こんな人におすすめなのが『竹岡の英語塾難関大入試英語長文特別講義』です。
この本は『解ける!英語長文』という人気長文問題集の改訂版です。
スラッシュリーディングページやCD付きで速読力を身に付けやすい他、文脈を踏まえた傍線部解釈など、高度な英文読解力を身につけるために最適な問題集になっています。
基本スペック
- [ジャンル]長文問題集
- [問題数]16題
- [難易度]最難関
- [必要学力]共通テスト9割、マーチ合格点
- [到達レベル]難関国公立で合格点
- [勉強期間]1ヶ月
- [使用目的]最難関レベルの和訳力、傍線部解釈力、速読力などを鍛えるため
- [勉強目標]各英文をスラスラ読める、設問をしっかり解ける
- [対象者]難関大志望者、特に国公立志望者
『竹岡の難関大入試英語長文』はどちらかといえば国公立向けの長文問題集。
神戸大、お茶の水大、一橋大、九州大、京都大、東京大、一橋大、東北大など難関国公立大学が中心の問題になっています(早慶上智は1題ずつ)。
この長文問題集で得られることは
- 大意把握、要約力
- 難しい英文を理解する時の「例示」の考え方
- 文脈を踏まえた和訳力、傍線部解釈力
- リスニング、速読力
などだと考えています。
1の要約力は要約問題が設置されていて、かつ解答例と添削例まで載っているので自己採点しやすいです。
2の「例示」とはどういうことか。抽象的な英文を理解する際に、自分で具体例を考える必要がある時があります。かなり高度な力です。その考え方を身に付けられます。
3は英文解釈ばかりやってきて「構造重視」の和訳しか出来ない人は苦労します。文脈を踏まえて「こう訳さないと不自然でしょ?」と自分の思考力不足を痛感させられます。
しかしその分、すごい力がつきます。和訳問題や傍線部解釈問題でいまいち得点が出来ない人にとっては最高のトレーニングになるでしょう。
『技術100』『ポレポレ』をやっても全然歯がたたないようなレベルです。
4はCD付きでスラリーがしやすいってだけですね。最難関レベルの長文問題集でCD付きなのはけっこう少ないので地味に嬉しいところです。
私大受験者も使えるので余裕があればやってみよう
どちらかというと国公立向けの問題集だとは思いますが、和訳や傍線部解釈、大意要約は私大英語でも普通に必要な能力ですから、設問のタイプにこだわらずにやってみてほしい!というのが個人的な意見ですね。
使い方と手順
- 問題を解く。いい加減に解かないでじっくり考えて解く
- 解説を熟読する
- CDを聞いて音読する。要約問題があればきちんと取り組む。
- 解説を思い出してもう一度問題を解く。
この問題集を勉強する上で最も大切なことは「竹岡先生の思考回路を自分の脳みそにインストールすること」です。
竹岡先生と同じ考えで問題を読んで解けるようにして下さい。
そうすることで一流の英語プレイヤーと同じ思考回路で解けるようになるということですから、確実に読解力、解答力が上がるはずです。
実際、僕もこの本を勉強したことで思考力が深まりました。
いい加減に読んで傍線部を解釈していたのが、本文のテーマや文脈を踏まえて考えたり、自分で例を挙げて本文を理解することが出来るようになりました。
こういった力がつく問題集というのはなかなかありませんので、難関大学を目指す人はぜひ取り組んでほしいと思います。