まだ早いかもしれないが、人によってはもう浪人が決まったかもしれない。

一応受験はするけど、浪人がほぼ決まっている人がいるかもしれない。 いま、来る試験に向けて勉強を頑張っている人はこの記事を読まないでほしい。無駄な雑念が生じるかもしれないからだ。この記事を読む時間があったら勉強してほしい。

今日は浪人を考えている高校3年生を対象に、浪人についての注意点などを解説していく。

スポンサーリンク

動画

こんな人は要注意? 落ちる浪人生の10個の特徴

私自身は浪人(自宅浪人)で大学受験をした。

1浪して早稲田に合格。そのあと、様々な受験生を見てきた。浪人生も多く見てきた。その中で、「こういった人は浪人したらまずい」という特徴を挙げてみる。

  • 自分がなぜ浪人したのかわかっていない・反省してない人
  • 大した志望理由がない人
  • 全落ちでどこも受からなかった人
  • センターも一般もなぜか受験しなかった人
  • 現役時に全力を出さなかった人
  • とりあえず予備校へ、と考えている人
  • 生活習慣が乱れがちな人
  • 携帯やネットが好きな人
  • 家族との関係が良くない人
  • 勉強仲間がいない人

自分がなぜ浪人したのかわからない人

「現役の時受からなかった」→「じゃあ浪人だね」→「浪人なら時間もあるし早慶くらい余裕っしょ」

こういった思考回路の人は浪人しても失敗する可能性が高いと思う。なぜか? 自分が現役の時に失敗した原因を反省していないからだ。自分のダメなところをそのままにして浪人しても、結局同じことの繰り返しになる。

なぜあなたは今年受からなかったのか? 浪人を決める前に、このことについて徹底的に反省するべきだ。

  • 勉強を始めるのが遅かった

あなたは大事なことをいつも後回しにする悪習慣がないか? 自覚できるならばまだOKだ。

まず面倒くさいことを先にやる習慣をつけること。手帳にきちんとメモして予定通りの行動をとるようにすること。でないと浪人しても失敗する。

「どのくらいの勉強を行えば合格できるのか」「いつから勉強をすれば合格できるのか」ということについて、認識が非常に甘い可能性もある。 「受験生必見!高2の3月、高3の5月8月10月の模試の目標と進捗目安」を見て、あなたの勉強計画がいかに杜撰で、認識が甘かったのかを確認しよう。

  • これくらいやれば受かるかなと思っていた

かなりきついことを言うが、あなたは甘い人間だ。現実的に物事を考えることができない。受験勉強は「なんとかならない」

あなたは周りやネットに載っていた情報に踊らされていなかったか? 周りがこれくらいしているから、自分もこれくらいやれば大丈夫だろう、と考えてはいなかったか?

全国の優秀な受験生を基準に物事を考えていなかったのではないか?1年浪人して成功したいなら、甘い考えは一切捨てて、超現実的に物事を考える習慣を付けなければならない。

  • 受験について全然知らなかった

受験勉強は情報戦だ。無知な人間は敗北する情報はお金を払ってでも手に入れるべきだ。基本的には書籍やプロの受験指導者からしか、情報を仕入れてはいけない。信頼性に足りる情報源のみ信用するようにしよう。

間違っても周りの受験生・大学生・ネットなどの情報を信用してはいけない。もちろん正しい情報もあるかもしれないが、大半は間違っているものだ。 私の知っているマンガでこのようなセリフがあった。

一流大学に通う人間はお金を払って情報を得る。三流大学に通う人間はただで情報を得ようとする。

  • 努力が足りなかった

そんなあなたは10日間、毎日10時間以上勉強してみてほしい。

それが出来ないなら浪人は諦めて、3月入試など、今からでも入れる大学に進学するべきだ。浪人しても無駄になる可能性が高い。 基本的に、浪人生は誰よりも努力しなければならない。努力できない人間は浪人してはいけない

これは当たりまえの話だ。「浪人して早稲田に合格!」などという言葉、結果だけを見て「自分も(大した努力なしでも)いけるかな」と考える人はたいてい1年後に絶望する。

私は低偏差値から早稲田大学に合格したが、2月20日にはもう受験勉強を始め、3月~7月までは相当に勉強した。1日16時間勉強したこともある毎月10冊程度の参考書を勉強した。 これくらいの勉強が出来ないならば初めから浪人するべきではない。ハッキリ言って私は全然努力してない方だ。 周りには毎日12時間以上勉強を1年間休まず続けた人もいる。

もちろん勉強時間なんてのは一つの基準でしかない。 毎日猛勉強するのは当たり前。その上で高い意識を保って効率よく勉強できる人間だけが合格する。 高校3年生の時、何も考えず適当に勉強をしていたのなら、浪人はしない方が良い。


ここまで読んで、それでも浪人したい人は、ノートに今年の反省を書けるだけ書いてみよう

なぜ今年は落ちたのか、今年と同じ失敗をしないためには何を改めるべきなのか。ノート5枚分くらいは書いてほしい。 この反省作業は精神的苦痛を伴うだろう。誰でも自分の欠点と向き合いたくないからだ。

しかし浪人生は自分のダメなところと真摯に向き合える精神的強さがないと成功できない。この作業が出来ない人は浪人をあきらめた方が良い。

私が見ている浪人生で、今年ほとんど勉強をせずに1年を終えた人がいるが、この人は自分の欠点と向き合うことが全く出来ていない。「毎日の反省を日記に書け」といっても何かと理由をつけて書きたがらない。こういった人間は成長しないので、変わらない限り成功することはないだろう。

大した志望理由がない人

明確な志望理由や大学に行きたい気持ちがない人は、必ず浪人生活のどこかで挫折する。

私がそうだった。最初は勉強を続けられても、どこかのタイミングで必ず勉強ができなくなる。 私は幸運にもなんとか細々と勉強を続けることができたが、きちんとした志望校への思いがない人は浪人をするべきではない。

毎日楽しく10時間勉強できるようになる!受験のやる気を出す9の方法」 でも述べたが、まずはやりたいこと、将来の夢をきちんと描いてから浪人をすることをおすすめする。遠回りのように感じるが、やりたいことをカチッと決めている人間は強い。

全落ちでどこも受からなかった人

これは単純な話だ。あまりに低成績の人間がたった1年で合格圏まで成績を伸ばすことは簡単ではない

ハッキリ言って偏差値30の人間が300日程度で偏差値70まで伸ばすことは、普通は不可能だ。私のように3教科ならまだしも、国公立の場合はほぼ不可能と言ってよい。

中には1年で0から難関国公立大学に合格する人もいるが、それはほんの一握りの人間だ。100人に1人以下の割合だろう。 そういった人は毎日14時間以上の勉強を平気でしているはずだ。

ほとんどの人はまずそれくらいの勉強が出来ない。だから現実的に不可能なのだ。 浪人生は2割3割しか伸びないという話がある。これは、もちろん浪人で勉強を続けることは難しいという理由もある。

しかし成績が伸びない人間が浪人しているという事実もあることを忘れてはならない。

今年どこも受からなかったあなたの勉強法は99.9%間違っている。それを抜本的に見直して修正しない限り、成績が伸びることは決してないだろうし、受かる確率も限りなく低いはずだ。

センターも一般もなぜか受験しなかった人

たまに、こういう人がいる。私も現役の頃はセンターは受けず、早稲田の文化構想学部1個だけ。あとは一切受けなかった。お金の無駄だと考えたからだ。

しかし、一切受験をしないとなると少し問題だ。こういった人は自分の実力を知るのを怖がる傾向にあるかもしれないからだ(私にも若干そのような傾向はあった)。

模試も今まであまり受けなかったとしたら相当ヤバいと思った方がいい。 上でも述べたが、浪人生活、ひいては受験勉強は自分の弱点を向き合うことの繰り返しだ

これが普通に出来ない人はまず間違いなく浪人生活、というか受験勉強に向いていない。やめた方がいいだろう。

現役時に全力を出さなかった人

もう今年はあきらめて浪人して頑張ろう」 。

残念ながらこういう人は浪人危険信号だ。12月とか1月とか、まだ受験も始まっていない時期に浪人を決めている人は大半が危うい。最近も私の元に浪人を決めて相談をしに来た人がいる。

現役時に一生懸命勉強できなかった人が、浪人してすぐに一生懸命になれるだろうか? 早々にあきらめた人は、浪人時にも早々にあきらめるかもしれない。

と、ここまで偉そうに言っているが、私は現役時代はあまり一生懸命に勉強しなかった。 勉強を開始するのがあまりに遅すぎたため、12月頃には浪人を視野に入れながら勉強をしていた。

こんな人はかなり危険なので今すぐに考えを改めていただきたい。 私は2月頃にこの考えを反省する機会が幸運にも持てた。だからめいいっぱい反省し、誰よりも早く浪人生活を始め、3月からフルスロットルで受験勉強を開始した。

私は本当に幸運だった。 もしこの特徴にあなたが当てはまっていたら、反省してほしい。そして今すぐ全力を出して受験勉強に取り掛かってほしい。今すぐ勉強に全力を出せるなら心配はいらない。それが出来ないなら浪人はやめた方がいい。

とりあえず予備校へ、と考えている人

予備校に通うならば、あなたの取る授業があなたの志望大学合格にどう直結しているかを説明してほしい。

なぜその授業を取るのか、説得力のある説明ができるだろうか? これが出来ない人は普段から考える習慣が付いていない思考が停止してしまっている

考える習慣がない人が、本当に成績を伸ばすことができる(=頭が良くなる)だろうか? 根拠を持って予備校に通うことが出来ないなら、非常に残念だがあなたは何万円もする受講料を、ひいては年100万円以上もするという浪人費用をドブに捨てることになるかもしれない。浪人生活はやめた方がいい。

最近は様々な人が「予備校はだめだ」という主張をしている。私はそれは極論だと思う。有効活用できるならば予備校でも塾にでも通えばいい。ただし、有効活用できるならだ。何の考えもなしに授業を取るのは、非常に非効率だ。

私も、いま浪人するならば予備校に通うかもしれない。ただし基本は参考書で勉強し、苦手科目や「志望大対策」などピンポイントの科目を取るだろう。参考書で勉強できるものをわざわざ授業で取ったりはしない。

予備校に行かないと不安、自宅で勉強できるか不安、などと考えるのもナンセンスだ。浪人生活を考え直した方がいい。なぜナンセンスなのかは自分で考えてみよう。そもそも不安になるポイントが間違っている。

生活習慣が乱れがちな人

浪人生活は思った以上に生活習慣の維持が大変だ。

学校に通っていたころのように、時間的拘束がない代わりに、好きなだけダラダラできる。これが落とし穴になる。 多くの人はまず生活習慣が大いに乱れる。睡眠サイクルがばらばらになる。

こうなってしまってはまともに勉強することもできなくなる。 私自身も非常にダラダラした性格なので、浪人する際はこの点を大いに反省し、ここまでやるかというほど努力して生活習慣の維持に努めた。

自己管理能力がない人間が浪人生活を成功させることは出来ない

携帯やネットが好きな人

勉強時間が減る、誤った情報に流される。

当たり前の話だが、携帯をいじる時間が増えれば増えるほど合格が遠のく。 浪人生活を成功させたいなら、携帯やPC、ネットなどの娯楽は1日30分以内に押さえるべきだ。それが出来ないなら浪人はしない方がいい。

家族との関係が良くない人

浪人生活において、家族との関係は最も重要だといってよい。

浪人生活は極度に人との交流が減るので、家族とのコミュニケーションが精神的健康を保つのに大いに影響する。 たまーにいるのだが、18歳、19歳頃になって遅めの反抗期に入る人がいる。

こういった人は残念ながらもうアウトと言うしかない。家族との関係がうまく行かない人は受験もうまくいかないことが多い。 まずメンタルが安定しないし、家族を言い訳にして勉強のやる気が下がる。勉強しない。こういう浪人生を本当にたくさん見てきたが、満足のいく受験結果になった人は一人もいなかった。

これらを言い換えると、精神年齢の低い人間は合格しにくいということだ。精神的に熟成していない人は浪人生活もうまくいかない傾向があるような気がする。これは私の個人的な感覚だ。

家族との関係もそうだし、受験に対する甘い認識などもそうだ。いつまでも子供気分の人間は受験で良い結果を出すことは難しいと思う。

勉強仲間や本当に信頼できる友人がいない人

人間は弱い。孤独に耐えて1年間努力できる人などはそう多くない。受験勉強は辛いものだ。だからこそ一緒に頑張る仲間が必要だ。私は受験仲間に救われた。彼らがいなかったら受かってなかったといってもいいくらいだ。

仲間がいるから日々頑張ることができた。つらい時に励まされたこともあった。こうした勉強仲間を作ることは浪人生活において最も重要なことの一つだ。 勉強仲間はいなくても、本当に信頼できる、愛せる友人がいれば問題はないかもしれない。気

兼ねなく話をしたり遊ぶことのできる友人がいたら、絶対に大事にしよう。そのつながりは何物にも代えがたいものだ。 私には月に2,3回テニスをしたり釣りに行ったりしてくれる親友がいた。彼がいたおかげで毎週メリハリのある勉強を続けることができたし、寂しいと思うこともなかった。

逆に、なんとなく暇つぶしのためだけの友人などは必要ない。刹那的な遊びだけを共有する、お互いの都合の良いように利用し合う友人(と言っていいかわからないが)はあなたのためにならない。昔、親に言われて嫌だった言葉だが、浪人生活においては「友人は選んだ方がいい」。

浪人についての10個のFAQ

浪人についてよくある質問と回答(FAQ)を紹介する。

予備校には行くべきか?

目的と理由を持って通えるなら良い。

先述のように、予備校には目的と理由を持って行こう。

「みんなが行くから」「とりあえず」のような気持ちで受講する人は、残念ながら合格を手にすることは難しい。 まず予備校の授業のシステムや、授業だけで成績が上がらないことを知らない人間は予備校に行くべきではないと思う。

もしあなたが授業を受けるだけで成績が上がると思っているなら、今すぐ考えを改めなければいけない。 このあたりの話はあまりに基本的なことなのだが、浪人するような人は知らないことが多いだろう。

そんな人は私がおすすめしている「おすすめの勉強法の参考書」を熟読して勉強してほしい。 成績が上がる仕組みがわからなければ、学力は一生上がることはない。そういった勉強技術を学んだうえで、目的を持って授業を取るならば大丈夫だろう。

参考書だけで勉強できるのか?

ほとんどの試験では問題ない。

予備校に行かないと不安になる人はそれでもいるだろう。「参考書だけで勉強は可能なのか?」こういった問いは当然だ。 大学受験の勉強は、ほとんど書店で売られている参考書による学習でカバーできるといってよい。

少なくとも私は予備校に一度も行ったことがない。それでも英語は偏差値70まで伸ばした。高校でもまともに世界史の授業を聞かず、現役時は3割しか取れなかった世界史も、浪人時は早稲田の世界史で9割取ることができた。

少なくとも英語・国語・社会に関しては参考書だけで十分学習ができる。理数系科目については、さすがに独学では難しい場面も出てくるはずだ。その時は個別で質問が出来るような塾・予備校に通うといいだろう。

ただし、参考書学習はリスクもある。それは勉強法が間違っていると一切学力が伸びないということだ。独学で勉強する問題点はここにある。間違った勉強をしていても、独学ではそれを指摘してくれる人がいない。

もちろん単純に勉強時間が稼げない問題もある。 自分では間違っていないと思うから、気にせずに勉強を続けてしまう。成績は伸びない。結果「自分は頭が悪いから独学なんて無理だ」となってしまう。

浪人するような学生は、特に現役時代どこも受からないような成績の人は、ほぼ間違いなく勉強スキルがない。勉強法を知らない人は予備校に行こうが参考書で勉強しようが関係ない。落ちるだけである。

結果、勉強スタイルはどうであれ、浪人するあなたが真っ先にやるべきことは勉強技術、勉強スキルを磨くことである。  

浪人して本当に成績は上がるのか?

正しい勉強をすれば当然成績は上がる。

このような質問が出てくること自体、あなたが確かな合格理論を持っていないことの証明だ。

正しい勉強をすれば成績は上がる。上がらないわけがない。成績の上がらない勉強は間違ったものだ。 ピアノをある程度練習すれば、誰でも上達する。毎日ランニングを続ければ体力がつく。

当たり前だ。勉強だって、勉強すれば当然成績は上がる。みんなが間違った勉強をしているだけだ。正しい勉強法が浸透していないせいで、このような疑問が生まれてしまう。

浪人しても成績が上がらないのは、「①間違った勉強をしている」「②勉強時間が足りない」のどちらかに大別できる。正しい勉強を長時間行うことができれば成績が上がらないわけがない。私は勉強するだけ成績が上がった。

成績が上がるかどうかを心配する前に、成績の上げ方を今すぐ学ぶべきだ。  

何時間勉強しなければいけないのか?

出来る限り勉強するしかない。

この質問は落ちる質問の一つといっていい。非常にナンセンスだ。

そもそも、何時間勉強すれば合格できるのか計算出来ない人は合格しづらい。 巷では「○時間で受かる」「毎日14時間以上やれ」など様々な情報が飛び交っているが、どれも的外れだ。

勉強を時間だけで測っていること自体間違いなのだ。14時間勉強しても落ちる人は落ちるし、6時間の勉強で受かる人は受かる。 何時間必要なのかは100人いれば100通りだ。

その人の成績にもよるし、学習効率にもよる。 1日に使える時間はめいいっぱい勉強する。浪人生のあなたはこれだけ考えればよい。余計なことは考えてはいけない。出ないと1年後に絶対後悔する。勉強しすぎて困ることなんてないのだ。  

浪人にはどれくらいの費用がかかるのか?

20万~数百万かかることもある。

家庭が裕福でない人や保護者にとって、浪人にかかる費用は死活問題だろう。予備校に通うと100万円程度はかかると言われている。仮に参考書のみで学習すると仮定して、最低限必要な費用を考えてみよう。

  • 模試の費用:2万~4万円(全統マーク模試or記述模試を受験する)
  • センター試験:1.2万円~1.8万円
  • 受験費用:私立で5個受ける場合17.5万円
  • 参考書:3万円~10万円(私は7万円くらいかかった)

宅浪して早稲田専願の場合。模試をマーク模試×3+センタープレ+早大プレと早慶模試で約3万円。センターで1.2万円。5個受験するなら17.5万円。参考書に7万程度かかるとする。合計28.7万円

もちろん人によって大きく上下するだろう。国公立志望の人なら模試にかかる費用や参考書により費用がかかる。逆に私立大学を受験しないならば受験費用は少なくなる。

予備校や塾やピンキリなので一概に計算することは出来ないが、単科で取るならそこまで費用はかからないだろう。フルで授業を取った場合は100万円程度かかると言われている。 他にも食費や交通費など雑費を考えると、地味に費用は増える。経済的な部分のみ考えれば、やはり宅浪が最もお金がかからないことになる。

しかし、浪人するということは将来働く年数が減ることも意味する。あなたが将来年収500万円程度の仕事ができるとした場合、1年働く期間が短くなるということは、そういうことだ。もちろん一流大学に入れば問題はないが、何年も浪人するのは割に合うのかどうかきちんと考えた方がいい。  

バイトはするべきか?

勉強時間を確保できるならしても良い。

お金がないならバイトをすればいい。上記の30万円のうちの一部くらいならバイトで稼いでもいいだろう。

特に受験費用は保護者に多大な負担を書けると思うので、受験費用だけでも自分で作れれば最高だ。 必要な勉強時間を維持しつつ、バイトの時間を捻出できるならしてもいいだろう。

ただし、生半可な覚悟では出来ない。強靭な体力と精神力がある人以外はおすすめしない。 幸運にも、バイトをしなくても浪人生活を送れるなら、親に十分感謝をしながらめいいっぱい勉強をすればいい。

「タイムイズマネー」と言われるが、受験勉強においては時間が何よりも大切だ。時間はお金を払ってでも買ったほうがいい。  

恋人は作ってもいいのか?

本人によるとしか言えない。

これは非常に難しい問題である。お互いが精神的に成熟し、きちんと自制できるのなら恋人がいても問題はないだろう。

和田式現役合格バイブル (新・受験勉強法シリーズ)』にも書いてあるが、恋人との関係はなるべくピュアなものであった方がいいかもしれない。男か女かどちらかが勉強に集中できなくなってしまうからだ。 また、さみしいからと言って安易に恋人を作ることもおすすめしない。  

宅浪はしない方がいいか?

極力しない方がよい。

私は、極力宅浪はすべきではないと考える。宅浪はうまくいかないことが多いからだ。

自己管理能力がない人は宅浪をするべきではない。 参考書で勉強するにしても、単科で塾・予備校に通ったり、自習室を借りるなど、勉強習慣を維持できる環境をなるべく作った方がいいだろう。

逆に、私のように自宅で勉強しないと集中できないという人もいる。私は図書館など外で勉強などできないタイプだった。外だと神経を使うからだ。 ここで、あえて超個人的な考えを述べると、自宅で勉強できないような人間が、大学に行って何を勉強するのか? と考えることもある。

今後の人生のためにも、自己管理能力を最大限まで高めるための努力は惜しんではならない。家で勉強出来ないから予備校や自習室を借りるというのは私はあまり同意することは出来ないのはこういう理由だ。 とはいえ、やはり環境は大切だ。外で勉強するほうが性に合っている人は、必ず集中できる環境を用意しておこう。

そして一人で勉強するのではなく、お互いに監視し励まし合える仲間を作っておくことをおすすめする。あなたがサボった時に注意してくれる仲間をぜひ作ろう。  

仮面浪人はどうなのか?

中途半端な気持ちでやるべきではない。

私自身は仮面浪人を経験したことはないが、仮面浪人をしている人を見たことはある。人それぞれ事情は異なるのだから、一概に結論付けることは出来ないが、相当の覚悟がない限りは仮面浪人はおすすめできないだろう

仮面浪人は中途半端になる恐れがある。保険があることはメリットにもなるが、逃げ道にもなるからデメリットにもなる。どうしようもない事情があって仮面浪人している人ならまだしも、どっちつかずな気持ちで、覚悟を決められないまま浪人している人は成功させることは難しいだろう。  

2浪(多浪)ってどうなの?

夢や目標があるなら恥じることなく頑張ればよい。

2浪だろうが3浪だろうが、あなたが恥を感じることは一切ない。恥じる気持ちや罪悪感があなたを苦しめているだろう。 あくまで私の考えを述べる。妥協してそれなりの大学に入る人よりも、自分のこだわりを持って浪人し続けるあなたはすごい。

私は素直にそう思う。 世の中の受験生を苦しめているのは、浪人は(特に多浪)は恥ずかしいという価値観だ。実際は、そこまで多くの人がそう思うわけではない。しかし当の本人たちは「見えない嘲笑」に苦しんでいるように見える。

もちろんなるべく早いうちに進学した方がいいに決まっているし、あまりに周りに迷惑をかけ続けているようなら考え直した方がいいかもしれない。

ただし、それでもあなた自身に夢があり、周りも応援してくれているなら、あなたが負い目を感じることはない。 逆に、ダラダラと夢も目的もなく浪人を続けている人は、私はさっさと進学した方がいいと思う。

今後うまくいく可能性は限りなく低いからだ。大学が全てではない。大学進学後が重要なのに、くだらない価値観やこだわりを捨てられないと損をするだろう。

私は過去に3浪の人(私と同い年だ)を指導したことがある。やはり彼も周りの目が気になっていたようだ。彼は孤独に耐えながら勉強をつづけ、偏差値40しかなかった2浪の夏から、1年半かけ、中央大学をセンター利用で合格するまでに成長した(センター英語196)。残念ながらあと一歩のところで早稲田大学に合格することは出来なかったが、彼は明治に進学せずに、働きながら公務員になるための勉強を続けている。私は彼のことを本当にすごいと思っている。

2浪以上になると、1浪の時の何倍もモチベーションの維持が難しくなってくる。様々なプレッシャーを跳ね返せる強いメンタルを持っている人でないと成功は不可能だ。

そもそもそのようなメンタルを持っている人は1浪の時で合格している。 じゃあ希望はないかと言うと、そのままでは希望はないだろう。強い人間にならなければならない。自己変革し、強いメンタリティ、豊かな人格を形成しなければ合格は不可能だ。 そのための努力を怠ってしまう人間が何年も浪人していくのを私は見てきている。

残念ながら、彼らがそのまま自分を変える努力をしないのであれば、未来はない。  

浪人生が今すぐやるべき7個のToDoリスト

浪人生活は始める前に勝負が決まる

浪人する前にどれだけの反省と準備ができるかで合否は決まるのだ。 上記のように、「なぜ現役の時に受からなかったのか」を完璧に反省出来ない人は、浪人しても受からない可能性が高い。その時点で、もうほとんど落ちるのがわかる。

こうすれば受かるという合格理論を持て!

なぜ落ちたのかをきちんと認識すること。そして逆にどのように勉強すれば受かるのか。どのような人間が合格するのか。

これがわかれば合格可能性は限りなく高まる。浪人生はまず合格理論を固めるべきだ。 私は1月20日から浪人生活を始めた。まずは徹底的に情報収集と勉強技術を磨いた。

3月に入る頃には「こうすれば受かる」といった合格への方程式がはっきり見えていた。浪人生活を始める前にもう勝負は決まっていたのだ。  

受験する前に受かる完璧な戦略と計画を立てろ

次に、無計画に勉強する人間も落ちる。浪人生に「今年はどんな計画で勉強するの?」と聞けば、その子の合格率はだいたいわかる。まともに計画を立てていない人間はほとんど落ちる。

私は3月の時点で、まず合格までのどの参考書をどの順で勉強するかを決めた。もちろん過去問分析の上でだ。早稲田合格にはどのテキストが何冊必要なのか、徹底的に調査してリストアップした。
次に、毎月何を勉強するかを決めた。想定する各参考書の所要時間を計算してだ。毎月300時間勉強するなら、このテキストは約50時間かかるだろう、これは30時間…というように計算して計画を立てた。所要時間は見開き1ページ分だけ勉強すればだいたいわかる。もちろん復習にかける時間も想定する。

計算では、11月までには必要な勉強を全て終えて、合格点が取れるように計画を立てた。余裕を持って計画を立てれば、遅れが出てもカバーできるからだ。

実際、私は浪人の8月9月に大きな挫折を経験しほぼ勉強時間は0だった。しかし3月から7月までの猛烈な勉強貯金のおかげもあってなんとか合格することができた。

あの時見積もりを甘く見て、1月頃に合格点が取れるような計画を立てていたら私は不合格になっていただろう。 計画を立てるには徹底的な過去問分析が必要だ。

そして参考書で勉強する場合、正確な参考書知識が必要だ。これらの2つを十分に満たしてくれる本は「知らないと100%落ちる赤本の使い方の基本」でも紹介した。

赤本の使い方 (大学受験合格請負シリーズ)』と『親と子の最新大学受験情報講座(文系編・3訂版)』は浪人生の必携バイブルだ。 この2つが満足にできないようなら、私は浪人を勧めない。無計画に勉強することは宝くじを買って3億円が出ないかなぁ…と期待するようなものだ。ただ運任せに受験しているだけだ。「そんなまさか」と思う人が大半だろうが、私からすればそのようにしか見えない。

戦略なしに受験するとはそういうことだ。 自分の天命を運に任せたいなら止めはしないが、「無計画な勉強は宝くじの一等を期待するようなものだ」ということは忘れないでもらいたい。  

正しい勉強法・暗記スキルを高めろ

暗記が苦手な人は浪人生活はもちろん大学受験で成功することはない。暗記には確かなコツ、技術が存在する。暗記が苦手な人は以下の書籍を読んで暗記スキルを高めよう。

他の勉強法本については「おすすめの勉強法の参考書」を見て勉強しよう。

私は浪人時代数十冊の勉強法の本を読んで勉強した。「勉強法オタクになる」という意見もあるが、理論だけでなく実践する習慣があれば問題ないと考える。勉強法を学べば学ぶほど学習効率は上がるはずだ。  

3月に入る前に猛勉強を始めろ!

私立大学志望者で2月中に浪人が決まってしまった人は、2月中に猛勉強を始めるべきだ。

3月に浪人が決まった人も3月中に受験勉強を始めるべきだ。 よく予備校が始まる4月から受験勉強を始めればいいや、と言う人がいる。私はこれは危険な考えだと思う。

4月1日から勉強を始めた場合、残された日数は既に9か月と少ししかない(センターまで)。 あなたの成績から志望大学に合格するまで、果たして9か月で到達できるのだろうか? それらの見通しがあった上で決めているだろうか?

自分なりの勝算があって勉強開始時期を決めるならばいい。周りに合わせたり安易な認識から勉強開始時期を決めてはいけない。少しでもスタートが早いに越したことはない。

私は現役時の反省から「誰よりも早く勉強を始める」と決めていた。現役時代は9月から勉強を始めたように、何をやるにしてもスタートが遅いという欠点があった。浪人を決めるときのその点を反省したからこそ、すぐに勉強を始めたのである。  

自宅でも勉強できる環境と勉強習慣を作れ!

予備校に行くにせよ塾に行くにせよ、自宅で勉強する機会はあるはずだ。

その時に「自宅では全く勉強できない」では困る。自宅でも勉強できる勉強習慣を作るべきだ。 「自宅で勉強できない」人の最大の特徴は「部屋が受験勉強仕様ではない」ということだ。

集中できないようなものが部屋に多いと、当然勉強に集中することは出来ない。

  • マンガ、雑誌、本がある
  • パソコン、テレビがある
  • 物であふれていて散らかっている

こういう人は、いますぐに部屋を大掃除しよう。勉強に関係ないものは全て片づけるくらいのつもりで掃除しよう自分の部屋を自習室のようにしてしまうのだ

私のいとこが浪人するといった時に、部屋に行ってみると愕然した覚えがある。まず机の上が勉強に関係ない物で溢れていた。机の上も下も、周りも物で溢れていてた。このような環境で勉強に集中することは難しい。 徹底的に部屋を大掃除し、机とその周りには勉強道具以外一切行いようにした。目に入る範囲に置いてもいけない。気が散るからだ。

「長時間勉強できる習慣を作る10個の技術」にも勉強習慣の作り方を書いているので、ぜひ参考にしてほしい。いずれにせよ、勉強習慣を作ることは受験生にとって必要不可欠だ。覚悟を決めて取り組んでほしい。  

ランニングと筋トレの習慣を作れ!

受験勉強は予想以上に体力が必要だ。じっとして高い集中力を維持するには実は体力が必要なのだ。疲れた時にも勉強するには屈強な体力が求められる。 部活を長年していて体力のある人は、長時間の勉強にも耐えられるのだ。

成績は低いけど部活を一生懸命やっていた人が逆転合格しやすいのは、一つには体力があるからだと言える。 特に浪人生は著しく体力が低下する。学校で体育などないので運動する機会がなくなる。

宅浪の場合は外出する機会もないので、どんどん筋肉量が落ちて身体が固くなっていく。 体力が衰えると、みるみる勉強習慣が崩れやすくなっていく。

浪人生が勉強を続けられないのは、この体力の衰えに一因があるのだ。 したがって、出来る限り毎日定期的な運動をしていくべきだ。

  • 週に3回程度、30分のランニングをする
  • 腕立て伏せや腹筋、背筋などの筋トレをする
  • 勉強の休憩時間や寝る前に柔軟をする

浪人生を成功させたいなら、運動の習慣を作らなければならない。これは絶対に必要なことだ。

特に元々運動が好きだった人が急に運動しなくなると、急に生活習慣が崩れてしまう。意識的に運動するようにしよう。 私はだいたい隔週の日曜日は友人とテニスをするようにしていた。

午前中に2時間~3時間、思いっきり体を動かして汗を流す。翌日は筋肉痛になってしまっていたが、体力の維持には最適だったようだ。 また出来る限り毎日、30分のランニングをしていた。

近くの母校である小学校まで走って帰ってくる。調子の良い時は1キロ先のブックオフまで行って帰ってくる。 高校生の時ランニングが嫌いで、部活の時ですらほとんど走らなかった私が、浪人生活の時にはきちんと走っていた。

運動しなくなっていたので、むしろランニングは気持ちよかったくらいだ。 勉強習慣と運動習慣はセットで考えてほしい。  

勉強仲間を作れ!

「1.10 勉強仲間や本当に信頼できる友人がいない人」で述べたように、受験勉強は孤独では続けられない。

一緒に頑張り励まし合える仲間が不可欠だ。1人でもいいので、意識が高く努力家の受験仲間を作るようにしよう。 同じ高校出身の人や、小学生、中学生の頃の友人。積極的に連絡を取ってみよう。

私が知っている浪人生でうまく行っていない人も、この受験仲間がほとんどいないことが多い。今まで仲良くなかった人も、この機会に連絡してみるのもいいだろう。

私が高校3年生の時、今までほとんど接点がなかったクラスメイトが浪人すると聞いて、たまに会って勉強する機会を設けてみた。自分の予想以上に気が合い、浪人時代を一緒に乗り越えてくれる大切な友人・仲間となった。お互いを利用するだけの関係ではなく、切磋琢磨できるような関係を作ってみよう。

最近ではTwitterやStudyPlusなどのSNSで気軽に受験生仲間を作ることができる。SNSは一長一短あるが、「StudyPlus」は真面目で努力家の人が多いように感じるので、ここで勉強仲間を作ることをおすすめする。  

 まとめ、応用と実践の提案

以上、どうだっただろうか。耳が痛いことばかりだったはずだ。

相当厳しい考えを持って浪人について解説した。もちろん私が書いたことが全てではないし正しいとは限らない。失敗する浪人のパターンに1個2個当てはまっていても合格するケースはある。

しかし、当てはまる特徴がなければないほど、受験に有利なことは間違いないと思う。この記事を読んでショックを受けた人はOK。それは自分の問題点を自覚できているからだ。途中で記事を読み飛ばした人に出来るアドバイスはない(そんな人はここを読んでいないだろうが)。