本日は西きょうじ先生の難関大学向け英文解釈の参考書『ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式』について解説していく。

他の英文解釈書のおすすめについては「英文解釈参考書おすすめ10選|共通テスト・マーチ・早慶・東大攻略」をチェックしておこう。

 

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ポレポレの構成と問題数、レベル、勉強期間の目安

  • [ジャンル]英文解釈(英文読解)
  • [問題数]50個
  • [難易度]難しめ:『基礎100』レベルの解釈は仕上げておくことが必要
  • [到達レベル]難関→最難関:マーチ→早慶レベルが読める
  • [勉強期間]1日3~4題で約2週間→1日5題で10日(合計1か月程度)
  • [使用目的]入試問題の1文を正確に和訳できるようにするため
  • [勉強目標]全英文を地力で「構造把握」「音読」「和訳」出来るようにする
  • [対象者]早慶レベルの英文を確実に和訳できるようにしたい人

だいたい見開き1ページの構成になっていて、英文がありその後で解説をしていくスタイル。割と解説は簡潔で、不要な部分は解説していない。

単純な文構造の解説に終始するのではなく「英文を前から読んでいって、文構造の見抜き方の思考プロセス」を説明しているのが良い。

ライオンマークのついていない無印はそこまで難しくはない。『基礎英文解釈の技術100』などを経ているなら無理なく出来るだろう。

マーチレベルを目指す人でも英語が難しめの大学、9割以上を目指す人は無印マークを勉強してもいいだろう。

早慶をはじめとする最難関大学を目指す人は50題すべてを勉強しよう。1か月で4周程度勉強して、数か月後にもう一度みっちり勉強すればいいだろう。

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基本はここだとの接続・相性の良い参考書について

ポレポレは『英文読解入門基本はここだ』の姉妹本だが、両書のレベルはかなり離れている。『基本はここだ』が高1レベルなのに対して『ポレポレ』は最難関大学レベルの参考書。間に最低でも共通テストレベルの解釈書がないと到底使いこなせない。

  • 基本はここだ→○○○→ポレポレ

この間に入る解釈本を1冊か2冊入れるのが良いだろう。

私のポレポレ接続ルート

ポレポレに行くまでに3冊をみっちり勉強したおかげで、ポレポレ自体はサクサク進められた。多分3週間くらいで完全にマスターできたと思う。

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この参考書の順序は『和田式 受験英語攻略法 三訂版』を参考にしたのだが、最近の入試傾向を考えると、少しやりすぎた感がある。

特に『技術100』と『ポレポレ』は同じレベルで問題も10題以上かぶっているので、どちらか1冊で良いだろう。

[接続例1]比較的英語が得意な人

  • 基本はここだ→基礎100→ポレポレ

英語のセンスがある人はこの接続例でもうまくいくだろう。各参考書で若干レベルの開きが苦しいと感じる人は、語彙力をきちんと固めて、長文問題集を数冊こなしてから取り組めばよい。

[接続例2]英語が苦手な人

英語力に不安のある人はこのような接続でみっちり勉強すればよい。基本はここだとポレポレは1か月、技術70と100は1.5か月程度でこなせば半年以内で早慶レベルの解釈が完成する。

[接続例3]基本はここだを使わない場合

基本はここだを使うことにこだわらないのなら、以下のような接続例もある。

スマートリーディングはポレポレのように思考回路のプロセスを形成しやすい。相性は悪くないはずだ。少し長めの英文読解の経験量が少なくなりがちなので、必要と感じたら技術70の例題を勉強してもよいだろう。

参照ページ


レポレの使い方・勉強法

  1. 基本的な使い方は「4か月で偏差値が20アップする英文解釈・英文和訳のやり方と勉強法」を見よう。
  2. 本書の使用目的は「読解の思考プロセスの形成」。単に和訳できるだけではなく、解説を全て吸収するつもりで勉強する。
  3. まずは無印だけ勉強してみる。比較的余裕のある人は最初からライオンマークをやってもよい。私は普通に全部やった。
  4. まずは英文の全訳をする。これくらいの手間はかけよう。和訳するときにSVOCMをはじめとする構造把握の痕跡を残しておこう。
  5. 解説を熟読した後に、解説に書いてある思考プロセスの再現(復習)を行う。

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