漢文は全科目の中でも最もコストパフォーマンスが高い科目だ。

センター漢文も、比較的短い学習時間で安定して高得点を取ることが出来るので、しっかりと学習しよう。

漢文で確実に高得点を取るために守るべき勉強法の原則と、使いやすい参考書を紹介する。

スポンサーリンク

漢文攻略の全体像

漢文の学習法はいたってシンプルだ。白文を書き下して音読することが出来るようになることが目標。

それに加えて漢字の知識や現代語訳もできるようにしていく。漢文学習は3つのステップを踏む。

  1. 漢文の超基礎知識(返り点など)
  2. 句法や漢字を学ぶ
  3. 読み込みや問題演習を積む

漢文の超基礎知識を身に付ける

学校で学んできた返り点や文型を覚えていない人は

などを学習してもつまずいてしまうことがある。このような受験対策本は、返り点などを丁寧に解説はしていないからだ。

高校1年生や、漢文の超基礎知識が抜けている人は、先に『超基礎がため漢文教室』などの講義系の本で漢文を1から学ぶ必要がある。

ただし、このレベルの学習は学校の授業で身につけておくことが望ましい。

句法・漢字を覚える

本格的な試験対策として、試験の書き下し文や現代語訳問題で問われる「使役」「受身」「反語」などの句法と、その訳し方を覚えよう。それに加えて漢文で独自に使われる漢字も覚えよう。日本語の漢字とは違った意味で使われるものがあるので、それを覚えることが目標だ。

たとえば「漢文早覚え速答法」など受験生向きの参考書には、100個程度の漢字が収録されている。それらの漢字を覚えれば、あとは日本語の漢字の知識で意味を類推することが可能だ。

ただし、極端に漢字力が低いなど、「漢字のセンス」に乏しい人は意味類推で引っかかったりする。漢字や中国の故事が由来の四字熟語の学習も怠るべきではない。

 

読み込み・問題演習を積む

センター試験国語で高得点を取るためには、漢文を10分程度で解けるような速読力・速解力が必要だ。スラスラ読める文章を10個、20個と増やしていくことが大切。センター試験受験者ならばセンター過去問を、二次・私大受験者は問題集などを使用して文章の読み込みを行おう。

センター試験対策としては、10分で問題を解き切ることを目標としよう。時間を測って問題を解き、一度解いた問題はスラスラ書き下し文を読めるようになるまで音読を繰り返そう

書き下しとなる傍線部なども自力で書き下しが出来るようになれば、句法問題で失点することはなくなる。漢文は現代人の感覚では理解できない特殊な話が多いので、漢文常識やストーリー展開に慣れていないと読解問題で得点することが出来ない。

内容把握力を向上させるために文章を出来るだけ多く読んでいく必要がある。

 

漢文の勉強法の原則

漢文の勉強法はいたってシンプルで、以下の2点にだけ気を付けよう。

  1. 書き下しを覚えるにはとにかく音読せよ
  2. 白文を書き下して現代語訳出来るようにせよ

 

書き下しを覚えるにはとにかく音読せよ

漢文の句法を覚えたり、読解力を高めるために、最も有効な手段は音読だ。音読を繰り返すことで、漢文の語順に慣れ(漢文は英語と語順が似ています)、句法や漢字の読み、書き下しや現代語訳を効果的に見つけることが出来る。

一度解いた問題はそのままにせず、スラスラと漢文を音読できるようになるまで繰り返すことが勉強法の原則になる。

 

白文を書き下して現代語訳出来るようにせよ

漢文の問題には「白文の正しい書き下し順や訓点を答えさせる」ものがある。こういった問題を解けるようにするために、普段から白文を自力で書き下し出来るようにしておこう。

もちろん全文を白文でやる必要はない。問題として問われている部分だけ白文を書き下せるようにしよう。

 

具体的な学習手順

  1. 本文の書き下し文と現代語訳を確認する
  2. 答えや訳を見ながら書き下しと訳を言っていく
  3. 教科書や本文をスラスラ読めるようになるまで音読を繰り返す(20回が目安)

①②の段階では、答えをカンニングしながら音読していく 。初めから書き下しなどの答えを見てOK。2、3回読んでみたら、徐々に答えから目を離していき、最終的には自力で本文を音読できるようになることを目指す。

そのためには何度も何度も音読をすること。これを繰り返せば学校のテストや実力テストや大学入試でもきちんと得点できるようになる。

 

参考書ルート・モデルプラン

【基礎】0から高2レベル
漢文教室→速答法→漢文入門
(漢文入門の基礎部分→速答法→入門残りでもOK)

【難関】マーチ~早稲田・東大
(私立)漢文道場→最強の漢文
(国立)マーク式→得点奪取

【理系・センターのみ】
漢文教室→マーク式

参考書データについては「漢文 おすすめ参考書リスト」 を参照しよう。

 

【基礎】0から高2レベル

「返り点からわからないぜ…」という人はまず『三羽邦美の超基礎がため漢文教室』を学習しよう。高1からでも十分使える。

 

核となるテキストとしては『田中雄二の漢文早覚え速答法』か『漢文ヤマのヤマ』の2冊が鉄板でよく分かれるが、個人的には『速答法』をおすすめする。

一番の採用理由は「考試の道」という章が復習しやすいからだ。漢文を速習したい人は速答法がおススメ。

 

速答法→『漢文道場』は人気の接続だが、アウトプットや知識が足りず挫折しがち。

実際、私も漢文道場で挫折した。そこで間に挟んだのが『漢文入門 句形の理解から演習まで』だ。※現在絶版になっているようです。マーク式漢文を挟んでもいいだろう。

 

【難関】マーチ~早稲田・東大

漢文は学習事項が少ないので、『速答法』を学習すれば実際ほとんどの試験に対応することが出来るはずだ。難関大学ならそれに加えてもう1冊、2冊学習できればいいかな、という感じ。

 

やはり難関大学志望者に人気なのは『漢文道場』だ。問題のレベル・問題数どちらも妥当なレベルと言えるだろう。Amazonでは品切れ状態なので「Z会 書籍検索」ページをご覧いただきたい。

 

最難関志望者は『最強の漢文 難関大をめざす』まで出来れば最高だ。『最強の古文』と比べてそこまできついレベルではないと個人的には思う。

早稲田志望の場合、このテキストを学習する前に他の科目とのバランスや、過去問演習を優先させた方が賢明と言える。

 

国公立大学志望者向けの漢文テキストとしては以下を挙げておく。

センター満点を目指して『マーク式基礎問題集 漢文』を学習するのが良い。これは私大志望者でも『速答法』のあとに学習してほしい教材です。

記述対策としてはやはり『得点奪取漢文』が鉄板だろう。お好みで『漢文 (河合塾SERIES―入試精選問題集)』を学習してもいいと思う。

 

センター試験のみの漢文勉強法

『漢文教室』→『マーク式漢文』あるいは、いきなり『マーク式漢文』を学習しても良いだろう。

本当に0からの人は『漢文入門』や『センター漢文マニュアル』などをマーク式の前に学習するといいかもしれない。