間をかけないように!)
  3. ページの右側を折り曲げて隠して、あとは英単語帳と同じ要領で「単語→日本語」をスピーディーに反復していく。
  4. 常に持ち歩いてチェックする

ぼくは常に英単語カードや、単語ノート(ルーズリーフ)を服のポケットに忍ばせておいて、時間があれば常に覚えるようにしていました。英単語暗記は5秒でもあればできます。スキマ時間をいかに活用するかが大事なので、ある程度英単語を覚えたら(5割〜8割くらい)単語ノートを作ってみることを試してみてくださいね。

もちろん、ノートを作って満足してはダメですよ!しっかり活用してくださいね。

その他まとめ・FAQ

FAQ

私自身も受験生の時に疑問に思っていたことをここで回答します。

・英単語カードやリストは作った方がいいですか?

活用できるなら作ればいいです。でも作業時間を増やしても単語は覚えられないしそれで満足して反復しないのは最悪です。

私も最初はよく「カード作るぞ!」といってせっせと暗記カードを作っていたりしましたが、作るだけで満足して使うことがほとんどなかったので(最悪!)、途中からは一切単語を何かに書くことはやめました。

もちろんカードを常に持ち歩いて活用できるなら作ることを否定しませんが、カードやリストを作る作業自体にはほとんど暗記効果はないことは認識した上でやりましょう。

英単語暗記は単語発音と反復がメインですから、それ以外の作業は全て無駄と考えるくらいの方がいいかと思います。

最近だとターゲットやシスタンがカードを新しく出していますので、値段が高いのが難点ですがこちらを活用してもいいかと思います。

  • カード英単語ターゲット1900(5訂版)Part 1 (大学JUKEN新書)
  • システム英単語カード 1 (駿台受験シリーズ)
  • 単語王2202 フラッシュ・カード1

ここまで書いておいてなんですが、カード学習は正しい発音が身に付かない危険があるので、カード学習をメインにしないようにしてください。発音学習をメインとして、カードはあくまでもおまけとして考える事。

少し頭を働かせて工夫すればカードを作らなくてもメリハリをつけて暗記できますから、最近は 私はカード学習は不要かなと考えています。

・効率的に英単語を覚える方法はないですか?

ICレコーダーを使って、覚えたい単語を吹きこんで数十回再生するのがおすすめ。
カード学習よりも手軽に素早く効率的に暗記する方法が実はあります。

それは ICレコーダーに覚えたい英単語を吹きこんでリピート再生することです。 覚えたい英単語を10個くらい、ICレコーダーに吹き込みます(5秒くらいで)。

それをスキマ時間に聴けば、手を使わなくても半ば強制的に英単語を高速復習することができます。

もちろんすでに自分が正しい発音が出来ていることが前提ですが、私は最近ICレコーダーを使ってあらゆる記憶事項をサクサク覚えることができています。

エネルギーやモチベーションも不要のかなりおすすめの暗記法です。

・なかなか英単語を覚えられないのですが

100個を7日間毎日覚えても全く覚えられないならやり方を見直すべし。

結局、英単語暗記は反復で決まります。5回程度反復しても覚えられませんし、10回20回やってもなかなか覚えられないこともあります。 「やっても覚えられません」と言う人はたいてい10回も繰り返していません。

まずは毎日100個触れることを1週間きちんと行ってみてください。それでも覚えられない場合はもっと回数を増やしましょう。

私が英単語を覚えていた時は、その日のうちで即答できるようにして、「寝る前、翌日、翌々日」に必ず復習するようにしました。

さらに全体を3周4周して初めて「さぁこれから本格的に覚えるか」という感覚でやっていました。

まずはとにかく反復することです。そしてきちんと発音すること、日本語から英語を即答するクイックレスポンスを徹底すること、以上を守ってやってみましょう。

・英熟語帳はやった方がいいですか?いつから覚えるべきですか?

やらない理由がない。出来れば単語と並行ですぐに覚えた方がいい。

よく「熟語帳は必要ですか」という質問が来ますが、非常に的外れな質問と言わざるを得ません。 英熟語は普通に読解に必要ですし、むしろ英熟語は試験で問われやすい知識です。

試験に出る知識を「覚える必要ありますか?」と言っているようなもの。1冊きちんと覚えましょう。

いつから覚えるべきかと言われれば今すぐ始めるべきですが、あまり難しい熟語をいきなり覚えても仕方がありません。

出来れば易しめの英単語(4000語レベル)と英熟語(500語くらい)を初めに覚えて、あとは単語と熟語を好きなように覚えていけばいいでしょう。

ただ、レベルを段階ごとに分けた英熟語帳はあまりないので、細かいことは気にせずさっさと1冊覚えましょう。

・英単語帳以外の場所で見ると意味を思い出せないのですが

ランダムで覚える・見出し語のみで覚える・多読・音声吹き込みなどが有効です。

「単語帳の中では意味は即答できるが、長文中だと思い出せない」「フレーズでは覚えているが単語単体では思い出せない」

こういった悩みは誰もが一度は思うでしょう。 単語帳以外で単語にたくさん触れるしか対処法はありません。

したがって、意味を即答できない単語を集めてリストにしたり、カードにしたりする方法が考えられます。

私がおすすめするのはカードを作るか音声を吹き込むことです。カードにすればいくらでもランダム演習を何度でも出来ます。

また、最近だとスマホで録音が簡単にできます。意味を即答できない単語を10個くらいランダムで【単語だけ】吹き込みます。

たとえば「allow, suggest, ensure, budget, architecture,」とリズミカルに吹き込み繰り返し聞くと強烈に暗記できます。

その順序で覚えてしまったらまたシャッフルして吹き込んで覚えればいいです。 スマホが普及した最近では最もおすすめの方法ですね。

最終的にはいろんな長文中の中で単語と出会う経験値をためることに尽きるでしょう。

単語を完璧に覚えることに近道はありません。ランダム音声吹き込みや多読を積み重ねて地道に単語を覚えましょう。

これらはすぐに覚えられません。時間はかかると考えてじっくりと取り組みましょう。

英単語を暗記したら、次は読解に繋げていきましょう!

・英単語を1001週間続けたほうがいいのか、それとも毎日100個ずつ進めるのはどちらが良いですか?

ぶっちゃけどちらでも構いません。

私は後者のほうが性に合っていたので毎日100個ずつ進めるスタイルで勉強していましたが、もちろん同じ100個を1週間続ける方法でもオッケーです。

その方法は、「英語長文問題で満点を取るための勉強法まとめ完全版」で詳しく紹介しています。英語で高得点を狙うなら必読です。

英単語勉強法のまとめ応用と実践の提案

では、最後に今回の「英単語勉強法」のまとめをしておきたいと思います。

  • システム英単語を買ってきて覚え始める。
  • CDを毎日聞いて、1日100個を毎日繰り返していく。
  • 「忘れて当然」という意識で覚える。
  • 「なかなか覚えられないよ(涙)」とストレスを感じていると暗記効率はガクッと下がってしまう。

当たり前ですが、英単語を覚えるだけで英語は読めるようにはなりません。

英文法を学んだり英文解釈を学んだり、長文をたくさん読んでいく必要があります。

とはいえ、やはり英単語暗記は非常に重要。「英単語だけやっておけばいい」「英単語なんてやらなくていい」なんていう論争は意味がないです。英語は全部大切なんです。

特に英語が苦手な人にとっては(4000語レベル以下)、英単語暗記は集中して取り組んでほしい勉強です。

逆に、共通テストレベルの英単熟語を覚えたらあとは長文を読んでいく中で覚えていくのもいいですね。

また、英語について深く学びたい人は以下のブログ記事やYoutube動画をご覧ください。

その他主要な英語勉強法の記事はこちら

その他の主要な英語勉強法の記事はこちらになります。

英単語勉強法関連のYoutube動画はこちら

その他英単語勉強法関連のYoutube動画はこちらになります。

スポンサーリンク