今回は『キクタン』のいわゆる「速単」バージョンである『キクタンリーディング』シリーズをご紹介する。
ぶっちゃけ速単のパク…なのだが、速単と比較して使いやすい部分もあり、使い方を考えれば非常に効果の高い参考書だ。
『キクタンリーディング』の効果的な使い方やレベル、注意点と要望を書いてみる。
『キクタンリーディング』とは
- [ジャンル]速単系(設問がなく長文だけの長文集)
- [勉強期間]1か月~2か月
- [使用目的]速読力、リスニング力をつけるため
- [勉強目標]各英文をスラスラ読める・シャドウイングできる
- [対象者]短めの長文でサクサク読み込みをしたい人
『キクタンリーディング』は100語程度の短い長文を読みながら、『キクタン』収録の英単語を覚えていく『速読英単語』と同じ体裁の参考書だ。
とはいっても、単語帳の方の『キクタン』の収録語数をそのまま全て載せているわけではない。
もういっそもう少しボリュームを増やして、キクタンとキクタンリーディングを統合させてしまえば?と思う。
キクタンリーディングと速読英単語の比較
- [長さ]速単は100語⇒200語と徐々に長くなる、キクリーは一貫して100語程度
- [英文数]速単必修は70文、速熟・上級は50文、キクリーBasicは72文・Advancedは60文
- [収録単語数]速単必修は1900語、キクリーは600語・700語
- [値段]速単必修はCDも買うと4000円弱、キクリーは約1500円
比較点をまとめると速単の方が情報量が多い重厚長大、キクタンリーディングはコンパクト。値段は圧倒的に安いので、速単がもっと安くならない限りは私はキクタンリーディングをおすすめしたい。
個人的な使い方としては、リスニング重視の読み込み。100語程度とちょうど良い長さで集中力を維持させやすい。またスキマ時間を活用させたい現役生が電車の中でコツコツ聴きこむにも向いているだろう。
『キクタンリーディングBasic4000』のスペック
- [問題数]Basic72題
- [難易度]共通テストレベル|短いのでけっこう簡単
- [必要学力]『基本はここだ』『技術70』程度の解釈力
- [到達レベル]共通テスト5割→7割
『キクタンリーディングBasic4000』は4000語レベルの単語を中心にまとめられた長文集。共通テスト英語レベルの速読力・リスニング力を鍛えたい人に薦められる。
『速単』と比べて共通テストレベルに絞っているので共通テスト英語のみの人には特に薦められる。
『キクタンリーディングAdvanced6000』のスペック
- [問題数]Advanced60題
- [難易度]マーチレベル|短いので背伸びした使い方も可
- [必要学力]4000語レベルの語彙力、『基礎100』程度の解釈力
- [到達レベル]共通テスト7割→マーチ
『キクタンリーディングAdvanced6000』は6000語レベルの単語を使った長文集でおよそマーチレベル。全60題でなかなかの長文量なので、1冊でかなり力を付けられるだろう。
英文は短く、共通テスト英語は出来るけどそれ以上のレベルだとつまずく…といった人にも向く。共通テストからマーチレベルの橋渡しとして使えるだろう。
『キクタンリーディング』の使い方
- 音読が中心(というか全て)。
- 「英語速読の勉強法」の単純速読力の部分をチェックする。
- 「英語長文の勉強法」の音読メソッド部分をチェックする。
- 「必ず英語力が付く、正しい音読10の方法 棒読みデタラメ音読に陥るな!」をチェックしておく。
- 単語をチェックし英文を精読して、CDを聴き発音を確認してリピーティングする。
- キクリーは和訳部分はスラッシュ訳になっていないので、自分でスラッシュ訳を頭で作る。あるいは書く。
- CDを何度も聞いて音読を「やり方を変えて」繰り返す。
- リスニング力を上げたい人はテキストを見ずにシャドウイングを繰り返す。
『キクタンリーディング』の要望
- 非常に好きな参考書なのだが、2点ほど要望があるので無駄なのだが書いておく。
- 単語帳の収録語を全てキクリーに載せるか統合してほしい
- 2冊買うと値段が地味に嵩張る。統合してくれると最高(でもちょっと厚くなりすぎるか)。
- スラッシュ訳を書いてほしい
英文にはスラッシュが振られていて良いのだが、肝心の訳は普通なので若干使いづらい。どうせならスラッシュ訳にするか追加してほしい。
『速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4』は通常訳とスラッシュ訳の両方を載せていて使いやすい。
と思ったら要望に応えて?スラッシュが登場!!!
公式HPからダウンロードできます。会員登録必要ですが。
改訂版 キクタン リーディング【Basic】4000|アルクショップ
じゃけっとさんから情報提供頂きました。ありがとうございました^^