受験勉強を始めたい。でも何から始めればいいかわらかない。大学受験についての知識がなさすぎる。そんな大学受験初心者のために、【受験勉強の始め方】と【今すぐやるべきこと】を解説します。

受験をそろそろ意識してきた。でも大学受験ってどんなものなのかすらわからない。どういうシステムで受験するのかわからない。こんな人もいると思います。私がそうでしたから。

そんなあなたがまず最初にやるべきことは「大学受験の基礎知識」を得る事です。入試要項や大学入試共通テストのHPを見ても、何が大事なのか最初はわかりません。情報量が多くて参ってしまいます。

もちろんそういった情報を得ることも大切な受験技術の1つなのですが、まずは「そこまで詳しくなくていいから、おおざっぱな知識」を得ることが重要だと思います。知らないことが多すぎるとモチベーションも下がってしまいますから。

今回の記事では、大学受験初心者が知っておくべきことを順番に解説していきます。

大学受験=大学入試って何? どんな試験があるの?

まずは基本中の基本、大学受験=大学入試について。大学入試とはご存知の通り、大学に入学するための選抜試験です。全国から受験生を募集し、大学側がテストを行います。

そのテストで一定の成績を取れた受験生は合格になり、その大学に入学する権利が与えられるというシステムです(合格しても入学辞退をすることもできます)。

大学入試では、主に以下の3つの試験があると考えていいでしょう。

  • 共通テスト
  • 私立の一般入試
  • 国公立の二次試験

共通テストとは

共通テストとは、独立行政法人大学入試共通テストという組織が実施する試験のこと。

とてもおおざっぱな説明をしてしまうと、主に「国公立大学の1次試験」「私立大学の共通テスト利用入試」のために多くの受験生が受験します。

毎年1月13日以降の最初の土曜日、日曜日の2日間で行われます

「共通テストだけで合否が決まるの?」と疑問に思う高校生も多いかと思います。しかし、国公立大学の入試の場合、共通テストだけで合否は決まらず、共通テスト(一次試験)と二次試験の合計得点で合否が決まります

後で詳しく説明しますが、私立大学受験生が【一般入試】で受験する場合、そのほとんどが共通テスト受験は合否に関係ありません

じゃあなぜ私立受験生も含めた多くの若者が共通テストを受験しているのか。

 

共通テスト利用入試とは

多くの私立大学では、共通テスト利用という「共通テストの結果で合否を決める」入試制度を導入しています。

たとえば共通テスト利用のボーダーが80%の私立大学があった場合。あなたが共通テストで80%以上の得点を出せば、一般入試を受けることなく合格することができる、と言うことです。

しかも複数の大学に一度に出願できるので、試験を一度受けるだけで複数の私立大学に合格することも可能です。

 

もう少し詳しい内容を知りたい方はこちらも読んでおきましょう。ほとんどの私立大学で実施 共通テスト利用入試を知ろう | マイナビ進学

非常にお得な感じのする共通テスト利用入試ですが「一般入試よりも難しい」ことが多々あるので、共通テスト利用だけで安易に私立大の合格を期待するのは危ないです。

私立大学の一般入試とは

私立大学の一般入試は、私立大学が独自に行っている入学選抜試験です。共通テストとは一切関係なく、その一般入試の得点のみで勝負をします(一部「共通テスト併用型」など例外アリ)。

共通テスト後の2月始め~2月23日頃に試験が実施されることが多いようです。私立大学の一般入試はどんどん多様化してきていて、受験生自身も把握できていない人が多いです。

大学受験入門としては、とりあえず試験日程と「出願から受験の流れ」だけ把握しておけばいいでしょう。

 

国公立大学の二次試験とは

二次試験がどんなものかについては「Kei-Net>大学入試の仕組みを理解しよう」が比較的わかりやすいでしょう。

国公立大学を受験するためには「英国数理社で7科目を受験する」ことが多くの人にとって必須になります。まずはご自分の志望大学の入試科目を「パスナビ」などで調べてみましょう。

まとめると以下のような感じです。

 

  • 私立大学受験者:基本的には一般入試のことだけ考えて勉強しよう
  • 国公立大学受験者:共通テスト対策と二次試験対策を軸に勉強しよう

 

【入門編】受験勉強って具体的に何から始めればいいの?

塾に通う? 定期テストを頑張る? 単語帳を覚えてみる? いろいろ考えると思います。どれもある意味正解で、とにかく行動することが大切です。

「何からやればいいかわからん~まだ真剣に考えなくてもいっかな、面倒くさいし」となるのが一番よくないです。まさに高校生の頃の私です。まずは以下をご覧いただきその概要を知ってください。

志望大学を決める

まず初めにしてほしいのがあなたの志望大学を決めるということです。目標とする大学がないとなかなかやる気は出ないし続かないからです。

もちろん必ず決めなければいけないことではありませんが、志望大学をガチッと決まっている人は強いのも事実

志望大学が決まらない人は、「暫定的な志望大学」を決めて勉強を始め、勉強と並行で志望大学についてよく調べたり考えたりしましょう。

受験科目を決める

これは志望大学が決まっていればある程度は自然と決まるでしょう。「パスナビ」で使用科目を調べればわかりますが、入試要項を取り寄せられる時期ならば、早めに取り寄せておくべきです。

志望大学の候補が何個かあり、その候補によって入試科目が微妙に違う場合は少し厄介です。高1、高2ならば「英数国」などの主要科目だけを勉強しておいてもそこまで問題はないですが、高校3年生ならば1日でも早く受験科目を決めておくべきでしょう。

もしあなたが高3の国公立大学志望で、共通テストの受験科目を早めに決めなければならない場合。一般的に言われている科目や学校でなんとなーく履修している科目を安易に選ぶのは危険です。

科目の難易度を正確に知っている人はあまりいないからです。もし得点が取りづらい科目を選んでしまったらその時点でほぼアウトになることもあり得ます。科目選択は慎重に行うべきです。

ここでは『改訂版 親と子の最新大学受験情報講座 文系編』『親と子の最新大学受験情報講座 理系編(改訂版)』の2冊をご紹介しておきます。有名大学・学部の科目ごとの難易度や共通テストでの科目難易度が詳しく書かれている唯一の本と言ってよい内容です。

私立大学志望者でも「日本史と世界史はどっちがいい?」「私立で数学選択ってどうなの?」といった疑問にもバッチリ答えてくれる内容ですから、受験生なら一度は目を通しておくべきでしょう。知っているか知らないかだけで相当の有利不利が生まれる情報です。

配点の高い重要科目(英数国)から勉強を始める

受験まで1年以上時間がある場合、配点の高い主要科目から勉強しましょう。国公立大学で7科目以上勉強する必要がある場合、いきなり7科目バランスよく勉強することは物理的に不可能です

したがって、まずは英国数などの主要科目をメインに勉強して学力をつけ、高3になってから他の科目を一気に仕上げる、といった戦略を取ることが有効です。

詳しくは『和田式 高2からの受験術 改訂版』という本を立ち読みでもいいので読んでみましょう。

この本は「英数先行の戦略」を取っています。英数の2科目は国公立大学受験生にとって配点の高い重要な科目であり、また「成績を上げにくいが、いったん学力をつけてしまえば成績は落ちにくい」特性の科目でもあります。

逆に、社会などの暗記科目は「成績は比較的上げやすいが、復習回数も多く必要とし、学力は落ちやすい」。初めに社会などを固めるのは戦略的に非効率と言うことです。

また、学校の定期テストや普段の予習で最も量が多いのも英語と数学でしょう。英語と数学が得意なら、学校の勉強もサクサク進めることができます。その意味でも英数先行戦略は、国公立志望者にとってスタンダードとすべき勉強法でしょう。

私立文系の人の場合はとにかく英語です。私立大学のほとんどは英語が出来なければ勝負になりません。国語や社会は苦手でも受かりますが、英語が苦手な人はまず間違いなく受かりません

ですから国公立文系の人は英数、私立文系の人は英語の学力を、高3の夏くらいを目安に、志望大レベルまで上げるくらいのつもりで勉強してしまうといいでしょう。理系の人はもちろん理数科目が重要になります。 

【初級編】勉強を始めるぞ!…どうやればいいか不安。

勉強法の基本中の基本を調べる

英語や数学は勉強法を間違えると全く成績の上がらない科目です。とにかくガムシャラにやることも大事ですが、一生懸命頑張って勉強しても成績が全く上がらなかったらやる気は無くなるし時間も無駄です。

高3生なら無駄な勉強は一切するべきではありません。したがって、まずは軽く勉強法を調べてから勉強を始めるといいでしょう。もちろん【勉強法マニア】になってはいけませんし、実際に勉強を進めないとわからないこともたくさんあります。

そこで、ここでは「これだけ読んでまずは勉強しよう」という本や記事を紹介します。


たとえばあなたは以下の事をきちんとしていますか?

「英単語を発音して覚えている」「英文はスラスラ読めるまで音読を繰り返している」「漢字は意味も覚えている」「数学は制限時間内に解けるまで反復している」「理社の用語は即答できるまで反復している」

学習の作法』は「成績優秀な学生は当たり前にやっている勉強の常識や習慣」を解説した本。

成績優秀な進学校の学生は、これらを当たり前のように行っています。しかし私のように勉強経験が少なく成績もよくない生徒は「ええ、そこまでやるの?」と考えてしまいます。

そこが学力の差なのです。「そこまでやらないと学力はつかない」のです。

まずはこの本を読んで勉強をしてみましょう。そうすれば「全然成績上がらない…」ということは少なくなるはずです。

 


『英語の勉強法をはじめからていねいに』は東進ハイスクール講師の安河内哲也先生が、英語の勉強法について解説したマンガ。予備校での「英語学習法」というテーマで特別講義をするという話をマンガ化したものです。

マンガといえど侮るなかれ、内容はかなり本格的で、どの受験生にも参考になるものになっています。

英語学習ではなぜ音読が重要なのかという理由解説から始まり、単語、英文法、解釈、読解、リスニング、英作文、ほぼすべての分野の勉強法の解説がされています。

英語の勉強を始める方はまずこのマンガを読みましょう。


『数学の勉強法をはじめからていねいに』は東進の志田晶先生の数学勉強法のマンガ。英語と同じく、勉強法について解説しています。

1A2B各分野での勉強のポイントを実際の問題などを交えながら解説しているので、数学が全く意味不明の人にとっては若干難しい内容になっているかもしれません。1A2Bを一通りやった人が読むといいですね。

数学が苦手な人が読めば「だからなかなか伸びないんだな」というポイントが分かると思います。【数学が得意な人の常識】を知って自分の中に取り入れることが重要だと思います。

 

 

 

自分の現状学力を正確に把握する

勉強は自分のレベルに合った段階から始めないと成績が上がりません。これは多くの高校生、受験生が分かっていないことです。

中学英文法からガタガタなのに、いきなりネクステ―ジとターゲット英単語を覚えようとしたり、いきなり青チャートから始めたり。

 

もしあなたが中学生で、いきなり高校生の部活に交じって練習させられたら、なかなか大変でついていけないと思います。

スポーツでは段階ごとのトレーニングと言うのが非常に大切です。無理すれば体を壊してしまいますから。勉強も同じです。

 

「じゃあどうやって学力を測ればいいの」ということですが、実はなかなか難しいです。学校で受けるもしもある程度参考になるのですが、中学レベル~高1レベルの学習にモレがあるかを見極めるのは受験生には困難です。

そこで、自分一人でも家で学力を測ることの出来る参考書を2冊ご紹介します。


『学習の作法 実践編 東大基礎力養成 中学生のための勉強法』は『学習の作法(理論編)』の実践にあたる本です。学習の作法を具体的な問題を通しながら学ぶことができますが、ここでは前半に収録されている「英国数の基礎学力チェックテスト」を使います。

この本では「絶対基礎力≒中学~高校レベルの学力」「東大基礎力≒難関高校・大学の合格に必要な(優秀な学生の)思考回路」と2つの力を測定できます。

特に絶対基礎力のテストは全問正解して当たり前でないといけないくらいの重要な知識ばかりが収録されています。

このテストを解いてチェックがついてしまった分野に関しては、本書で紹介されている参考書などを使ってきちんと穴埋めすべきです。


『和田式 受験英語攻略法』は受験英語の鉄板の勉強法本です。私も受験生の時はこれを参考にして勉強していました。

この本は英語のチェックテストが付いています。無理して2冊とも解かなくてもいいですが、本書は普通に勉強本としても有能なので2冊とも買って解いてしまってもいいでしょう。

和田式でも「中学レベルに穴があったらしっかり戻って穴埋めしないと成績は伸びない」と一貫して主張されています。難関大学への逆転合格で知られている和田式ですが、実際は徹底的に基礎学力を重視されています。

難関大だからこそ基礎学力が重要ということです。

このページを見てくださっている受験生はぜひ一度立ち読みでもいいので本書を読んでみてください。「英語は単語と文法から」と考えていた人は目から鱗の内容になっていると思います。

自分のレベルに合った勉強からスタートする

自分の現状学力がわかったらあとは簡単です。レベルに合ったテキストを使って勉強していけばいいだけ。よほど間違った勉強をしていなければ、これで成績は上がっていきます。普通に。

【レベルに合ったテキストを正しい方法で勉強すれば】成績が上がらないことはほとんどありません。

【中級編】勉強スタート!…なかなかうまく行かない。

勉強を実際にスタートさせたあなた。最初はモチベーションも高く勉強もガリガリ進められた。でも最近なかなかやる気が続かなかったり、学力が身に付いている実感がなかったりする。そんなあなたは以下の内容をチェックしてみましょう。

  • 実は大した志望理由がない。
  • やる気はあるけどなかなか勉強が続けられない。
  • 学校や部活でなかなか勉強時間を確保できない。
  • なかなか覚えられない。学力が付いている気がしない。

実は大した志望理由がない

志望大学は一応決まっているけど、入学後にやりたいことや勉強したいことが決まっていない人は結構いると思います。私もそうでした。

もう一つよくあるのは「志望大学は決まっているけど、レベルがかなり高いので自信を持って目指すことができない」というパターン。

そんな人は以下の記事や動画を見てみることをおすすめします。

難関大学に合格するためには「誰が何と言おうと自分はここを目指すんだ」という強い意志が不可欠です。

じゃあそういった意思を持つためには具体的に何をどうすればいいのか? という問いに答えてくれる内容になっています。

やる気はあるけどなかなか勉強が続けられない

勉強を続けるためにはいくつかコツがあるので以下の記事を読んでみてほしいです。

参考:勉強時間をガンガン増やす!勉強習慣を作る11個の技術

この記事では以下の11個のテクニックを紹介しています。

  • 1 部屋・机など勉強環境を整える
  • 2 勉強のハードルを下げる、5分だけやってみる
  • 3 参考書の勉強するページを開いて机に置いておく
  • 4 とにかく30分続けてみてやる気を引き出す
  • 5 ノルマをリストアップして塗りつぶしていく
  • 6 ご褒美制度を設ける
  • 7 休憩は20分~30分取ってもよい
  • 8 午前中は思考系、午後は暗記系を学習する
  • 9 コンカレントワーキング:どんどん科目を変える
  • 10 時間割を作成する
  • 11 スキマ時間を活用して+1時間勉強する

以上⑪個のテクニックを解説しているので実践してみましょう。書籍としては以下の2冊が参考になるでしょう。


『和田式勉強のやる気をつくる本―やれない自分を変えるちょっとしたアイデア75』は書名の通り、勉強を続ける75の方法を解説しています。

 「参考書を机に開いて家を出る」、「携帯の電源オフを合図に勉強をスタート」、「目標を小分けにして“やれそう感”を高める」など、知っているとすぐに実践できて即効性も高いアイデアがたくさん書かれています。

全然勉強が続けられない人はまずこの本に書いてあることを全て実践してみることが重要です。


和田式現役合格バイブル』は受験生に必要なマインドや生活習慣について解説した本。勉強法自体は書かれていません。普通に勉強を勧めることができている人にとってはあまり必要なく、立ち読み程度でも十分な本です。

たしかにこの本に書いてあることくらいの内容は「受かる受験生」にとっては常識なので、私のように非常識だという認識のある人はきちんと読んでみてもいいでしょう。

私はこの本を読むことでかなり「一流の受験生」に近づくことができたと思っています。というよりそれまでがひどかったのですが。


 

学校や部活でなかなか勉強時間を確保できない

現役高校生なら学校に部活に恋愛に遊びに…いろいろ忙しいことかと思います。それらと勉強を両立するのはなかなか難しい。

1つ目のアドバイスとしては、優先順位をきちんと決めておく、2位以下のものは捨てるようにするということでしょうか。

部活を一生懸命やりたいなら部活を一番にして勉強は二番目にもいいでしょう。ただし、それ以外のことは極力捨てて、1番と2番に集中する。こうでもしないと時間がいくらあっても足りないですからね。

きちんと優先順位を決めておき、毎日の勉強計画を立てておけば、イレギュラーな遊びの誘いも断ることができます(もちろん友人関係は大切ですよ)。

2つ目はスキマ時間を最大限に有効活用するということ。

通学時間などちょっとした時間が1日の中でたくさんあると思います。いつもは音楽を聴いてボケーッとしてる時間を、英語のCDを聴いてコツコツ勉強する。

こういった積み重ねは非常に大切です。私はこの耳からの勉強が好きです。また大したやる気がなくても慣れれば自然に継続できるので非常におすすめ。

たとえば『青木世界史B講義の実況中継 (4)』付属のCDを毎日聞いていれば、それだけで苦手な人が多い世界史の現代史のイメージをかなり掴むことができます。『DUO 3.0』を使えば最難関大学に必要な2600もの単熟語をたった1時間で復習することができます。

3つ目は学校の授業時間をうまく活用するということです。

英数を早めに勉強して学力を付けておけば、宿題やテスト勉強は楽々進めることができます。苦手科目は授業中に参考書を読んだりして基礎学力をつけましょう。

多くの時間を過ごす学校での時間を最大限に使うことはとても重要です。

なかなか覚えられない。学力が付いている気がしない

即答できるまで徹底的に覚えよう。

暗記モノの勉強で「覚えられない」理由の9割程度は「やり切ってないだけ」です。単純に反復回数が足りないか、即答できるまで覚えてないだけのことが多いです。

3回やって覚えられないとか、10回やって覚えられないとか。「assureの意味は?」と聞かれたら1秒以内で答えられないとダメです。

  • 今日覚えた単語100個を2分程度で全て意味を言えるか。
  • 今日勉強した英文解釈の英文をスラスラ訳せるか。音読できるか。構造を説明できるか。
  • 今日勉強した長文を最初から最後まで詰まることなく音読できるか。
  • 今日覚えた公式を即答できるか。
  • 今日練習した計算問題を制限時間内に解けるか。
  • 今日勉強した漢字の意味100個を3分以内で言えるか。
  • 今日勉強した現代文問題集の設問をそれぞれ根拠を持って答えられるか。

どうでしょうか。案外みなさん、じゃあそれぞれ解いてみてと言われると全然解けないものです。それは「勉強したフリ」を続けているだけであり、学力がつかないのも当然。

勉強する時はとことん自分に厳しくならないといけません。「自分は本当に覚えているのか? 出来ているつもりじゃないか?」常に自分に問いかけ、自分にテストをしながら勉強を続けないと学力はつきません。

インプット⇒即アウトプットを心がける。

このような「覚えたフリ」を防ぐには、アウトプットするのが最も良いでしょう。つまり問題を解いたりテストを解いたり、人に説明したりするのです

  • 単語や解釈を勉強した⇒長文問題を読んでみる、解いてみる
  • 数学の問題集を1冊終えた⇒共通テスト過去問などを解いてみる
  • 国語の問題集を終えた⇒共通テスト過去問や志望大の過去問を解いてみる

もちろんこれはおおざっぱな説明です。共通テストレベル以前の参考書を勉強している時は、共通テスト過去問をやっても苦しいだけですので注意。

基本的には勉強したテキストと同レベルくらいの問題を解いてみるといいでしょう。共通テストの問題は難しすぎないので確認にはちょうどいいです。

もう少しだけ細かい話をしておきますね。

  • 『キクタンBasic』『シス単Basic』『Database3000』を覚えた⇒共通テスト英語の長文をざっと読んでみて覚えているか確認。
  • 『シス単』『ターゲット』『キクタンAdvanced』覚えた⇒志望大の過去問の長文を1個読んでみて単語力は十分か、覚えているかを確認。
  • 『基本はここだ』『スマートリーディング』『技術70』勉強した⇒共通テスト英語の第3問、第4問や選択肢を訳せるかを確認。
  • 『基礎100』『ポレポレ』勉強した⇒志望大の過去問の英文を訳せるか確認
  • 『チャート』勉強した⇒共通テストや志望大の過去問を解けるか確認
  • 『アクセス』『アクセス発展』勉強した⇒共通テストや志望大の過去問を解けるか確認
  • 『古文単語565』覚えた⇒共通テスト古文ざっと見て単語覚えているか確認
  • 『読解565』『古文上達基礎編』勉強した⇒中堅私大~マーチ古文を読めるか確認
  • 社会の『教科書』『一問一答』覚えた⇒共通テスト過去問や志望大の過去問を解いてみる

ここで挙げたのはあくまで例ですが、何かを勉強した、1周したならすぐにその成果を確認する癖を付けましょう。特に勉強慣れしていない人はたいてい「自分ではきちんと覚えたつもりだけど、その覚え方は試験には通用しない」ということを知りません。

単語1つ取っても、即答できるように覚えないと実際の試験では時間が足りなくなります。「いい加減な覚え方」をしていては試験では通用しないことがほとんどです。

「ちゃんと勉強したぜ!」と自分では思っていても、いざノーヒントで共通テストの問題を解いてみると、なかなか思い出せなかったり、ミスを連発したりします。

このように「ちゃんと覚えてない」ということを認識する機会を多く設ける必要があります。もちろん模試などはその絶好の機会ですが、毎日の勉強で当たり前のように実践するべきです。

一般的にアウトプットをしたがらない、自分の実力を測るのを怖がる人は合格しません。どこを修正すればいいかわからないのですから当然成績は上がりません。成績が上がらないなら普通は合格できません。

【上級編】ライバル受験生に圧倒的な差を付けよう!

ある程度勉強も進み、そこそこの学力も付いてきたという人が意識すべきことは、ライバルを出し抜くための戦略的・効率的な受験勉強です

ここまでの勉強は、言ってしまえば当たり前の内容。受験生ならたいていみんな出来ています。

あなたが難関大学を目指しているなら並みの勉強では合格できません。ライバルたちを出し抜くための勉強をする必要があります

最新の受験情報を得る

大学受験は情報が非常に大切です。知っていないというそれだけで合格率が大幅に下がるということもあり得ます。たとえば科目選択のことや共通テスト利用。参考書の情報を一つとってもそうです。

また、進学校に通う生徒にとっては常識として知られていることも、私のような地方の公立高校の人間にとっては全く非常識なことだってあり得ます。


『改訂版 親と子の最新大学受験情報講座 文系編』は様々な受験情報を網羅した本。「合格格差は情報格差」。地方と都心での受験情報の差は圧倒的なものだということがよくわかります。

「序章 大学受験事情 今の常識 昔の常識」ではたとえば「非受験科目は不要なのか?」「上位校で増える世界史選択」「模試を受けるのは何のため?」「共通テストは易しいのか?」といった問題を取り上げています。

受験勉強に詳しい人なら当たり前と言ってもいい内容ですが、「共通テストは簡単」と安易に考えている人は学校の教師や塾講師の方にも多いでしょう。

他にも「学習の作法」と言われる勉強の基本、参考書情報、そして有名大学の学部別・科目ごとの難易度や対策なども書かれています。非常にボリュームのある本です。いきなり読むのは大変なので、興味のある箇所から少しずつ読んでみましょう。

この本は次の「傾向と対策」でも使います。


 

志望大学の傾向と対策を考える

志望大学の過去問の傾向に合わせた勉強をすることはとても重要です。なぜなら、試験の内容は大学・学部ごとに全く違うものもあるからです。

たとえば東大と京大の英語は全く傾向が違います。普通に英語の勉強をするだけでは合格点を取ることは難しく、傾向に特化した勉強を行う必要があります。

私立大学の場合は、学部間でもかなりの違いがあります。早稲田や慶応大学を例に取ってみても、国語がかなり難しい学部もあれば簡単な学部もある。社会が日本で一番といってもいいくらい難しい学部もあれば、教科書レベルの学部もあります。

たとえ偏差値が志望大学にわずかに届いてなくても、傾向に合わせた勉強をすることで合格点を取ることもできます。

まずは下記の記事を読んでもらえたらと思います。

上の記事でも紹介していますが、下記の本やサイトを見ておきましょう。


『赤本の使い方』は和田秀樹氏の大学過去問の使用法について書かれた本。赤本=過去問の傾向分析の手法を詳しく解説されています。自分で分析がすでに出来る人にとっては不要ですが、受験初級者の方には目から鱗の内容かと思います。

1章と2章をメインに読んでほしいです。個人的には付録に4枚ついている「赤本分析シート」が独学者には便利だと思います。

ただし、大学別の具体的な傾向について書いてるわけではありません。傾向と対策は下記の本で押さえます。

 


『改訂版 親と子の最新大学受験情報講座 文系編』は上でも紹介しました。

ここでは「第3章 志望校別合格力養成編」の「3 学校別問題傾向分析①[共通テスト&難関国公立編]」と「同②[私立編]」を中心に読みます。

私立志望者の方の場合、特に意識してほしいのが「学部間の科目難易度の違い」です。たとえば早稲田の商学部や社会科学部は(早稲田の中では)国語が易しめです。

一方、法学部や政治経済学部は難しめ。ということはこれらの学部を併願するときは商学部の国語のレベルに合わせて勉強するのは危険ということがわかります。

私立の学部間、科目間の難易度をここまで解説した本は他にありません。また、科目間の難易度まで考えて受験勉強をする人はほとんどいないと思います。 難易度までしっかり考えて勉強すればさらにライバルを出し抜くことができるでしょう。


 

まとめ

大学受験の入門編として書きたかったのですが、つい大ボリュームになってしまいました…orz

ブックマークなどして、少しずつ読んでもらえたらと思います。

受験勉強は最初はやるべきこと、知るべきことがたくさんあって大変ですが、そこでくじけずとにかくいろいろしてみる事。行動することが大切です。ある程度のガムシャラさも必要だったりします。

いまさらですが、本記事は他と違って「ですます調」で書きました。本ブログを初めて見られる人にとってはこちらの方が読みやすいかなと思ったので。

さらに知りたい方へ、参考記事のご紹介

本記事はあまり情報量を多くしてしまうと読者の方が混乱すると思い、あまり関連記事のリンクを貼りませんでした。もっと詳しい勉強法や受験の基本を知りたい方は以下の記事も一緒にご覧いただければと思います。