やる気はあるはずなのに、いまいち受験勉強のやる気が出ない…。あなたはいまそんなお悩みを抱えていないだろうか。 当たり前の話だが、大学入試に合格するためにはたくさん勉強しなければいけない。 誰よりも長時間勉強してこそ合格することができる(もちろん時間だけではいけない)。

もしあなたが毎日めいいっぱい勉強できていないとしたら合格は難しいと言わざると得ない。 あなたが勉強を続けられないのは、あなたのせいではなく「勉強の続け方を知らない」せいかもしれない。 勉強をうまく続けるための技術を身に付けることで、毎日長時間勉強できるようになるはずだ。

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ここから紹介する勉強時間を増やす技術は「根源的な受験のやる気」が土台となっている。 志望大学への動機が薄かったり、自分に自信がない人にとっては付け焼刃にしかならない。「受験勉強のやる気を出す方法」を参考にして、まずはやる気の源泉を得てほしい。

私自身、中学・高校生の時は全く勉強習慣がなかった。受験勉強を始めようとしたときも、1日2時間程度の勉強しかできなかった。 少し勉強しただけで息切れし、ゲームやマンガに走る。

全く勉強時間を増やすことができなかった。 しかし浪人時代は1日14時間勉強するくらい勉強に没頭したこともある。それを可能にしたのは以下で解説する「勉強習慣を作る技術」を実践したからだ。

部屋・机など勉強環境を整える

あなたがいま勉強をうまく続けられないとしたら、まず自分の部屋(勉強する空間)を見てほしい。キレイに整頓されているだろうか。 当然のことだが、机や部屋が汚かったり勉強に関係ないものがあふれたりしている環境では、集中して勉強を続けることができない。

私の部屋の机周りは、マンガやゲームにあふれていた。机の本棚には参考書の代わりにマンガが置かれ、机の横の本棚にもコミックスを並べている状態だった。この環境で勉強を長時間続けられるわけがなく、少し勉強をしたら『ドラゴンボール』などを読み始めるといった調子だった。
本気で受験勉強を始めた頃、私がはじめに行ったのは「勉強に関係ないものは全て部屋から撤去する」ことだった。漫画やゲームはもちろんのこと、テニス雑誌や本など、少しでも集中を阻害するようなものは全て捨てるか部屋から片づけてしまった。 部屋に勉強道具しかないと「集中しなきゃ」と思わなくても自然と集中できるようになる。

あなたの受験勉強に関係ないものはこの機会に全て捨てたり片づけてしまってもいいだろう。 また片づけてもすぐにまた机の上が散らかってしまうと言う人は、常に整理整頓を心がけて「机の上に物を一切置かない」ようにした方が良い。

机と部屋には、勉強に関係のないものは一切置かないようにしよう

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勉強のハードルを下げる、5分だけやってみる

勉強を続けられない人の悩みに「集中しだせばうまくいくんだけど、始めるまでに時間がかかる」というのがある。いますぐ(1秒で)勉強できることで勉強時間を大幅に増やすことができるようになるだろう。 勉強のスタートをうまく切れるようになるためには次の2つを意識して実践するといいだろう。

  • 5分だけ勉強する
  • ながら勉強から入る

5分だけ勉強すればいい、という気持ちで勉強をしてみると気軽に始めることができる。5分だけ、と決めても勉強を続けてみると意外に続けられることがある。 実際に5分だけやって勉強を切り上げてもいい。5分だけやって少し休憩、5分だけやって…と言う風に「気軽に勉強を始める」という習慣を作ることが重要だ。

気軽に勉強をスタートする習慣を作ることができれば「いますぐに勉強を始められる」ようになる。 もう一つのポイントは「ながら勉強をしてみる」ということだ。最初は音楽を聴きながら、散歩しながら単語帳をめくったりする。 これを5分やってみて、続けられそうならもう少し続けてみる。

15分から30分程度続けてやる気・集中力が出てきたら机に座って本格的な勉強に入ってみよう。 私は基本的に「歌詞が入っている曲を聴きながら勉強する」ながら勉強は集中力が出せない人が多いのであまりおすすめしてないが、勉強を始めるときには積極的にながら勉をおすすめしたい。 ながら勉のメリットは勉強のストレスを軽減させてくれるので、そのメリットを生かした技術である。

「5分だけやる」「最初はながら勉でやる」ことで気軽に勉強を始められる習慣を作ろう

参考書の勉強するページを開いて机に置いておく

朝起きたとき、学校から帰ってきた時、あなたは何分で勉強を始められるだろうか? 「起きたらすぐ、帰ったらすぐ」勉強を始められるのが理想的だ。しかしなかなか実行に移すのは難しい。 実行に移すのが難しい理由は、以下の障害があるからだ。

  • 参考書を鞄から(本棚から)出して開くのが面倒くさい
  • 机にすわるのが面倒くさい
  • 着替えるのが面倒くさい
  • 文字を読むのが面倒くさい

いずれも、勉強に対するハードルなのだが、これらを消せば勉強を始めるのは簡単にになるはずだ。 参考書を机にあらかじめ開いておけば、机にすわってすぐに勉強を始めることができるだろう。 机にすわるのが面倒な人は、ソファーなどで勉強すればいいので、ソファーに参考書を置いておこう。

この場合は寝落ちしないように注意した方が良い。 着替えるのが面倒くさい人は正直言ってどうしようもないのだが…(笑)高校生ならば自宅に帰らずに外で勉強したり、制服のまま勉強をすればいい。 あくまで個人的感覚だが、家着だとリラックスしてしまい勉強への集中力がなくなってしまう気がする。

私は高校生の時はよく制服のまま家で勉強していた。 文字を読むのが面倒くさいという人は『キクタン』などCD音声だけで勉強できることをすればいい。この単語帳は単語と日本語を読み上げるだけなので頭もほとんど使わないのでおすすめだ。

私は『DUO 3.0青木世界史B講義の実況中継』『瀬川共通テスト地理B講義の実況中継』などのCD付き教材を好んで愛用しているが、これらのテキストのメリットは「やる気がなくても勉強できる」ことに尽きる。

やる気がなくても勉強できる工夫を考えよう

とにかく30分続けてみてやる気を引き出す

人間は、ある作業を30分程度続けていると集中できるようになる。これを作業的興奮という。「やる気の持続は完成度7割をイメージする」で解説されているが、要は「人間は作業をしているうちにやる気が出てくる」ものなのだ。

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したがって、「やる気が出ないので勉強を続けられません」と言う受験生は間違いなのだ。「やる気が出ないから勉強できない」のではなく「勉強をしてからやる気を出す」のが正解だ

実際、進学校の生徒たちは、やる気がなくても勉強をする。自分がやるべきことを優先できるから、ということもあるが、彼らは「作業を進めるうちにやる気を出す」ということを体で分かっているのだ。

したがって、勉強のやる気が出ないうちは、あまり頭の使わない作業的な勉強をするとよいだろう。単語帳をパラパラめくりながらチェックを入れたり、講義本をソファーで横になって読んだりするとよい。手を動かす勉強が好きな人は、漢字の書き取りや計算練習をするのもいいだろう。

勉強をしていくうちにやる気を引き出していく習慣を身に付けよう

ノルマをリストアップして塗りつぶしていく

やるべき勉強が明確に決まっていないとやる気が出ないものだ。したがって、毎日の勉強ノルマをメモするようにしよう。前日の夜か当日の朝に1日のやるべき勉強を決めてリストアップしておく。

1つ1つの勉強が終わったらそのリストを塗りつぶしていくとよい。課題を塗りつぶしていくことで達成感を生む。あるいは、終わった参考書を積み上げてみる。このように、学習を視覚化することを「見える化」という。

私は毎日のやるべきことを手帳にリストアップしている。重要度ごとにABCと番号をつけて、重要度が高いものから手をつけるようにしている。終わったらチェックを入れたり、終わらなかった課題は次の日の欄に書いておく。

人から「これをやれ」と言われると割と出来るが、自分で勉強をやっている人は自己管理能力を高めなければいけない。手帳などにタスクリストを書くことで自分に指示を出すと良い。

ノルマを手帳などにメモして学習を見える化しよう

ご褒美制度を設ける

毎日、勉強のノルマを達成できたら自分にご褒美を与えるようにするとよい。私は月曜から土曜までしっかり勉強したら、日曜日はオフにして遊ぶというルールを決めていた。

また、朝6時から勉強して20時くらいに勉強を全て終わらせることができた日はマンガ喫茶に行ってマンガを読んだこともあった。 午前中の勉強が終わったらアイスを食べるとか、小さいことでもいいので、自分にご褒美を与えるとよい。  

休憩は20分~30分取ってもよい

あなたの勉強の休憩時間は何分くらいだろうか。5分、10分、15分。これくらいの時間が多いだろうが、勉強の休憩はもっと長めに取ってもよい。 90分勉強したなら30分程度は休憩してもいい。それくらい勉強は疲れるものだからだ。 休憩中は、音楽を聴いたり運動をしたり、とにかくリフレッシュしよう。

受験生は勉強で著しく体が凝ってしまうので、意識的に運動をするようにしてほしい。 身体が凝ると眠くなったりやる気がなくなったりするので、運動は非常に大切だ。休憩時間は散歩をしたり、ストレッチや筋トレをすると良い。

私も休憩時間はよく散歩したりテニス、サッカーで体を動かしていた。 モチベーションとは関係ないが、勉強習慣がついてきたら、休憩時間も英語を聴くなどして「ながら勉」を出来るようにしてほしい。私は「90分勉強→30分休憩」という1セットで勉強を繰り返していた。

休憩は自分に合った時間を取ろう。30分程度休憩しても良い。休憩中は意識的に体を動かすようにしよう

午前中は思考系、午後は暗記系を学習する

これはあくまで私の場合だが、午前中は頭が冴えているので英語や現代文などの思考系科目をするのが効率が良かった。逆に午後は眠かったり頭がうまく回らなかったりするので、暗記系の科目を勉強するようにしていた。

もちろん人によっては午後の方が頭が冴えていることもあると思う。自分は午前と午後のどっちが頭が冴えているかを考えて、時間帯に合った勉強をするようにしよう。

コンカレントワーキング:どんどん科目を変える

あなたは、学校の時間割がいつもバラバラなのはなぜだかわかるだろうか? あれは勉強に飽きがこないようにしているのだ。人はずっと同じことをしていると、飽きが来て集中力が落ちてしまう。

したがって1コマごとに科目を変えながら勉強するようにしよう。たとえば英語→国語→数学→英語…というように科目をどんどん変えていくのだ。 また、思考系と暗記系をコロコロ変えていっても良いだろう。 前項で午前中は思考科目、と言う風に書いたが、たとえば英語→現代文→数学などを連続してやるのは疲れる!という人は間に暗記系(あまり頭を使わない)勉強をするといいだろう。

時間割を作成する

浪人生は「高校生の頃は規則的に勉強できたのに、なんでいまは勉強を続けるのが大変なんだろう」と思うことがあるだろう。浪人生は自己管理が出来ないと勉強ができないため、高校生よりも勉強を続けるのが大変なのだ。 そこで私は、浪人生も高校生のように時間割通りに勉強することをおすすめしている。

毎日決まった時間に勉強を始めて、決まった時間に勉強を終えるようにする。 学生の頃は毎日決まった時間に起きなければいけないことを窮屈に感じたかもしれない。だが、実は時間割による拘束は勉強を続ける際は楽だったりするのだ。 特に自宅浪人生は、予備校生よりも高い自己管理能力が必要になってくる。自分なりに気持ちよく勉強できる時間割を作成して机の前に貼ろう。

私は毎日どんなに遅くても9時には勉強を始め、22時には必ず勉強を終えるようにしていた。始業時間と就業時間を決めることで規則的な生活習慣と勉強習慣を維持することができた。つい夜更かししたり朝が遅くなってしまう人は、特に「夜は22時には寝る」と言う風に決めて寝る時間を必ず守るようにしよう。

勉強の時間割を作成して、時間割通りに勉強してみよう。

スキマ時間を活用して+1時間勉強する

毎日の生活の中の1分~15分の「スキマ時間」をうまく勉強に活用することで、勉強時間を増やすことができる。

  • 朝起きて朝食までの時間
  • 登校までの通学時間
  • 1時間目が始まる前の時間
  • 各時限の休み時間
  • 帰宅までの下校時間

他にも探せばいくらでもスキマ時間はある。1分でも時間が出来たら勉強する!という気概を持ってほしい。私は休み時間に復習や単語カードで暗記をしたり、通学時間に速単を聴いたりしていた。 私がおすすめするスキマ時間の勉強法はとにかく「CDを活用すること」だ。私は常にイヤホンを耳にさして、隙あらば英語や世界史のCDを聴いていた。

ちょっと時間が空けばすぐにiPodをオンにして英語を聴く。 休憩時間を含めると、私は毎日2時間から3時間はCD音声によって勉強をしていた。音声は何か作業したり運動しながらでも勉強できるので非常におすすめだ。

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