こんにちは!与那嶺隆之です。今回はヤル気がどん底の時にすぐ復活する為の心構えがテーマです。
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やる気がドン底の時に、どのようにリカバリーしていくか?
ヤル気やモチベーションがどん底にまでいってしまい、まさしくゼロになったときに、それをどのようにリカバリーしていくか、復調していくかについて知っておいてほしい事があります。
人間の脳について理解しよう!
大事な脳についての話です。ヤル気やモチベーションに関わる原理や原則の知っておいてほしい基本概念を解説していきたいと思います。
ヤル気やモチベーションがどこで作られているかというと、諸説ありますが、脳に分泌されるものということです。
新しい脳と古い脳がある!
知っておいてほしいことは、脳は二重構造になっているという事です。簡単に説明すると、外側の脳っていうのは新しい脳。真ん中の脳が古い原始的な脳です。
基礎知識として塾生や通信生によくしゃべっていることですが、古い脳と新しい脳があるよという事です。
古い脳というのは、真ん中にあり、進化にともなって昔からあるものです。
外側の新しい脳っていうのは、【大脳新皮質】といってパソコンで言うと、後から新しく追加された外付けのハードディスクみたいなものです。
新しい脳とは、いわゆる人間の理性、人間らしさをつかさどる部分だと思って下さい。古い脳とは、原始的な脳になります。
簡単に言いすぎると詳しい方からお叱りを受けそうですが、新しい脳とは、IQをつかさどる部分だという事です。頭がよくなる為には、新しい脳が働いていなければならないのです。
ヤル気が下がっているときの脳の状態とは?
ヤル気が下がっているときというのは、勉強したいけど、もうエネルギーが下がって、ガス欠みたいになっている状態の事になります。
パソコンやスマホでいうと、処理落ち、フリーズした状態です。
これは、メモリーが満杯になっている状態、色々なことを同時にやりすぎて、キャパシティーがオーバーしてしまってこれ以上働けませんという状態ですよね。
人間もエネルギーが下がってしまったらパンクしてしまうような感じです。パソコンと同じようにフリーズしてしまうわけです。
そのフリーズしてしまうところがどこかと言うと、新しい脳です。ですので、人間でいうと、新しい脳がフリーズして、パンクして機能が停止してししまっている状態です。
脳について知っておいてほしい事
人間とは多重人格
ここからが重要なのですが、「多重人格がどうこう…」という話がよくあります。人間とは誰しも、多重人格だという事を知っておいたほうがいいです。
小学校の頃など、よく女の子の間で「あの子二重人格だよ。男の子の前だと、態度が変わるんだよ…」などと、ぶりっ子している女の子のことを話しているのを聞いたりしませんでしたか?
二重人格というと、批判されたりしませんか?でも人間っていうのは、そもそも二重人人格、三重人格、多重人格という事を知っておいてほしいです。
ペルソナという概念もありますが、ペルソナとは、仮面という意味があります。
例えば、友達に見せる顔、親に見せる顔、先生に見せる顔、好きな恋人に見せる顔、というのはそれぞれ違いませんか?ある意味人格が違いますよね。
エネルギーが下がるとどうなるか?
このことは社会学的、心理学的に言えるのですが、もっと脳にフォーカスしてみると、新しい脳が機能している時と、古い脳が優位に立っている時では、人格が違ってしまうくらいに思考回路が違うのです。
例えば、受験生のヤル気やエネルギー、モチベーションが下がったときによくあることがあります。
そのように下がったところから、またヤル気を復調させようとすると思うのですが、そこから逆にやる気やモチベーションが下がってしまう行動をとってしまうことがあります。
例えば長い時間寝すぎたり、ごはんを食べ過ぎてしまったり、これ食べたら体に悪いだろうなと思うような食べ物や、チョコレートをたくさん食べたくなったり。
その瞬間は気持ちがいいと思います。その後にダメージが来ます。わかっていてもやってしまうのです。
それは、なぜかという原理がわかっていないから、みなさんやってしまうのです。
エネルギーが下がってしまうと、新しい脳が機能停止してしまいます。そして、古い原始的な脳が表に出てきてしまいます。
古い脳と新しい脳はそれぞれ人格を持っている?!
古い脳っていうのは人格があります。例えば、アニメや漫画で天使と悪魔が自分の中にいるものを見たことありませんか?
いい人格の自分と悪い人格の自分がいます。「ダイエットしたいな、でもプリン食べたいな。でも我慢したいな。」というときに、心の中でバトルが行われます。
いい人格の自分は、「ここで頑張ろうよ!負けるな!今までせっかく頑張ってきたじゃないか!ここで負けずにプリン我慢したら痩せるよ!」とささやきます。
もう一人の悪い人格の自分が「ダイエットしても意味だいよ!好きなもの我慢してまでダイエットして幸せかい?」とささやきます。
そういう天使的な自分と悪魔的な自分がバトルのようにささやきあっている描写はよくされますが、実はこれは実際に新しい脳と古い脳の間で起こっている事なのです。
主導権を握りたい古い脳!
ちなみに今僕が言葉を使って解説している事も、新しい脳が機能しているからだと思っていますが、古い脳に人格があるとしたら、やっぱり古い脳の人格は主導権を握りたいと思っている。
だから新しい脳が機能停止してしまって、古い脳が主導権を握りだした時に、どんなふうに考えるかというと…
「しめしめ、新しい脳が機能停止になっているときは俺がこの子の身体の主人格になってやる!」と思って主導権を握っているのです。
でもエネルギーが回復したら、新しい脳が復活します。だから古い脳にしてみれば、新しい脳には回復してほしくないのです。「だってこの身体の人格は俺が握っていたいもの!」
どうなるかというと、エネルギーが下がり続ける行動をしてしまうのです。
すぐにリカバリーできない原理、原因を理解する!
例えばですが、エネルギーが下がる行動というのは
- ドカ食いをする
- 甘いものをたくさん食べすぎる
- 夜更かしする
- 寝すぎる、寝なさすぎる
- 恋愛に依存する
エネルギーが下がって勉強に全然集中できない。という事をやり始めてしまいます。そういう命令を発してしまいます。
つまりモチベーションが、とことんどん底まで下がったときに、なかなかすぐ復活できない。その原理、原因はここにあるからです。
リカバリーしていく方法とは?!
では、どうしたらいいかということです。もちろん下がらないというライフスタイルや、考え方、人間関係を作っていくという事はすごく大事です。
動画でも話していますし、受験生、塾生、通信生にも毎日そういう術の話をしています。
ヤル気が下がってしまう事は誰でもある!
まず、メカニズムとして知っていてほしいです。とにかくモチベーションが下がってしまう事は誰でもある。そんなときにエネルギーやモチベーションがどん底で、ゼロのとき、リカバリーが速い人と遅い人がいるという事です。
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リカバリーは速いに越したことはない!
受験生というのは、当然リカバリーが速いほうがいいですよね。受験生は、ヤル気がなくなってしまう事がよくあります。三日坊主で勉強できなくて、どれもこなせないと落ち込んで、「最近勉強できていないんです。3週間も…」というふうになると、「ちょっとリカバリーが遅すぎるよ!」となりますよね。だけどよくあるのです。
でもそれは1日、5時間、究極に言うと、3分とリカバリーが速いに越したことはないです。 どうしたらいいかという事です。
受験で成功したり、何かで世の中で成功している人でも、エネルギーが下がる事ももちろんあります。下がらない習慣を身に付けている人もいますが、下がる瞬間ってあります。
だけど成功している人というのは、やっぱりリカバリーが速いです。これがポイントです。
下がる事を恐れる必要はないけど、すぐにリカバリーする術を習慣とか心構えを身に付けてほしいということです。
自分と、古い脳に支配されている自分とを同一視しない!
一番覚えておいてほしいことは、なにかというと、エネルギーがどんと下がる、勉強したくてもできない、モチベーションを上げたいけどあがらない、やらないといけないと思っているのにできない。そういう人がいると思いますが、「自分ってダメだな」とネガティブになっている瞬間は、自分の新しい脳の機能がダウンしている、古い脳に支配されていると自覚してほしいです。
大事なことは、いくら良くない事をしていると思っても、自分のモチベーションや体に対しても悪いことをしていても、それを自分と同一視しない。
なぜかというと、古い脳の人格というのは、別人格ですから。もはや本当の自分ではない別人格がやってしまっている事なのです。
責任転嫁するような考え方にはとらえないでほしいのですが、自分の悪い部分がやってしまっているから本来の自分ではない。自分が悪いといちいちいたずらに自分を責めないという事が何よりも大事です。
罪悪感を持たない事!
みなさん覚えておいてください、いろんな思考とか感情の中で、最も人のヤル気とエネルギーを奪う思考というのは、罪悪感です。
罪悪感を持っているときに人間のヤル気やモチベーションが一番下がります。最も下がる感情の一つと言えます。だからどんな事があっても責めない事です。この話の解説をするだけで、一日かかるのでやめますが、とにかく下げないで、責めないで、これ以上下がり続けることを防ぐという事です。
モチベーションが上がらない状態や、勉強できていない今の自分は、このようにとらえるといいと思います。
「これは本来の自分ではない!」
本来の自分はもっとヤル気に満ち溢れていて、勉強に前向きでやっているはずです。
このブログを読んでくださっている方、塾生もそうですが、みなさんの初心というのは、勉強頑張りたい、この大学に受かりたい、自分変えたい、成長したい、といったようなピュアな気持ちだったのじゃないかと思います。
その瞬間っていうのが本来の自分に近いのではないかと思います。
最高にエネルギーや、モチベ―ションが高い状態。自分が燃えている状態、それを本来の自分と思えるならば新しい脳が機能している状態です。
でも、エネルギーが下がって、ショートして原始的な脳がでると原始的な欲求に負けてしまいます。そうすると、食欲、睡眠欲、性欲、人間の本能に赴くままに行動してしまいがちになります。でもそれは本来の自分ではない、理性的な自分ではない。
自分を責めない!
それは自分の悪い部分、悪魔的な人格がやってしまっているというだけです。もうやってしまった事はしょうがない。それをまたそうならないように、習慣とか見直しが必要です。
だけど、それ以上に責めずに、「これは本来の自分じゃないから、気にしないでおこう!」という事にして、いつも通りのライフスタイル、習慣を作る事が大切です。
ちゃんと寝て、ちゃんと起きて、適度に運動して、ちゃんとご飯たべて、いたずらに人間関係に浪費しないで、ということをしていけば、またエネルギーが復調してくるはずです。
でもここで攻めて、罪悪感を持っていたら上がるものもあがらないのです。だから本来の自分じゃないと識別する事。
専門用語で区別といったりしますが、これは本当の自分じゃない。今は本当の自分の思考回路ではない、という事に気づく事がすごく大事です。
気づけることだけで、エネルギーが復調します。
しかし、最高にどん底の状態のときに「これが自分だわ。」とアイデンティファイしてしまう、自己同一視してしまう事が一番よくありません。
いい意味で切り離したほうがいいです。
悪い習慣をしてしまっている自分と本来の自分とを切り離したほうがいいです。それができなくて自己同一視しているから、「自分は本当にダメだな。」とレッテル貼ってしまうのです。
いい自分もいるし、悪い自分もいる、でも直視した方がいいのは、いい自分で、ほうがいいのが本来の自分です。
そんな自分は大学受験頑張ろうと思っているし、合格したい、成長したい、と純粋にいい思いを持っているはずです。
下がっている時の自分は本来の自分ではないと気づくことが大事!
ヤル気、エネルギー、モチベーションが下がっているときは、このことを忘れていると思うので、「今の自分は、本当の自分じゃない」と気づけることが大事なのです。
これは僕もよくやっているのですが、調子下がってきたなと悪い考えがあったときに、「あ、これ今の自分の考えではない、本当の自分の考えじゃない。」と識別するようにしています。
そして、気づいたら、落ち着いて、焦って仕事などしないで、回復するようなことをします。トイレに行って気分変えたり、頭の中がごちゃごちゃしていたら、紙に書いたり、散歩行ったり、身体動かしたり、ちゃんと落ち着いて食事をしたり、そういう当たり前の事をして、復調するように努めています。
それを受験生の皆さんもやるようにしてもらえると、エネルギーやモチベーションがどん底まで下がったときに、リカバリーしやすくなると思います。
今回脳の簡単な機能について、基本的な性質を解説させて頂きましたが、まだまだ話せることがある深い話ではあります。
ですが、まず基本事項として、
- 脳はこのような構造になっている。
- ヤル気やモチベーションが下がったときに、なかなか上げられないというのは、このような原因があるから。
という事を知っておいてほしいです。
そしてヤル気とモチベーションのどん底から、なかなか上げてこられないというのは、「自分はダメだ。」と本来の自分と、ダメな自分とを自己同一視してしまうのが大きな原因なのです。
それを阻止する事です。それを知っているだけでリカバリーが速くなると思います。
ヤル気やエネルギーが下がったな、ネガティブで落ち込んでいるときは、「これは本来の自分ではない!」と気づく練習を実際にやってもらえたらなと思います。
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