英語長文レベル別問題集 5(上級編) (東進ブックス レベル別問題集シリーズ)今回は安河内哲也先生・大岩秀樹先生コンビによる『英語長文レベル別問題集』シリーズをご紹介する。

本シリーズは細かくレベル分けがあり、英文の文構造が細かく解説され、さらにCD付きと、非常に使いやすい問題集。

各レベルの内容や難しさ、解説の特徴や使い方を解説する。

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『英語長文レベル別問題集』とは

  • [ジャンル]長文問題集
  • [問題数]各12題(レベル⑥は10題)
  • [使用目的]各レベルの長文演習
  • [勉強目標]各英文をスラスラ読める、シャドウティーチングができる
  • [対象者]各レベルの長文で合格点が取れない人、時間が足りない人

割と細かいレベル分けがされている問題集で、構文解説も非常に詳しい(市販の問題集ではトップレベル)。『英語長文ハイパートレーニング』『安河内で自信を付ける!英語長文速読トレーニング』と比べてもかなり詳しい。

構文解説ページを見てもらえればわかるが、動名詞や不定詞などの準動詞の句の中のVO、VC関係なども書かれている。英文解釈を勉強してきた人の長文演習としてはピッタリだ。

シリーズ通して、本文解説は非常に詳しいが、設問解説は少なめ。レベル3からレベル6まで段階を踏んで1冊ずつ勉強していけば順当に実力を付けることができるだろう。

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『英語長文レベル別問題集3(標準編)』のスペック

  • [難易度]基礎:共通テストレベル、350語程度の長文
  • [必要学力]3000語~4000語の単熟語と『基本はここだ』などの解釈力は必要
  • [到達レベル]共通テスト5割→6割7割
  • [勉強期間]2週間:1日1題+総復習

『英語長文レベル別問題集 3(標準編)』は共通テストでも易しめの長文問題集だ。『キクタンBasic4000』などを覚えていたら単語は十分わかるはず。

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構文解説が詳しいので『基本はここだ』くらいを済ませていたらなんとか理解できるだろう。

『英語長文レベル別問題集4(中級編)』のスペック

  • [難易度]300~400語程度の長さの共通テスト難、中堅私大レベルの長文
  • [必要学力]最低でも4000語レベルの語彙力、『技術70』程度の解釈力
  • [到達レベル]共通テスト6割→7割5分程度
  • [勉強期間]2週間

『英語長文レベル別問題集 4(中級編)』は共通テスト難レベル程度の長文問題集。とはいえ、語数を見ればわかるが長文の語数が長いわけではないので、共通テストの第5、第6問対策になるわけではない。

どちらかというと共通テスト第3、4問、中堅私立大学向けとして使うのが想定される。共通テスト第5、6問対策としては『安河内で自信を付ける!英語長文速読トレーニング』のLevel2の方が向くだろう。

レベル④の前半分の問題は非常に制限時間がゆるい。このレベルで300語程度の長文なら、10分程度で解けるようにしてほしい。1回目は制限時間を15分、2回目以降は制限時間を10分以内で解くようにしよう

レベル④は制限時間を5分~10分短くして解く。

『英語長文レベル別問題集5(上級編)』のスペック

  • [難易度]難関:287~400語くらいの長さのマーチレベルの長文
  • [必要学力]6000語レベルの語彙力と『基礎技術100』などの解釈力
  • [到達レベル]共通テスト7割→マーチで戦える
  • [勉強期間]2週間

『英語長文レベル別問題集 5(上級編)』はおよそマーチレベルの長文問題集。中央、明治、青学、学習院、理科大、成蹊大学などの過去問から出題で、全て私立大学。

語彙レベルは高めなので、二次レベルの単熟語を覚え、『基礎100』レベルの解釈をしっかりこなしてからやるといい。

『英語長文レベル別問題集6(難関編)』のスペック

  • [問題数]10題
  • [難易度]早慶上智・東大レベル:1~7が約350語、8~10が1000語程度の超長文
  • [必要学力]6000語レベル超の語彙力、早慶易レベルの長文読解力
  • [到達レベル]早慶の英文が読める⇒早慶で合格点
  • [勉強期間]3週間

『英語長文レベル別問題集 6(難関編)』は最難関大学対策用の長文問題集。 出題校は早慶上智と東大のみ。ありそうでない「最難関大学の300語程度の短い長文」を演習できる貴重なテキスト。

このレベルで構造把握がここまで詳しいテキストもそうないので、独学が非常にしやすいだろう。

『英語長文レベル別問題集』の使い方

  1. 時間を測って問題を解き、答え合わせと解説を読む。
  2. 構造分析ページで本文を精読する。必要あれば、自分でスラッシュをつける。
  3. CDを聞いてシャドウイングを繰り返す。
  4. 復習の際は、制限時間を半分程度にして解く。
  5. シリーズを通して若干制限時間がゆるいので、特に速読重視の大学を受ける人は3分~5分程度制限時間を厳しくして解く。 

『ハイパートレーニング』『速読トレーニング』との比較

安河内先生はこの本の他にも『大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2 共通テストレベル編』『英語長文速読トレーニングLevel 1 (安河内で自信をつける!)』などがある。

参考:英語長文ハイパートレーニング レベル解説と効率的な使い方

参考:安河内で自信を付ける!英語長文速読トレーニング の使い方

CD付きで構文解説が詳しいのは共通で、英文の長さや設問が微妙に違う。それぞれ比較して自分に合いそうなものを選んでみよう。

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