英作文や英文読解力の土台作りの有効な手段として例文暗記がある。
英作文は「英借文」と言われるように、暗記した例文をアレンジして書くのが有効だ。 基本的な英語構文を覚えると、英文読解の時に「瞬間的に和訳できる」ようになる。 さらに、英文法・整序問題でも構文の知識を元に解くことが出来るようになる。
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動画で学ぶ例文暗記
例文暗記学習の目的
例文・構文を覚えることで和訳がスラスラできるようになる。
また文法問題や整序問題の対策にもなる。これらの問題は熟語・構文をきちんと覚えていればそれだけで解ける問題も多いのだ。 もちろん英作文対策にもなる。英作文は「英借文」と言われるように自由に使いこなせる英文を100本、200本と覚えて英作に応用するのが王道だ。
リスニングが苦手な人は例文集を「精聴」するのが効果的な学習となる。
「精聴」とは1語1語精密に聞き取れるようにする学習だ。ディクテーション(英文を聞いて書き取る)なども有効である。 「構文は自然と身に付くものだから覚えなくてもよい」という人もいるだろう。
しかし英語構文は単語や熟語のように、英語力の土台となるものだ。 上記のように読解・文法・作文などあらゆる問題を解く武器になる。積極的に覚えることは有意義なものだと思う。 特に英語が苦手な人や非進学校の人はなるべく構文を早いうちから覚えておくことをおススメする。
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例文暗記の学習法
例文暗記の基本中の基本は『学習の作法』で非常にわかりやすく紹介されている。ここでは例文暗記の作法を私の言葉に変えて紹介する。
- 英文の構造と意味を理解する
- 瞬間的に和訳できるようにする(同時通訳)
- ネイティブのモノマネをする
- 瞬間的に英訳できるようにする
英文の構造と意味を理解する
「例文暗記」と聞くと英文を丸暗記すればいいと勘違いする人がいるが、それでは使える知識にならない。 最初は英文解釈の要領で、文構造と意味を理解しよう。「英文解釈の勉強法」も参照してほしい。
「なぜこの和訳になるのか」をきちんと理解することが大切。『基本はここだ』『技術70』くらいまでは学習していないとこの学習を独学ではできないかもしれないので注意しよう。
瞬間的に和訳できるようにする(同時通訳)
意味を理解したら次は英文を読んでスラスラ訳せるようにしよう。
この段階の学習は「英語長文・英文速読の勉強法の全て」を参考にしよう。 CD音声がついていたら、CDを聞いて同時に英文を理解できるようになるまで繰り返し聞いたり音読しよう。
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発音はネイティブのモノマネをする
英語が苦手な人はたいがい「日本人の発音」しかできない。
ネイティブのようにきれいな発音や抑揚のある英語を話すことができない。 英語がうまくなりたいならばネイティブのように英語を読むようにしよう。 モノマネをする要領だ。
発音はもちろん、話しているテンポ、イントネーションも全て完璧にモノマネするイメージで音読練習をするようにしよう。 『DUO』の例文には感情が込められた会話文などもあり、モノマネして楽しい英文が多く収録されている。
感情を込めて読んだ英文は非常に強く記憶に残るのだ。 その証拠に、もう4年近くDUOをやっていないのにもかかわらず、
You betrayed me! Please forgive me. How can I make up to you? I’ll get even!
DUOに収録されている、このような修羅場の英文(笑)を暗唱することができる。
瞬間的に英訳できるようにする
「ネイティブのモノマネをする」までを丹念に繰り返したら、最後に英訳の練習をする。
「日本文を見て⇒英訳を言う」この作業を繰り返してみよう。 まずは英文を書かずに英訳を言う練習を何度もやるといい。英文をすぐに言えるようになってから書く練習をした方が効率的だ。
『英作文300選』『英語構文300選』などのテキストには日本文の真下に「直訳調の訳」も載っており、 1.きれいな和訳を見て 2.自力で「直訳調の和訳」に変換し 3.英文を答える こういった学習をすることで英作文に強くなる。
「きれいな和訳を『英作文用に変換』する」ことが英作文が上達するコツだ。単純に日本文→英文を覚えるだけでは応用力がつきにくいと思う。
例文暗記・構文暗記の教材
読解や英作に使える構文集を紹介する。
『英作文基本300選』は昔から定評のある英作文用例文集。たいていの英作文試験(自由英作以外)はこの1冊を覚えることで何とかなると言われている。 読解用にも文法対策用にも最もおすすめできる1冊だ。
『ALL IN ONE』は単熟語や文法も同時に鍛える異色の例文集。1文1文がけっこう長めで覚えるのが大変なので、しっかり時間を取れる人が取り組もう。 私も実際にやったが、確実にものにするには1年近い日数が必要になるかもしれない。コツコツ毎日触れることができる人はやってみよう。
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