しかし受験生を見てみると、このメンタルを強化するという発想をする人が少ないように感じます。そして、メンタルがあまりに脆弱な人が多いようにも感じます。
大学受験生が強いメンタルを身につけるためにおすすめの本が『難関大学合格のためのメンタル強化術』です。
毎日勉強を続ける、志望大学に向かって日々努力をしていくには、打たれ強く強靭な精神力が絶対に必要です。
そしてこの『難関大学合格のためのメンタル強化術』は強いメンタルを作っていくためのヒントが満載の本になっています。
基本的内容
『単語王』で有名な中澤一先生の本です。ご自身が主催されているMSAでの指導経験などを元に「難関大学に合格する人間のメンタルはかくあるべき」というものを解説。
難関大学専門の予備校の強みを十分に活かしています。何百人もの「難関大学に受かる生徒と落ちる生徒」を見てきているのですから、両者の違いを熟知されているのだろうな、という内容になっています。
例えばこのような事が書かれています…。私が特に重要だなと思う目次の見出しを引用させて頂きます。
- 努力をすることを避けるために、努力を否定する
- 自分を卑下することで、失敗のリスクから逃げる
- 夢だけ見ていて自分では何もしない
- 障害④親身になって教える個人指導塾
- 出来ない理由を考える前に、できる方法を考える
- 失敗がより大きな精巧へのステップにもなる
- 笑われたときこそ、チャンス
- 周りが応援したくなるほどの人になる
- 服装で気持ちを引き締める
- いつまでも待つのではなく、自分から動く
- どんな小さなことでも「締め切り」を守る
- デキる人の習慣を真似する
- 疲れきるまでやらない
- 挑戦を妬む声を勉強の原動力に変える
- 「落ち込む」のは2秒だけにする
- 失敗したときは「儀式」で立ち直りを早める
- 受験直前までの「つらい時期」を知る
- 体調を崩した時の対処法を考える
- 強い精神力は正しい食事から作られる
- 自身に裏打ちされた精神力が、難関大学の合格を近づける
- 挑戦せずに成功は手にできない
中には耳が痛いものもあると思いますが、それこそが「あなたが克服するべきポイント」です。
私は読んでいて非常に驚きました。私が受験生の頃にやっていた・意識していた細かいポイントまで書かれていたからです。
彼が主張する考えは時代錯誤と思われる人もいるかもしれませんが、私は全然そんなことはないと思っています。何時の時代だって成功する人の共通点は変わらない。
本書を読んで『これは違うな』と思うならば、自分の都合よい解釈をしているだけです。
新書なのでサクサク読めるし、同業者にしかわからない受験業界の裏事情も知れて面白いと思います。
ぜひ一度お読みくださいね。