世界史はヨコのつながりを把握するのが難しい。それどころかタテの流れを把握することもなかなかできない。
こんな人にオススメしたいのが『流れ図で攻略詳説世界史B―New』です。
本書は『流れ図 世界史図録ヒストリカ』という資料集の「流れ図」と呼ばれる歴史のタテの流れとヨコのつながりを図式化したものをテキストにしたものです。
収録用語数は教科書よりも絞っていて2000弱。古代から現代まで通史を行うのもそこまで時間がかからなず、1冊で基礎用語をガッチリ覚えることが出来ます。
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基本スペック
- [ジャンル]問題集(空欄補充型)
- [問題数]82項目(空欄番号数は約1500)
- [難易度]基礎:教科書よりも易しい
- [必要学力]特になし(マンガは読んでおいてほしい)
- [到達レベル]0→共通テスト7割程度(単独だと何ともいえない)
- [勉強期間]1か月~2カ月
- [使用目的]世界史のタテヨコを把握・基本用語を徹底暗記
- [勉強目標]各用語を即答出来る・流れ図を理解し頭に入れる
- [対象者]世界史の初級者
『流れ図』は世界史学習者の1冊目としておすすめ出来る問題集です。理由は何と言っても本書の目玉である「流れ図」にあります。
著作権の関係上、流れ図を載せるのは今のところ難しいのでぜひ書店で手にとって確認していただきたいです。
代わりに「子育てと仕事と音楽と生涯学習」さんというブログのURLを貼っておきます。
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特徴
流れ図
何といっても流れ図が良いです。これは流れを図にしたもので、文字だけよりも断然分かりやすいし整理しやすい。
事件や出来事が上から下に時系列順になっているので、まずは上から下に見ていって縦の流れを把握する。
それに加えて、周辺諸国の事件も横に3列程度に並んでいるので、タテを学びながらヨコも同時に把握できるのです。
世界史は「ヨコのつながりがつかみにくい」というお悩みがよく出ますが、ハッキリ言って本書で全て解消できると思います。
用語数
また、問題数も多くないのが良い。教科書の通史というのはけっこう時間がかかります。単純に空欄数が多いし、300ページ以上あるからです。
情報量が多いのはもちろんいいのですが、初級者にとっては全体像を把握するにはきつかったりします。
そういう意味で、1冊目で1500程度の用語をきちんと覚える。実は共通テスト世界史でもこれだけの用語をきちんと覚えればけっこう取れるようになります。
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もちろん共通テストは正誤問題なので空欄だけ答えられるようになっても得点出来るとは限りませんが、必要な知識はかなり得られます。
前提知識、想定できる使用法
授業で世界史を受けている人とかはいきなり使えるでしょう。世界史の知識とかイメージがないときついかもしれません。その場合はマンガを先に読んでおきましょう。
高1、高2生が定期テストに合わせて使ってもいいですね。もちろん学年関係なく全ての人の1冊目として使えるでしょう。
1冊目として使おう!
使い方と手順
- 先にマンガを一通り読んでおくと吉。
- オレンジ色のペンなどで、空欄に答えを入れる(いきなりでOK)
- 流れ図を軽く見てその項目の全体像を頭に入れる。
- 右側の文章を読みつつ、赤シートで隠した空欄が来たら口頭で答えを入れていく。
- 4を繰り返し即答できるようにする。
- 流れ図をじっくり見る。上から下に見ていってタテの流れを考える。次にヨコのつながりを見ていく。
- 流れ図を熟読・文章を音読しつつ空欄を即答するのを何度も行う。
世界史はまずこの1冊を完璧にマスターすることが大切です。4、5回復習しながらまずは一通り勉強しましょう。そのあとに共通テスト過去問を解いてみるのもいいでしょう。
流れ図の後のおすすめ参考書、やるべき勉強
共通テスト8割~9割を目指す人
『書きこみ教科書詳説世界史―世界史B』や『共通テスト試験への道世界史―問題と解説』で知識を詰めつつ問題を解いていくのがいいでしょう。
テキストを勉強→共通テスト過去問を5年分解く→テキスト復習→過去問…というサイクルで解いていって穴を埋めていきましょう。
難関私立大学を目指す人
『書き込み教科書』や『入試に出る 世界史B 用語&問題2000 改訂第2版』などで知識を増やすといいでしょう。
早慶上智を目指すなら最終的には『実力をつける 世界史 100題 [改訂第3版]』を目指すといいと思います。
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