多くの受験生を見てきて分かったことがある。

それは「合格する人間はメンタル・マインドが素晴らしい」ということだ。 謙虚で素直で、やる気に身にあふれ常にポジティブ。我慢強くちょっとやそっとのことでは挫けない。 受験でもスポーツでも、あらゆる分野でこのような勝者のマインドが成功に必要になってくると思う。

この勝者のマインドを持ち合わせていない人間が合格することはほぼ不可能だと思ってほしい。

スポンサーリンク

受かる受験生は「試験を受ける前に」わかる?

いろんな受験生を見ていると、「この生徒は受かるな、この生徒は落ちるな」ということが分かってくるようになる。受かるタイプの受験生には共通する特徴があるものだ。

皆さんも周りの友人などに「こいつは受かるだろうなー」と思う人はいないだろうか。 「普段は真面目じゃないが、やるときはやるやつだからなぁ」とか「部活で優秀なやつ」とか。

そういう人は周りの期待通り合格するものだ。 逆に「こいつは受からんわ」と思ってしまう人間も多い。むしろ、こっちの方が多いくらいだ。普段の話しぶりなどを見るだけで、受かるタイプの人間はわかってしまう。 ここであなたに重要な質問をしたい。

あなたは自分で「受かるタイプの受験生」だと思いますか?

どちらかというと落ちるタイプだと自分で思うなら、合格は難しいかもしれない。 受験勉強は勝つべくして勝つものだ。落ちると思っている人間が受かることはあまりない。

もちろん試験を受けた直後などは不安になるもので、「落ちたと思ったら受かってた」なんてことはよくある。大事なのは普段の意識だ。 スポーツで考えるとわかりやすいだろう。試合の前から「負ける」と思った人はほぼ間違いなく負ける。 ネガティブな思考はスポーツではそのまま敗北につながってしまう。

受験勉強でも同じだと思ってほしい。 自覚があるならまだ良い。ダメな部分を直して、「受かるタイプの受験生」になればいいのだ。最悪なのは自覚がないことだ。自覚がない人間にできるアドバイスはほぼない。 落ちる受験生のタイプについては「大学受験で失敗する理由・落ちる人の特徴まとめ」を見てほしい。そして受かるタイプの受験生になりたいなら、落ちるパターンの逆を目指せばいいのだ。

スポンサーリンク

合格するタイプの受験生の特徴

  • 長時間勉強を集中して継続できる
  • 志望校の傾向や難易度を最初に調べる
  • 合格に必要な教材を考えられる
  • 多少遅れることも考えて年間計画を立てる
  • 計画を適切に立てることができる
  • 志望校に合った学習を効率的にこなす
  • 人よりも数倍のスピードで学習を進める
  • 常に情報を集め吟味する姿勢がある
  • 保護者や教師に自分の受験の理解を得て協力関係を作っている。
  • 毎日やる気を自分で引き出して淡々と勉強を続ける。
  • 模試の結果に一喜一憂せず、足りない部分を冷静に分析し対策を練る。
  • 自己満足の学習を決してせずに、結果にフォーカスした学習のみを行う。
  • 交友関係や家族との関係をおろそかにせず、メリハリをつけて常に穏やかな気持ちで受験勉強を進めていく。
  • 試験本番のシミュレーションを怠らず、普段の学習が試験本番のためにあるということを常に意識している。
  • 毎日、毎週、毎月、学習法の改善を行う。
  • 8割の実力が出せなくても合格する力(A判定)をつける。
  • 試験での想定外の事態にも対処できるように、あらかじめ対策を考えて決して焦らない。
  • 時間配分や体調管理なども実力のうちであることを認識し、合格するために出来る対策は全て行う。
  • 謙虚な姿勢と感謝の気持ちを忘れず、信頼性のある情報に振り回されず、自分の勉強法や考え方が絶対ではないと自覚している。

このような受験生が確実に合格することができる。もちろんこうでなくても合格する人は大勢いるだろうが、確実に合格したいならこのような受験生になるべきだ。

今まで何事にも成功したことがないけど、受験勉強だけは成功したいと考えている人は、上に挙げたような受験生になれるように努力すべきだ。仮に1つも当てはまらないなら、第一志望に合格する確率は1割もないと断言できる。

やる前から勝負が決まっているわけだ

この事実に気が付かず、不合格の発表を受けてから、あるいは滑り止めの大学に合格してから気付くと悲劇になる。 もっと悲惨なのは、結果を出せなかったのは自分の努力不足のせいなのに、人のせいにしたり周りの環境のせいにしたりするような人間になってしまうことだ。

心技体の3つを充実させれば合格に近づく

受験勉強は心技体がバランスよくハイレベルな受験生が合格できると考えている。スポーツでよく使われるこの「心技体」と言う言葉だが、私は受験勉強でも全く同じものだと考えている。

だいたいの受験生は「勉強技術やテクニック」のみが受験の合否を決めると考えるかもしれない。しかしそれは大きな間違いだ。 メンタルや体が不十分だと合格することは難しい。特にメンタルは最も重要だと言っても良い。身体や心という土台があってこそ、技術が生きてくるのだ。

心とはやる気、謙虚さや本番強さのこと

やる気、集中力、判断力、情報収集力、素直さ、謙虚さ、本番強さなどが合格には必要だ。 学力が高い、地頭が良い、効率的な学習法ができる、通っている学校の授業の質、家庭環境などが良くても、心というメンタル面が乏しいと成功には至らない。

1日1時間しか勉強できない人は難関大学に合格することはまず不可能だ。 学習環境が良くても、本人の学習に対する姿勢や判断力、情報集力が欠けていては、受験に成功することは難しいだろう。このようにメンタルは最も重要な面だと言える。

技とは受験戦略や効率的な勉強技術のこと

受験勉強で言う技とは、勉強法や受験戦略のことだ。私がおすすめしているおすすめの勉強法の参考書も大半はこの勉強技術を扱っている。

私は、まだまだこの勉強技術の重要性が受験業界に浸透していないと思う。 私が当HPで提唱している勉強法を学ぶことについて「意味はあるんですか?」と聞いてくる受験生がいまだにいるくらいだ。 私は逆に聞きたい。「あなたは説明書や指南書なしで、何事かを極められるのか」と。

スポンサーリンク

体とは体調管理、睡眠、生活習慣の管理のこと

浪人生や自宅で
勉強する受験生にとって、生活習慣の管理は非常に重要だ

生活リズムがガタガタだと、満足に勉強を進めることができないからだ。 浪人生が失敗する原因は、規則的な生活リズムが維持できないことが大きいと考える。

もちろん、試験本番での体調が万全でないなら合格は望めない。そんなことは当たり前の話だが、風邪の予防を徹底しない受験生がいかに多いことか。そのあたりの徹底ぶりをみても「こいつはダメだな」とわかってしまう。

毎日の睡眠管理も非常に重要だ。私は寝つきが悪いし、朝起きられないというダメ人間だったので、睡眠管理には専門書を読んで勉強した。睡眠については「熟睡する技術」を読んでみよう。

もちろん、体が弱く、他の人より猛烈に勉強できない人もいるだろう。そういう人は、体の不利をカバーするために「心作り」と「技術を磨く」ことに集中してほしい。そうすることで十分カバーできるかもしれない。

身体が弱いなりに受験勉強を頑張っていた私の友人のような受験生は多いと思う。私はそのような人が涙を飲まないで済むように、効率的な勉強法を受験生に提供したいと思っている。

以上、心技体の3つをそれぞれ簡単に解説した。当HPで解説しているコンテンツも、大きく分けるとこの心技体に分類することができる。自分が弱い部分を特に集中して鍛えることをおすすめする。

主体性を発揮するという原則

全世界で2000万部売り上げているベストセラー『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』において「主体性を発揮する」という原則が成功には不可欠だと解説されている。

他人や周りの環境に左右されることなく、自らの意志、習慣、率先力を発揮して人生の責任を引き受けるという原則だ。これはそのまま受験勉強にも生かせる原則だと思う。 主体性を発揮するとは逆に、現状の不幸や問題を周りの環境のせいにすることを「反応的」「反応的な人間」という。 このような受験生は非常に多い。そして反応的な受験生はたいてい落ちる。9割方落ちる。

受験の責任を全て自分で引き受けよう

あなたはいま抱えている悩み、不安、うまく行かない原因を周りの誰かや何かのせいにしていないだろうか?

  • 学校の先生がうるさくてやる気がなくなった
  • 親のせいで受験勉強に集中できない
  • 友達が模試で結果を出しているのを見るとやる気がなくなる
  • 予備校に行ったら安心と思っていたのに落ちた。あそこは詐欺だ
  • 自分は頭が悪いから努力しても無駄だ
  • 親が浪人は許さないという。今年はもう受かりそうにないしどうすればいいのか

あなたがこのような責任転嫁を行っているとしたら考えを改める努力をしてほしい。なぜなら、受験勉強というあなたの人生の中の重大な試練の責任を放棄しているからだ。

自分の人生の責任を放棄した人間がどうなるのか。全部周りのせいにする不幸な人間になる。『7つの習慣』では以下のような言葉がある。

問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である。(スティーブン・R・コヴィー)

問題を生み出している原因はあなた自身にある。このことを念頭に置いて、もう一度あなたが抱える問題、悩みと向き合ってほしいと思う。 人は自らの欠点や欠陥を簡単に受け入れることが出来ない。

責任は誰かのせいにするほうが傷つかないし楽だからだ。しかし、直すべきところがあるのにそれを認めないことがあるとしたら一生問題は改善しない。 問題はあなた自身にあるのにもかかわらず、周りを改善しようとするのは、まったく的外れなアプローチだ。環境を変えることは出来ない。変えられるのは自分だけだ。

主体的・反応的な言葉一覧

以下に主体的な言葉と反応的な言葉の例を挙げてみた。自分は普段どちらの言葉を使っているか、あるいは考えているかチェックしてみよう。

主体的な言葉と反応的な言葉の一覧
主体的 反応的
工夫してみよう 自分の頭じゃ無理だ
私は恵まれている 環境が悪い
私は努力できる 頭の悪い家計だ
私は自分の気持ちをコントロールできる あいつがむかつく
私はやる気を自分で出せる 先生のせいでやる気なくなる
私は親の気持ちを理解できる 親とけんかしてやる気なくした
私は時間を作ることができる 時間がない
私は自分の努力次第で合格できる バカな学校だから無理だ

口癖から変えていこう

いかがだっただろうか。反応的な言葉ばかり普段から口にしている人は受からない。これは断言していい。たとえば質問や受験相談、普段からの会話を聞くだけでも「この子は受かるな」「この子は落ちるな」というものがわかるのだ。

普段の会話から「主語が私」の人間は主体的な人間です。自分のことを問題にする人は成績が伸びやすい。逆に「学校が~、先生が~」など、自分以外のことばかり話したり愚痴を言う人間は落ちる。

反応的な人間は効果的に勉強することができないのだ。上の表を見てどきんとした人もいるだろう。自覚して反省出来たなら問題ない。まずは口癖を変えてみよう。

普段口にする言葉は、あなたの精神に直に影響する。普段からネガティブな言葉しか発しない人間は、自分も周りも幸せにしない。逆に、無理にでもポジティブな言葉を使ったり笑顔になるように努めることで、元気を作ることも不可能ではない。

You must be the change you wish to see in the world. 世界を変えたいなら、あなたが変わらなければならない。(マハトマ・ガンジー)

スポンサーリンク