ここからは、大学受験で使用する漢文の参考書を紹介する。漢文という科目は勉強量自体が少なく、勉強するべき参考書もあまり多くない。

よって参考書の種類自体も少ないので、参考書選びにあまり悩むことはないだろう。サクサク選んで勉強して漢文を攻略してしまおう。

>>漢文の勉強法の全体像はこちら

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 漢文の読み方・基礎知識を固める本

三羽邦美の超基礎がため漢文教室

『三羽邦美の超基礎がため漢文教室』は大学受験レベルでは最も易しめの入門書だ。高1からでも勉強できる。返り点などからわからない人はこの本から勉強すると良いだろう。

学校できちんと漢文の勉強をしてきた人は本書を勉強する必要はない。いきなり次の参考書から勉強しよう。

句法・漢字を覚える参考書

漢文早覚え速答法

『漢文早覚え速答法 パワーアップ版 (大学受験VBOOKS)』は漢文の句法・漢字・解き方を解説した漢文のメインテキスト。

速答法についてはこちらの記事で解説している。『漢文早覚え速答法 パワーアップ版のシリーズ解説と受かる使い方

後半部分の「考試の道」は漢文版DUO・ALL IN ONE。1つの漢文を音読することで句形と漢字をいっぺんに覚えられるという代物だ。

漢文ヤマのヤマ

『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版』は速答法と並ぶ漢文のメインテキスト。速答法とヤマのヤマ、使用するのはどちらでも構わないだろう。

以上の2冊は鉄板本であるがゆえに「漢文はこれ1冊だけやっておけばOK」というアドバイスがあるが、人によるので注意。全く漢文に触れてこなかった人が1冊で共通テスト満点、どこの大学でも合格点が取れるわけではない。しっかり問題演習や多読も積む必要がある。

共通テスト漢文 8本のモノサシ

『共通テスト漢文 8本のモノサシ』は理系受験生や共通テスト漢文で満点を狙う人のためのテキスト。速答法やヤマのヤマよりも知識を絞っているため、共通テスト国語のみ受験する人には効率が良いだろう。

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このテキストで十分とは言えず、問題演習も必須。最短で共通テスト漢文を攻略したい人はこのテキストを勉強した後に『共通テスト試験過去問』で最低でも10年分は演習しよう。

共通テスト試験過去問レビュー国語(河合塾シリーズ)

問題集

漢文入門

『漢文入門 句形の理解から演習まで』は問題演習の1冊目としておすすめの参考書。また『漢文教室』の代わりにこの参考書で基礎知識を固めることも可能だろう。進学校では学校側が配っているところもあるだろう。

私は『漢文早覚え速答法』→『漢文道場』と接続してみたが、漢文道場の問題がけっこう難しかったので『漢文入門』を挟んで勉強した。

漢文道場

『漢文道場 入門から実戦まで』は二次・私大レベルの問題集。ほとんどの大学で通用する力を付けることができる。

私は『速答法』からやってみたが、練成問題で手こずったので『漢文入門』をやり込んでから道場に戻るとなんとか使いこなせた。

最強の漢文

『最強の漢文 難関大をめざす』は早稲田や最難関国公立対策として使える問題集。漢文道場と比べて10年以上新しい参考書で、道場よりも実戦的な設問になっている。

早稲田や上智大学を受験する人でも十分使うことが出来るが、ここまで勉強する必要のある人は多くはないだろう。基本的には国公立向けとして使える。過去問を解きながら、必要性を感じたら使うと良い。

漢文―入試精選問題集

『漢文 (河合塾SERIES―入試精選問題集)』も最難関大学向けの問題集。マーク型・記述型混合。解説が詳しいので読み込み教材としても使える。どちらかと言えば私大向けか。

得点奪取漢文

『得点奪取漢文―記述対策』は国公立対策の記述対策書だ。記述対策といって難しいことはなく、マーク式などで共通テスト漢文で9割程度取れる実力があれば使えるだろう。

得点奪取⇒最強の漢文などとつなげるのが最近の鉄板になっている。とはいえそこまで勉強する必要のある人は限られる。たいていは得点奪取と過去問演習で二次でもある程度得点できるようになるはずだ。

漢文 上級者向け参考書

文脈で学ぶ 漢文句形とキーワード

『文脈で学ぶ 漢文句形とキーワード』は句形を例文と共にまとめた参考書。

コンパクトにまとめてはいるが、Z会らしく情報量は参考書随一。「漢文はもう半分趣味でやっている」くらいの人がやるとよいだろう。

私も勉強したが量が多かったのですべては覚えきれなかった。ほとんどの人は必要ないだろう。

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