早稲田、慶応、上智、ICUなどの難関私立大学の長文問題になると歯が立たない。500語くらいの長文なら出来るが、800語とか1000語といった長い英文になると途端に理解できなくなる。

過去問で5割くらいの得点だが、6割、7割と得点を伸ばしたい。リーズニングという勉強法を実践したい。パラグラフリーディングを修得したい。そんな人におすすめなのが『中澤の難関大攻略徹底英語長文読解講義』です。

本書は早慶上智レベルの長文読解を攻略するための問題集。パラグラフリーディングとリーズニングという手法を用いて得点力を爆発的に上げることが出来ます。

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基本スペック

  • [ジャンル]長文問題集(パラグラフリーディング)
  • [問題数]11題
  • [難易度]最難関:早慶上智レベル
  • [必要学力]共通テスト8割、マーチ
  • [到達レベル]早慶上智で合格点
  • [勉強期間]1か月
  • [使用目的]リーズニングをして読解力・解答力を高めるため
  • [勉強目標]全英文をパラリー・リーズニングできる
  • [対象者]早慶上智志望者

解説のコンセプトはパラグラフリーディング。1文1文がパラグラフの中でどのような役割を担っているかを徹底的に考えます。

また、パラグラフ展開を考え、論理展開を考えることによって先を予測する(anticipation)ことで速読を実現します。

これは西きょうじ先生の言う情報予測と同じです。

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動画レビュー

構成と目次

  • オリエンテーション編
    • 第1講 パラグラフリーディングとは
    • 第2講 リーズニングとは
  • トレーニング編
    • 第1講 内容真偽問題 各2題
    • 第2講 長文空所補充問題 各2題
    • 第3講 パラグラフ整序問題 各2題
    • 第4講 文脈語彙問題 各2題
    • 第5講 総合問題 各2題

オリエンテーションで1題分の問題を読んで解きます。まずは「パラグラフリーディング」の解説と実践、その次に「リーズニング」の解説と実践を行います。

オリエンテーションですが普通に1時間以上かかります。

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まずはここをパラパラと立ち読みして使用するかどうか決めてもいいでしょう。

リーズニングとは

長文問題を勘ではなく、きちんと根拠をハッキリさせて問題を解く、という方法です。理由づけと訳しています。シャドウティーチングと似ていますね。

シャドウティーチングは復習の際によくやる方法と(勝手に)定義するとすれば、リーズニングは問題を解く際にやることです。

大切なことは、自分の思考回路を自分の頭の中だけで済ますのではなく、ノートに書くということ。この作業を行う事で自分の思考回路の間違い・癖を自覚し修正することが出来ます。

非常に面倒で時間がかかりますが、確実に解答力を伸ばすことが出来ます。

私は早稲田の過去問で5割~6割あたりの得点で伸び悩んでいた時にリーズニングを実践したところ、7割以上の得点を安定して取れるようになりました。リーズニングをするたびに、早稲田レベルの難解な問題でも、共通テストのように「確実に根拠を持って解答」出来るようになりました。

本書の勉強法コンセプトと使い方

  1. 英文を読みながら、各パラグラフの筆者の主張、要約をノートにメモする。
  2. 問題を解くとき、その根拠を全てノートにメモする。
  3. 本文全体の要約を書く。

細かいやり方は本書の80pに載っていますのでそれを愚直に行う事。1題あたり3時間くらいはかかると思います。読解力がない人だともっとかかります。

本書をやる前にしておくべき勉強

本書の提唱する勉強の手順は非常に時間がかかります。内容自体は普通に読める状態だった私でもリーズンニングにかなりの時間がかかりました。

マーチ~早慶レベルの文章をまともに読めない人が勉強したら、もっと時間がかかってしまい高確率で挫折してしまうでしょう。

したがって、『速単上級』『リンガメタリカ』など難しい英文を多読しておくべきでしょう。

OSPはやるべきか?

中澤一先生の教材としてOSPというものがあります。私はこの教材も勉強しました。音声講義でパラグラフリーディングとリーズニングをしていきます。

結論としては、「やれればよいが、別に無理してやらなくてもいい」というのが感想です。

お金に余裕があればぜひやってもいいですが、本書を勉強した後にほかの長文問題集を勉強してもリーズニングは出来ます。

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