現代文の成績を伸ばすためには、質の高い参考書を選ぶ必要がある。

参考書選びを間違うと、全く成績が上がらなくなってしまう。

本文解説のない現代文参考書に価値はほとんどないと私は考える。

本文解説と設問解説が詳しく、学習者が納得できるような問題集を使うべきだ。

ここでは詳しい問題集だけでなく、漢字のテキストや背景知識の参考書も紹介。

問題集はレベル別に紹介しているので、自分の学力に合った勉強をすることが出来る。

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漢字・語彙の参考書

漢字のテキストは意味付きのものを選ぼう。1冊しっかりこなせば何冊もやる必要はない。

背景知識・評論語句

 

『読解を深める現代文単語』は1冊で評論(用語・背景知識)と小説用語を学べるお得な参考書。

著者が河合の先生なので『現代文へのアクセス』の背景知識と解説のテイストが似ている。「読解を深める現代文単語の使い方|背景知識参考書のシリーズ解説」もチェックしよう。

『ことばはちからダ!』は河合出版の背景知識本。類書の中では最も語数が絞られている。昔は大人気だったが、最近は類書がたくさん出ていて古くなってきていると思う。

『現代文キーワード&ボキャブラリー320』は簡単すぎず、難しすぎずちょうどよいレベルの背景知識本。

『読解 評論文キーワード:頻出225語&テーマ理解&読解演習50題』は最近注目しているキーワード本。用語を入試問題50題の中で確認できるので、読解力養成にも役立つと思う。

『現代文 キーワード読解 頻出テーマ×必修語160×入試問題』はZ会の背景知識本。速単のように入試問題中(短め)の中で用語を確認していく。

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読み方の講義本・実況中継

 

現代文の読み方や解き方が全くわからず、フィーリングで読んでいる人は読み方を学ぶと良い。

『受験国語の読解テクニック』は中学入試の参考書だが、大学受験の現代文を読み解くための技術が満載だ。ぜひ初めに読んでほしい。

『田村のやさしく語る現代文』は昔から定評のある現代文入門書。現代文という科目のことが全くわからない人にすすめられる。古くなってきているので改訂か新刊を期待。

『船口のゼロから読み解く最強の現代文』は船口先生の新刊。私立大学志望者に薦められる。国公立志望者は『きめる!共通テスト国語 (現代文)』がいいだろう。2014年に改訂された。

現代文の難易度別問題集

原則として、問題集は「本文解説」「設問解説」が詳しい参考書を使用するのが望ましい。

迷った時は河合出版の問題集がいいだろう。他にも旺文社の問題集は、河合の先生が書いていてアクセスと似た体裁になっているのでおすすめ。

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基礎:共通テスト7割・中堅私大

共通テスト国語は制限時間の厳しさから難易度が非常に高くなっている。だから、ある参考書をやって共通テストでどれくらい得点できるかと言うのは、正直わからない。

上記のうちの数冊を勉強したら8割とれる人もいれば、7割も取れない人もいる。制限時間が25分で解けば、上記の参考書で7割程度は取れるようになるはずだ。

共通テストで8割以上を目指したいなら、過去問を十分に勉強すること、評論文をなるべく多く読んでいくことが必要になる。

難関:マーチレベル

マーチレベルの対策としては『アクセス発展』がおすすめだ。

 

最難関:早稲田・上智・東大レベル

【河合出版】

ハイレベルになればなるほど、河合系の詳しい解説が嬉しくなってくるだろう。私立志望者なら『アクセス完成』『精選問題集』、国公立志望者はそれ以外をやると良い。

記述対策としてイチオシはやはり最近では『上級現代文』だろう。河合らしい解説と独学しやすい構成になっている。

 

【Z会、駿台、その他】

 

『私大編 現代文のトレーニング』は最難関私立大学の対策として使える。非常に難易度が高いうえに、本文解説がないので使い方には注意が必要だ。このテキストは「ややこしい選択肢を切る能力」を身に付けるテキストだと個人的に考えている。

『現代文読解力の開発講座』は国公立志望者向きのテキスト。記述対策がある人の解法技術本として使えるだろう。

『酒井の現代文ミラクルアイランド』は早稲田志望者に人気の本。「つなげて分ける」ことを中心に評論文を読み解いていく。最低でもマーチレベルの実力をつけてから学習するといいだろう。私はこのテキストの解法を軸にしていた。

『ゴロゴパターン集』は受験生に人気の解法集。だが、基本的な読解力がないとパターン集は使いこなせない。読解力のない受験生が1冊目に勉強して成績が伸びない!と言うことがあるが、当たり前の話だ。

使用するなら漢字、背景知識本や問題集と並行して、きちんと読解力もつけること。

小論文の参考書

小論文は専門外なので詳しく解説することは出来ないが、牛山恭範という慶應・小論文のスペシャリストがいる。牛山先生の著作を熟読することで小論文に強くなることが出来ると思う。

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