公立高校の1年生、2年生が大学受験に向けて英語力を向上させるための勉強法を解説する。

モデルは英語が苦手な公立高校生。進学校の生徒に負けない英語力を作るためにはかなりの読み込み量が必要になる。 しっかり取り組んでほしい。

高校1年生の英語勉強法:中学英語から解釈へ

高1の英文法:まずは中学英文法を完璧に!

高校入試で満点近い得点を取ったという人でない限り、中学レベルに穴がある高1生がほとんどだろう。まずは授業内容をきちんと理解しながら中学英語の穴を埋めよう。

授業のわかりづらい部分は「もっとつながる英文法」「安河内の〈新〉英語をはじめからていねいに 1 入門編 (東進ブックス)」などわかりやすい講義本を読んで理解するといい。

特に「完了形」「仮定法」「分詞」あたりの分野はつまずきやすい。理解不足だと感じたらきちんと講義本で理解しておかないと英文読解や文法問題を解くときに引っかかってしまう。

中学英語の復習は『別冊解説付 Mr. Evine の中学英文法を修了するドリル』が最もおすすめできる。SVOCMの記号を用いながら中学英語を復習できる。SVOCMからわからない人にもやりやすいだろう。

 

※参考「別冊解説付 Mr. Evine の中学英文法を修了するドリル シリーズ解説と使い方」

英語が得意な人は「一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法」を読んでみてもいい。この本は英文法の「イメージ」を理解できる本で、学校で習う英文法を感覚で理解できるようになる

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高1の単熟語:1000語~3000語をマスター!

語彙力が乏しい人はなるべく早めに覚えないといけない。教科書の英文に知らない単語が5個も10個もあっては、勉強時間がかかりすぎてしまう。 英語が苦手な人はキクタンシリーズかユメタンシリーズを使用するといいだろう。

どちらの単語帳も、初心者が機械的に英単語を覚えていけるような工夫がなされている。本に書いてある勉強法を律儀に守って覚えてもらえればいいだろう。 もちろん学校で採用されている単語帳でもいいが、英語が苦手な人はキクタンかユメタンがおすすめだ。

高1の短文解釈:教科書を自力で読める力

  • 教科書の英文を自力で読むことができない
  • SVOCMがわからない
  • 修飾語が意味不明
  • 1文が長くなるとわからなくなる

英語は単語と文法がわかれば読めるわけではない。英語の文型がわからないと読むことは難しいが、その文型がわかりづらい英文も多い。だから文型を把握する力などを付けなければならない。

普通、この英文解釈の授業は無い事が多い。教科書を読みながら少しずつ習っていくのだが、英語が苦手な人は英文解釈を一気に参考書で勉強した方が良い。

私は、英語が苦手な高校1年生、高校2年生には『基本はここだ』『入門英文解釈の技術70』などを勉強させている。英文解釈を勉強している受験生は、少しずつだが自分で教科書の英文を読むことができるようになり、授業の予習復習がスムーズになってきているようだ。

高校1年生には以下の2冊のどちらかをおすすめする。

英文読解入門基本はここだ!』は高1からでも勉強できる解釈書。しっかり時間を作れば1か月程度で勉強することができる。

英文読解スマートリーディングLESSON BOOK』は基本はここだよりもレベルが高い解釈書。高校1年生なら2冊どちらも勉強していいだろう。英語が比較的得意だと思うならこちらから勉強してみてもいいだろう。

単熟語と基本解釈を高1の間で完了させよ

単語と英文法と短文解釈の3冊を高校1年のうちに終わらせることが難関大志望者の最低目標となる。 高2、高3から勉強を始めるときも、必要な学力が伴っていない人は当然このレベルからのテキストから勉強を始めていくことになる。

私も高3の秋に中学英語から勉強したが、間に合わず浪人になった。出来るだけ早めに始めるべきだ。 逆に、高1の間に、授業と合わせてテキストをマスターすることが出来れば相当なアドバンテージになる。

授業を聞くだけでは英語は伸びない!!

単語、熟語、文法の理解と短文解釈など「きちんと身に付いた勉強」を高1のうちから習慣化しよう。授業を聞いたり理解するだけでは英語の力は伸びない。 「単熟語をきちんと覚えること」「英文をきちんと読めるようになること」こういった学習の積み重ねによって英語の力は伸びていく。

逆に言うと、授業を聞いて教科書の英文を「1、2回読む」とか、塾で「仮定法を説明してもらう」だけではほとんど力はつかない。 英文を10回以上は読んでスラスラ読めるようにする。

文法なら問題集を何回も解いてスラスラ自信を持って解けるようにする。 このような反復学習をすることで初めて英語の力を伸ばすことが出来る。反復なくして成績向上はありえない。

テキスト中心の勉強を行おう!

塾や予備校でテキストを渡されていない人は参考書を中心に考えよう。「塾で説明を受けてノートにまとめて終わり」というような勉強では成績は上がらない。 何回も反復できるようにテキスト学習を中心に考えること。独学の人は自分でも理解しやすいように参考書を使用するようにしよう。

高1のまとめ、応用と実践の提案

  • 自分の実力を測る。『学習の作法 実践編 東大基礎力養成 中学生のための勉強法』などに収録された英語テストを解いて、どのレベルのテキストから学習すべきかを知る。
  • 自分のレベルに応じた参考書を選択し学習を行う。
  • 単熟語、英文法、解釈の3点を強化し、教科書を自力で読めることを目指す

教科書を自力で読めるようになれば普段の予習復習も楽になり、定期テストも楽になる。

高校2年生向きの英語勉強法:解釈から読み込みへ

高校2年生にやってほしい英語の勉強を解説する。高2になったら、出来るだけ早めに受験を意識した勉強を始めてほしい。 難関大志望者はセンターレベルの英文を読み始めよう。

英語参考書ルート例」も参考にして欲しい。 高2の間では【基礎〜センター】レベルの学習をするのが望ましい。難関大学志望者は【センター】レベルの参考書を全て学習するのが目標になる。

高2の単熟語:3000語~4000語レベル

3000~4000語レベルの単熟語」を覚えることが最低目標となる。

※参考「難関大学受験に必要な6000語を6か月で覚える英単語・英熟語の覚え方4000語覚えればセンター試験の英語でわからない単語はほぼなくなる。高2の間で覚えるようにしてほしい。

やはりおススメするのはキクタンかユメタンだ。キクジュクやユメジュクはどこまで覚えるかは微妙なところなんで、とりあえず単語を覚えてから取り組むといいだろう。

どちらも全て覚えきる必要はない。高3になる前くらいに覚えよう。 他の単語帳なら以下のものがいいだろう。

ターゲット1900などではなく、高1~センターレベルのものであれば何でも良い。

高2の英文法:読解英文法を完璧に!

難関大学では文法問題よりも英文読解が重視される。『ネクステ―ジ』などの文法問題集は高3に入ってからでも取り組めるので、高2の間は英文読解力向上に集中するのがいいだろう。 学校で文法問題集を渡されている場合は定期テストに合わせてきちんと勉強しよう。

「安河内はじてい」や「Forest」を辞書として活用しながら、理解して覚えるようにする。 英文読解で必要な文法知識は、高1〜高2で習ったもので十分なくらいだ。私はこれを「読解英文法」と呼んでいる。文型、準動詞、関係詞などのことだ。

細かい文法は置いておいて「はじてい」などが理解できれば、あとはどんどん英文読解をやるべきだ。文法対策は英文読解が固まってから学習するのが戦略的に効率が良い。

英語が比較的得意で、読解も文法も早めに固めたい人は「英語構文基本300選」などの構文を覚えてもいいだろう。

構文を覚えるメリットや学習法については「例文暗記 学習法【英語のセンスを高める勉強法!】」を参照してほしい。

高2の英文解釈:教科書、センター英語をスラスラ読めるように!

「基本はここだ」を修得出来たら、教科書の英文はけっこう読めるようになってきているはずだ。次はセンターレベルの英文解釈の勉強をしよう。 使用するテキストは「入門英文解釈の技術70がおすすめ。進学校では高1で渡されることもある。このテキストは高2のうちに習得しておきたい参考書だ。

このテキストについては「英文解釈の技術(入門70・基礎100)シリーズ解説と受かる使い方・勉強法」で詳しく解説している。 英文解釈の勉強方法については 「4か月で偏差値が20アップする英文解釈・英文和訳のやり方と勉強法」をチェックしよう。

高2の長文読解:1万語〜2万語を目標に!

長文読解の参考書は、ざっくり分けると「長文と設問がついている問題集系」「設問がない読み込み教材(速単系)」2つのタイプのテキストがある。

長文問題集で勉強するのが一般的だが、シャドウティーチングなど正しい読解問題の勉強が出来ないと効果がない。シャドウティーチングは「現代文 解き方の基本と長文問題集の勉強法・復習法」を参考にしてほしい。 高2の間は設問のない、いわゆる「速読英単語」系のテキストを勉強するのが良い。

問題集なら『レベル別問題集』がCD付きでいいだろう。上記に挙げたのはセンター易しめのレベルだ。 以下に挙げるのはセンターでもやや難しめのレベルだと思ってほしい。

参考書の詳細は「英語長文参考書|センター・早慶東大攻略の英文読解おすすめ50選」を見てみよう。

高2のまとめ、応用と実践の提案

  • 教科書の英文を自力でスラスラ読める状態を目指す。本サイトを参考に、単熟語や解釈を学習してみる。
  • 教科書の速読練習をしてみる。スラッシュを入れて音読を繰り返す。

いかがだっただろうか?質問などがあれば気軽にコメント欄に書いていって欲しい。