今回は『システム英単語』シリーズをご紹介する。

本シリーズはご存じ「ミニマルフレーズ」という数語の単語の集まりで英単語を覚えていくというコンセプトの単語帳だ。

単語単体で覚えるよりも記憶に残りやすいということで、受験生に絶大な人気を誇っている。

2011年にVer.2は改訂新版になり、収録語数が1972語⇒2021語とパワーアップ。より受験生におすすめしやすい単語帳になっている。

今回はシス単の使い方をじっくりと解説する。

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『システム英単語』シリーズとは

  • [ジャンル]英単語帳
  • [問題数]Basic1500/改訂新版2021語(それぞれ多義語約180語)
  • [必要学力]2000語レベル/3000語レベルの語彙
  • [到達レベル]Basic共通テスト/改訂新版 最難関
  • [勉強期間]2か月~3か月
  • [使用目的]単語力を付けるため
  • [勉強目標]各単語を即答できる
  • [対象者]Basic理系or非難関大学/難関~最難関大学志望者

システム英単語は「follow her advice」「consider the problem seriously」など3語~5語程度のフレーズで単語を覚えていくコンセプトの単語帳。

覚えやすさに定評があり、受験生に根強い人気がある。覚えやすく、また収録語数も多い単語帳で、最もおすすめできるものといっていいだろう。個人的に高評価したいのは多義語を収録していることで、約180語もある。

多義語というのは例えば「right=権利、善、すぐ~」というように、1つの単語で複数の意味があるもので、通常ならこのように意味しか載っていないものだが、シス単ではそれぞれの意味にミニマルフレーズを用意しているので多義語も覚えやすい。

多義語は意外に文法・読解で差が出るところだが、通常の単語帳にはあまり載っていないので、やはりシス単は他の単語帳より一歩抜きんでていると言える。

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『システム英単語Basic』とは

『システム英単語Basic』は基礎レベルのシス単。『システム英単語[改訂新版]』に載っていないより易しい英単語を含む1500語を収録している。

たとえば「Test Your Vocab」で3000語レベル以下だった人はBasicから始めた方が良いだろう。Basicは全て覚えてだいたい共通テストレベルくらい。

ただ『システム英単語[改訂新版]』より基礎的な単語は、熟語も収録している『データベース3000基本英単語・熟語』などで覚えた方が良い気がする。単語は覚えるけど熟語を覚えない人が結構多いので。もちろん別途で熟語帳を覚える人ならいいが。 

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『システム英単語(改訂新版)』とは

『システム英単語 (駿台受験シリーズ)』は旧Ver.2の改訂新版だ。Amazonや本自体に「改訂新版」と書かれてなかったり小さかったりするので、購入する際は注意しよう。

レベルは共通テストから最難関大学まで幅広く網羅している。改訂されて見出し語の収録語数が1972語⇒2021語とパワーアップした。ターゲットよりも出やすく使う英単語をより多く覚えられるようになったということ。

多義語も含めると、実は単語王にも負けないくらいの単語を収録していることになる。

唯一の難点は『システム英単語CD』が高いということくらい。最近『システム英単語カード 1』や『システム英単語<改訂新版対応>チェック問題集』など周辺教材が充実してきたが、それぞれ買うのは個人の自由。単語帳とCDさえあればとりあえずは十分だろう。

『改訂版キクタンBasic4000』『ユメタン 1 共通テスト試験レベル』などと比べると、CDが別売りで高いので、コストパフォーマンスが低いように感じるが、こちらの2冊は1冊あたりの収録語数が少なく、2冊買って初めてシス単と同数程度の単語を覚えるので、実際はあまり値段は変わらないことになる。

ただし、CDはケチらず必ず買って活用するようにしよう。

『システム英単語』の使い方

  • CDは必ず買って活用する。
  • CDを聴いて単語、フレーズを音読する。
  • 1日100単語程度は進める。5日~7日間程度、毎日続けて完全に覚えこむ。
  • 高2の序盤から覚えこむのが理想的。高3から始める人は倍の量で進める。
  • 受験生は第2章までを最優先で覚える。5月までを目途に急いで覚える。
  • 3章以降は若干ペースを落としても良い。とにかく2章までを最優先。
  • 4章の前に熟語や多義語を覚えても良い。
  • フレーズで覚えるだけでなく、長文中でも覚えるべし。
  • フレーズでしか思い出せないなら単純暗記をすべし。『ターゲット』を併用もOK。

よく「シス単とターゲットはどちらがいいか」という質問があるが、私から言わせればそのようなどうでもよいことを考える暇があればどちらかをさっさと覚えた方がいい。

またどちらか1冊を飽きるくらい覚えたら、もう1冊同じレベルの単語帳を使って覚えるのもアリだ

そうすることで単語帳特有の「場所で覚えてしまう」ことを避けられるからだ。ターゲットとシス単どちらかで迷っている人は2冊とも覚えてしまってもいい。

実際はあまり単語帳に時間をかけてはいけないのだが…。単語帳なんて結局どれも使い方次第なので、変なこだわりは持たないように、ということをここではお伝えしておきたい。

システム英単語premium

システム英単語の発展編。語源で覚えるというシス単のコンセプトとは一線を画す感じ。暇つぶしの2冊目としてどうぞ。

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