受かる人と落ちる人の違いはなんだろうか。考えられるファクターは多すぎて、とても全て挙げられるものではない。
多くの受験生を見てきて、合格率に大きく影響される「落ちる人の特徴」を可能な限り挙げて行こうと思う。 あなたが浪人生なら「失敗する浪人生の10個の特徴、10個のFAQ、7個のToDoリスト」も読んでほしい。
成績が伸びないたった2つの理由
成績が伸びない人は以下のどれかが足りていないから成績が伸びないのだ。
- 勉強量が足りない
- 勉強の質(効率)が足りない
基本的にはこれだけである。もちろんそれぞれの理由には、さらに細かい要素があるが、シンプルに考えるとこれだけなのだ。 「どうやったら受かるか?」について、ゴチャゴチャ考える必要はない。誰よりも勉強し、誰よりも効率的に勉強すれば受かる。
勉強量が足りない13個の理由
勉強量が足りないのに理由もへったくれもないのだが、あえて挙げてみると
- 大学への志望理由がはっきりしていない
- 将来やりたいことも夢もない
- 自分の可能性を信じることができていない
- 自分が大学に合格できると思っていない
- 一緒に頑張る仲間がいない
- 勉強習慣が整っていない
- 勉強習慣を作る技術を持ち合わせていない
- 生活習慣が整っていない
- 十分な睡眠を取っていない
- 勉強する体力作りをしていない(以上メンタル面)
- 集中力が足りない
- 気分だけの勉強をしている
- 勉強時間だけ気にしている(以上学習密度の問題)
受験生のみんなは「やる気が出ないのは仕方ない」と考えがちだが、本当はそうではない。 やる気を出すためには必要な手続きが必要だし、メンタルや体の状態が万全でないと勉強のやる気は決して出ることはない。
また、意外に重要なのが集中力をはじめとする「学習密度」である。成績が低い人ほど学習密度が低い。偏差値70の人が30分でこなせる勉強を、偏差値40の人は60分かかったりする。
英単語を覚えるにしても、要領の悪い人や集中力がない人は30分で50個くらいしかこなせないのに対して、私は30分で200個は単語をチェックできる。 こういった学習スピード、学習密度は成績に直結する。
勉強の質(効率)が足りない人の9つの特徴
勉強の質や効率は非常に重要だ。1日16時間勉強できたとしても、学習の質が低いと成績は上がらない。
- 過去問の傾向に合わせて勉強していない
- 音声を積極的に活用して英語を勉強しない
- 学習ジャンルに合わせて見る・音読する・書く・聞くを使い分けられない
- 自分のレベルに合った勉強をしていない
- 修得するのに有効なテキストで勉強していない
- 歴史でいきなり一問一答を使うなど論外な勉強をしている
各事項を見て、なぜ非効率なのか理解できない人は重症だと思った方がいい。具体例を挙げると「英語はまずターゲットとネクステ―ジかな」こういう勉強は非効率である場合がある。
なぜ非効率かわからない人は受験英語の勉強法について何も知らないと思った方が良い。 成績が低い人は自分の勉強法を全て疑うべきだ。勉強法が間違っているために今の成績が低いのだろう。成績が低い人ほど自己流で勉強する傾向があるが、その考え方は改めた方が良い。 効率の悪い勉強法についてもう少し詳しいものを挙げておく。
- 1日で単語を200個見れないなど暗記スピードが遅い
- 復習を5回以上、適切なタイミングでやっていない
- 音読や書くこと、シャドウティーチングなど、科目や分野ごとに適切な勉強法が出来ていない
- 大原則として学習の作法が身についていない
- 理解を徹底せず丸暗記ばかりしている
- 学力レベルに合っていないテキストを無理矢理勉強している
- 全体像の把握から入らずにいきなり細かい事項を覚えようとしている
- 記憶、習得に関係ない作業ばかりに時間をかけている(ノート作りなど)
- 各テキストの目的と学習目標にそぐわない勉強ばかりしている(解釈の学習なのに読み込みしないとか、構造を説明せず和訳を暗記するとか、計算練習なのに時間を計らずダラダラやるとか)
大学受験で落ちる人の15個の特徴
ここでは私が見て「こいつは落ちるなー」と思う受験生の特徴を挙げられるだけ挙げる。
- 勉強法を軽視している
- 2chなど信頼性のない情報源から情報を得ている
- 受験の素人(友達、先生、大学生)からアドバイスをもらう
- 周りを見て自分の勉強を判断する(周りがやっている勉強をやるなど)
- 自分の志望大学を公言していない
- 「なんとなく」の理由で大学受験をしている
- 意識が低い。認識が甘い
- 根拠もないのに「受かるだろう」と思っている
- 成績が伸びる根拠のない勉強法をしている
- 過去問を持っていない
- 理由も目的もなく予備校に行く・参考書を選ぶ
- 参考書マニア、勉強法マニアになって結果を軽視する
- 成績が低いのを周りのせいにしている
- 学校や教師・親の悪口ばかり言っている
- 「今からでも受かりますか?」という質問をする
周りのせいにする反応的な人間は絶対に成功しない
間違いなく言えることは、人や環境のせいにする人間は絶対に合格しないということだ。周りの環境に反応するだけの人間を『7つの習慣』では反応的な人間と呼んでいる。
例えばうまく勉強できないことを学校のせいにする。親のせいにする。友人のせいにする。このような人間が合格することは決してない。
周りの環境がどうであろうと、成功する人間は成功する。逆に反応的な人間は、環境がいくら良かろうと受からない。「結局は自分次第」ということだ。
You must be the change you wish to see in the world. 世界を変えたいなら、あなたが変わらなければならない。(マハトマ・ガンジー)
受験生の相談に乗れば、その人が受かるかどうかはたいていわかる。「周りの悪口ばかり言う受験生」はたいてい落ちる。「自分の問題点にフォーカス出来る受験生」は合格しやすい。
周りのせいにする人間は、周りの環境次第で自分の気分が左右される。天気が悪ければ気分も悪い。親や先生に何か言われたらやる気が下がる。 成績が上がらないことを遺伝子や環境のせいにして、自分を改善させようとしない。だから決して成功することはない。
信憑性のない情報を信じる人間は落ちる
インターネットで情報を集める人間は多い。しかし、それらの情報を鵜呑みにするのはちょっと待ってほしい。 自分の一生を左右しかねない重要な試験について、なぜ顔も名前も知らない人からのアドバイスを信用できるのだろうか?
なぜ共通テストを受けたこともない、受験の素人である学校の先生や、同じ受験生から言われた情報を素直に信じてしまうのか? (もちろん人によるので全てダメとは言っていない) 私はそんな恐ろしいことは出来ない。
自分の受験勉強なのに、根拠もない情報を信用するほど愚かなことはない。ネットの情報を鵜呑みにする人間はたいてい落ちる。
浪人については下記の記事が受験生の反響を多く呼んでいます。こちらも必ず読んでおいて下さい。
>>「失敗する浪人生の10個の特徴、10個のFAQ、7個のToDoリスト」
動画もいくつか紹介しておこう。