英語を苦手とする中学生はとても多いです。実際、僕も英語にはとても苦労しました。 英単語が分からない。英語が全然読めない。そんな状態の人は多いと思います。
でも大丈夫。中学生の英語は、勉強法次第であっという間に逆転する事ができます。なぜなら、ほとんどの人が超非効率で時代遅れの勉強ばかりしているから。 学校もそうだし、塾だってそう。ほとんどの塾が間違った指導スタイルで間違った勉強法を教えています。
実際、私がかつて教えていた塾の生徒は、時代遅れの勉強法を教えられ、いつまで経っても英語が得意にならない生徒で溢れていました。 おそらく多くの塾ではそのような状況で、1年塾に通わせても全然英語が得意にならない生徒はたくさんいるのではないでしょうか。
ハッキリ言って、そんな塾はさっさと辞めて、自分で英語を勉強した方が成績は伸びますよ。なぜかって?それをここでお教えいたします。
スポンサーリンク
英語は自習時間に音読して初めて上達する?!
さて、ほとんどの日本人が「英語は授業を受けて学ぶもの」と思っているでしょう。もちろん、授業を受けることは重要ですよ。 でもそれ以上に大切なことがあります。それは自習時間による暗記や英文の音読です。
結局、英語も覚えなければならないことがたくさんあるため、自分でどんどん暗記したり復習したりしないとテストで点が取れるようにはなりません。 もう一つ、英語は音読しなければ絶対に得意にはなりません。
日本の英語教育が間違っているため、理解されづらいのですが、本来英語は「話す」ための道具ですから、実際に自分も「喋る、声に出して音読する」ってことをやらないといつまで経っても上達しないのです。
私はよく「英語は歌と一緒」と教えています。合唱曲とか、新しい歌を覚える時って、まずは音源を聴いて、楽譜を見ながら真似て歌って、徐々に楽譜を見なくても歌えるように練習しますよね。
その時って、必ず声に出さないと絶対に上達しませんよね? 私は中学生の頃、歌を歌うのが恥ずかしくて苦手だったので、なかなか大きな声を出して練習できませんでした。だから当然歌も上達せず、音痴のままでした。 英語も一緒です。声を出すのが恥ずかしくて、音読しなかったらいつまで経っても上達しません。
英語が得意な人や進学校に通っている生徒を教えると、彼らは必ず英語を音読します。学校の先生にしつこく音読しなさいと言われているのです。
一方で、音読をしようと言われていない中学生は、やっぱり音読の習慣が付いていないので、いつまで経っても英語が読めるようになりません。
これは歌を覚える時に「歌わないで歌を上達させる」ようなものです。ムリな話なのです。 英語を音読することの重要性が、少しはおわかり頂けたでしょうか。
最近は少しずつ英語を音読する様に教えられている中学生が増えているようですが、まだまだ徹底されていないのが現状です。 中学生の君がやるべきこと、また中学生のお子さんを持つ親御さんがするべきことは、必ずCD音源がある英語の教材を使用し、音読しながら英語を勉強していくことなのです。
こんな塾では英語は絶対に伸びない!
ここでは、私も実際に勤務していた塾で行われていた授業や個別指導の問題点を解説します。ぶっちゃけ、半分、いや8割以上の塾はダメな指導で英語を教えているハズです(笑)
英文を音読させない
すでに述べたように、英語は声に出して音読して行かないと決して伸びません。公立中学のカンタンな定期テストならそれでも得点出来るかもしれません。
しかし、高校入試や、高校英語になるとまず間違いなく挫折します。高校入試や高校英語では長文をスラスラ読める読解力が必要だからです。
英文を音読せずに、英語の読み慣れを作っていない人は、いずれ挫折する事になります。高校生の半分以上が英語が得意じゃないという事実を知って頂きたいと思います。
英単語の書き取りばかりさせている
ハッキリ行って論外です(笑)何十年前の勉強かと言いたいです。いつまでも時代遅れの勉強法しか知らない、能無しの勉強不足の指導者のすることです。
「とりあえずうさぎ跳びしておけ!水は飲むな」というスポーツの指導者と同じです。 英単語はまず発音が第一です。
「中学英単語の覚え方|1000語を自分でサクサク覚える方法」でも述べたように、英単語は発音が一番重要で、常に発音していく勉強法が、これから主流になっていきます。 そんな指導をさせているなら、さっさと辞めて自分で『キクタン』などを勉強した方が100倍効率が良いですよ。
文法ばかりさせている
文法はとても大切です。しかし、文法ばかりさせても、決して英語は読めるようにはなりません。 なぜなら文法というのはいわば基礎体力作り、ウォーミングアップのようなものなのだからです。
例えば、英文読解が水泳だとしましょう。単語を覚えたり文法を勉強するのはストレッチや基礎体力作りのようなもの。もちろんそれは大切なのですが、実際に海にプールに飛び込んでいかないと、泳げるようにはなりませんよね。
ある人は水自体が怖くて慣れていなくて、まともに海に入る事が出来ないかもしれません。そんな人にいくら体力作りをさせても無駄。とにかく少しずつでもいいから水に入らせて慣れさせないといけないわけです。
中学1年生、2年生の間は特に英文法を重視して勉強するべきですが、それに加えて教科書の音読など、少しでも英語を読む事に慣れさせていくべきなのです。
- 英文を音読させない
- 英単語の書き取りばかりさせている
- 文法ばかりさせている
以上3つの問題点を挙げました。これについて少しピンときませんか? そう、この3つは主に学校の英語教育上が抱える問題でもあるのです。
学校教育ではまともに英文を読めない人が量産されています。 塾は最低でも、それを補完するために英文の音読や英文読解を重視して勉強させるべきです。
それすら出来ない塾に通う価値などあるのでしょうか? (もちろん最初の段階では単語や文法をしっかり勉強するべきです。それだけじゃダメ、と言っています)
中学1年生から独学でも出来る!超わかりやすい参考書を使った具体的な勉強法
さて、それではここから実際に中1の君でも、自宅で自分で勉強できる勉強法をお教えします。 「自分だけで勉強なんて出来るのかな?しかも英語を。」と思う人がほとんどでしょうが大丈夫。
- 学校の授業よりも分かりやすく
- CDが付いている
2点を満たした参考書が、最近はたくさん出ています。こういった参考書を使う事で、まるで自宅で塾の先生に教えてもらっているように英語を勉強する事が出来るようになります。
英単語の勉強
さて、まずは英単語を勉強します。先立つものは英単語。英単語が全てではありませんが、英単語を覚えないと話が始まりません。
まず覚えておいてほしいのが、英語を勉強するときに辞書はほぼ不要です。というか、辞書を使わないように勉強出来るようにして下さい。 英語を読む時にいちいち辞書を引いていたら時間かかるし面倒くさいですよね。じゃあ、最初から英単語帳でさっさと単語を覚えてしまえば、サクサクと勉強が出来るようになるのです。
スポンサーリンク
私は英語を勉強する時、ほとんど辞書なんて引きませんでした。その前に英単語帳でガチっと英単語を覚えていたからです。これは中学生の君でも余裕でできます。中学で覚える英単語はあまり多くないからです。 使う教材は『キクタン〈中学英単語〉高校入試レベル』です。
これはCDを使うのが前提の単語帳で、CDを聴いて英単語を真似していく方法で英単語を覚えることが出来るものです。この単語帳を使う事で、ネイティブのように綺麗なカッコ良い発音を身につけることができますよ。 具体的な勉強法は、「中学英単語の覚え方|1000語を自分でサクサク覚える方法」を参照して下さい。
2か月あれば、1000語弱の英単語を十分覚えることができます。これって、つまりは中学で必要な英単語をたった2カ月~3カ月で覚えられるってことですよ。
まさか、と思うかもしれませんが、別に難しくはありません。 日本の英語教育がクソすぎるので(笑)、信じられないかもしれませんが、1000語くらいはどんなに遅くても6か月あれば完璧に覚えられます。どんなに勉強が苦手な人でも、きちんと正しい手順でやっていけば必ず覚えられます。必ず!
英文法の勉強
さて、英文法の勉強法は基本的に学校の授業を真面目に受けることでこなしてほしいです。
授業もついていけない人におすすめの参考書
でも、英語の授業が付いていけなくなって、復習したいけど自分ではやれない…という人もいると思います。 そんな人はこのテキストで復習しましょう。
この本はCDが付いているので自分でも音読練習がしやすく、かなり易しくわかりやすいテキストです。 私はこれを使って小学生に英語を教えていますが、小学6年生でも中1英語を自分でどんどん勉強できています。
授業はついていける人のための最強教材
学校の授業は普通に分かるので、より英文法を固めて定期テストで満点を目指したい!と言う人は下記のテキストを勉強しましょう。
この本を使えばすぐに遅れた分を取り戻したり、先取りで勉強する事も出来るので、英語が苦手な人から得意な人まで万人にオススメ出来る参考書です。
ハッキリ言って、塾に通うより、この1冊を勉強する方がはるかに実力が付きます。 この本は中1から中3で習う英文のパターンを音読にとって【完全に身体で覚えてしまおう】という参考書。
なぜなら、繰り返し述べてきたように、英語は身体で覚えるように勉強しなければならないからです。頭で覚えているだけでは不十分。
- 「私は中学生です。」
- 「あなたのお兄さんは何歳ですか?」
- 「明日みんなでショッピングに行く予定です。」
こういった日本語を見て、3秒で英語が言えるようにしなければ、英語が身に付いたとは言えないのです。 なんでか分かりますか?日本語を考えてみて下さい。
「こういうこと言おう」と頭で考えて、それを実際に話すのにそんなに時間はかかりませんよね(コミュニケーション能力が低い子はそれもまともに出来ないことがありますが…)。
英語だって一緒なんです。言いたい事に何秒もかかっているようでは使えないのです。それはテストでも同じ。見た瞬間に英文が浮かぶくらいの反射神経を鍛えるようなトレーニングをしなければ、いつまで経っても英語は出来るようになりません。
長文の勉強
さて、英単語と『99パターン』を身につけることが出来れば、英語を読むための土台作りはほぼカンペキです^^ あとは少しずつ英文を読んでいって「英語に慣れる」だけ。
水泳とかカラオケと一緒ですよ。とにかく慣れる! 使う教材は、教科書がいいです。教科書ガイドや別売りのCDを使えば、定期テスト対策も同時に出来るので超オススメです!
CDも買うと結構高いですが、ガイド+CDで音読を繰り返せば定期テストで100点も夢ではありません。 下手に塾に通うよりはこちらの方がはるかにお得だと個人的に思いますね。
定期テストでは高得点が取れるのでもっと上を目指したい!と言う人に超おすすめの参考書
学校の定期テストではいつも80点とか90点取れる、もっと長文を読んで高校入試の準備もしていきたい、と言う人は下記のテキストをやってみましょう。
これは英単語帳『キクタン』と同じシリーズですが、こちらは短い文章を読む事ができます。もちろんCDも付いているので、自分で正しい発音を覚えながら英文読解力を鍛えて行くことができます。 例えば中学2年~3年の間にこの本の音読学習を続けていけば、強力な高校入試対策になりますよ。
まとめ
どうだったでしょうか?自分でもやれるかも!と思って下されば嬉しいです。 ここに書いた勉強法は、私自身が偏差値30から半年で70まで伸ばした英語勉強法をもとにしています。
文字通り「何も読めない」状態から、あっという間に共通テストや早稲田大学の入試問題も読める様になるまで英語を上達させる事が出来ました。
その勉強法を中学生の皆さんにも応用できるように改良し、この記事で解説しています。解説した通りにやってもらえれば、割と短期間で結果が出ることでしょう。
あとはあなた自身が覚悟を持ってきっちりやること! 定期テストで30点しか取れない人も、本気を出して取り組めば80点くらいは絶対に取れるようになりますよ。 それではこれを読んで下さった中学生の君も、保護者様も、ぜひ頑張って勉強してみてください。
スポンサーリンク