こんにちは。与那嶺です。今回は12月にやるべき勉強とそのポイントをお伝えしていきたいと思います。いよいよ12月は共通テスト、二次試験が迫ってくる入試シーズンです。

いろいろポイントはあるのですが、まずは勉強面についてです。勉強面でやって欲しいことは以下の4点です。

  1. バイブル本の復習
  2. バランスを整えていく
  3. 苦手科目は「○○漬け」で一気攻略
  4. 不安になる情報は絶て!

バイブル本の復習・圧縮

今まで自分が軸にしてきた参考書があると思うのですが、最近自分の生徒と話していて

  • 「最近●●の教材は勉強していません」
  • 「模試で点数が落ちました」
  • 「共通テストプレで点数が落ちました」

という話をよく聞きます。

今までやってきた教材を「最近やってないな」というのがあればしっかり復習して、これを死守してください。

ここの復習が疎かになるとそもそもの学習の土台が落ちてしまうので、過去問演習をやっても点数が上がらない、むしろ落ちてしまうという可能性も出てくるのでバイブル本の復習はしましょう。

もう一つ悩みなのが結局その過去問演習とか色々やっていると「復習まで手が回らないよ!」という人もいると思います。

そういう人向けのもう一つのポイントは『圧縮』です。圧縮して復習できるようにする。圧縮とは何かというとつまり『短い時間で教材を復習できるようにする』ということですね。

それは普通にスピーディーにやるということもそうですが、仕分けをしてちゃんと復習できるポイントだけ見て復習できるようにする。

例えば問題によってマーカーを引くでもいいですし、○☓をつけておいて☓の問題だけをやるなどなんでもいいのですが、仕分けをしていきましょう。

B4白紙法

あとは『B4白紙法』という勉強法です。B4サイズの少し大きな紙に覚えたいこと、

例えば

  • 英文法の仮定法○○とか比較法○○とか、
  • この分野が苦手、微積のこの部分が苦手とか、
  • 科学のこういうところが苦手とか、化学の無機分野をまとめたり、
  • 何か覚えたいものやこれは確実に100%覚えておかないといけないという情報を

ひとつのB4のちょっと大きめの紙に全部ガーっと整理してまとめていって、それを常に持ち歩いて覚えていくっていう方法です。

要は「無機に関してこの1枚で全部OK!」みたいな状態にするということです。

数列や数ⅡBに関してはこれだけでOKみたいなものを作ります。

もちろん1枚で足りなければ2枚でもいいんですが、なるべく1枚に全部の情報を圧縮します。

情報を圧縮するという概念がすごく大事なんですけど、情報をぎゅっとそこに詰め込んで一元化して覚えていくというのをやっていく。

要は「◯◯の復習はこの1枚・2枚で全部終わらせてるよ!」くらいの状態にできていると非常に復習がスピーディーにできるので、この圧縮をどんどんやってってもらえたらいいと思います。

バランスを整えていく

2つ目のポイントは「バランスを整えていく」ということです。

僕が伝えている勉強法では、受験の序盤4月〜7月は英数に特化してどんどん伸ばしていこうという話をしました。

今の時期からは科目間のバランスを整えていかないといけないので、苦手科目はどんどん潰していって欲しいわけです。

「今は40点くらいしか取れません」と言う人が60点まで20点伸ばすのと、

80点の人が100点まで伸ばすのとでは、80点→100点の人ほうがはるかに大変です。

それよりは全然まだまだ点数取れてない科目をどんどん覚えていったほうが、はっきり言って点数を上げるのは楽です。

なので例えば共通テスト8割目標、それに届いていない科目をどんどん潰していく。

まだ「5割〜6割なんです」っていうのはあると思うんですけど、ここから一気に潰していって5割を7割8割に持っていくってのは全然可能です。

ちなみに僕は12月の時点で共通テストで50点くらいしか取れなかった世界史で本番は89点取ってるので、30点40点上げるのは楽勝です!

その分もちろん時間をいっぱいかけなければいけないんですけど、可能ではあります。だからバランスを整えていくというのをやっていって欲しいなと思います。

苦手科目は「○○漬け」で一気攻略

3つ目。「苦手科目はどうする?」という話なんですが、おすすめは『一気攻略』です。

例えば僕の場合は世界史が苦手だったので、12月で何をやったかっていうと共通テストの過去問を全年度解いたんです。

30回分とかを一気に解いたんですね。1日ひたすら世界史やる日もあったし、そういうふうに

「英語漬け」「英文法漬け」「微積漬け」「数学漬け」「物理漬け」「科学漬け」「日本史漬け」

とか一気にやるってのをやって欲しいなと思います。

この一週間でほぼ全部、最低限の復習を全科目やってあとは「苦手科目や足りない科目をやる」みたいな感じです。

例えば理科とか社会だったらちょっと後回しにしててまだ完成してないって人も多いと思うんですよね。

だったらこの週で科学を一気に終わらせる!みたいにやるとか、

一問一答とかだったら今日1日で全部覚えてやろう!くらいの感じです。

1日12時間全部科学!みたいなのでもいいと思います。ちょっとぐらいだったら。

土日だったら模試がある日があるかもしれないですが、基本的に20時間あるわけです。

そしたら「この20時間全部物理ひたすらやろう」でもいいじゃないですか。

過去問1年分解いて1時間かかったとして、復習で2時間だったとしても24時間あったとすれば単純計算で10回分はできるわけです。

世界史の過去問演習がまだできてないんだったら、今週の土日で全部やっちゃおうみたいな。

5年分、10年分一気に解いて復習まで完璧にして、過去問演習それで終わらせるぐらいの感じでもいいと思うんですよね。

もちろん最低限のバランスは整えてくださいね。

ここはちょっと「バランスを整えていく」と矛盾するようなんですが、最低限のバランスは整えつつ、最低限の復習や勉強はしつつ、余った時間は全部「○○漬け」で一気攻略するということですね。

これはコツコツやってもいいんですけど、一気にやったほうが精神衛生的にもいいし、一気にやって伸ばすっていうふうにやったほうが苦手科目・苦手意識を克服しやすいです。

例えば世界史とか科学もなんでもそうですけど、量が結構あるというのを一気にやったほうが全体像が繋がりやすいし、掴みやすいんですよね。

「あっ、繋がった」ってなりやすいはずなんですね。

極端な話1日1分物理を勉強してそれを10年くらいでコツコツやりましょう!みたいなのって結構無理だと思うんです。すぐ忘れると思うんです。

じゃなくてそれを今日1日、2日、3日、1週間、ひたすら朝から晩まで物理やったほうがたぶん一気に終わると思うんですよね。

すごく極端な例ですけど、基本的に勉強っていうのは短期集中、一気攻略でやったほうが全体像が掴みやすいということです。

コツコツやるのもすごい大事なんですけどそれとは逆に一気にやったほうが感覚が上がるし、全体像が掴めるし繋がるしっていうのがあります。

特に苦手科目ってなんで苦手かっていうと

『情報や知識が繋がってないから』なんですね。だから全部がバラバラになってる。それはコツコツやってるからなんですね。で、苦手だからあんまりやらないし。

だから一気に10時間とかやってしまえば「あっ、なんか繋がった」「あっ、なんかわかった」っていうふうにできるので、「○○漬け」で一気にやりましょうってことですね。

基本的に使う教材はバイブル本と、共通テストの方だったら共通テスト過去問をベースにやってもらえればいいかなと思います。

この時期に新しい参考書をやるのは基本的にNGでやったほうがいいと思います。

今までやってきた教材をベースにやりましょう。

その中で明らかに足りないと思う分野とか英作文とか整序とか共通テストのこの分野の対策とかがあれば使ったらいいと思うんですが、基本的に新しい教材をやると成績が上がりにくくなってしまうので、まず復習をベースにどんどんやっていって欲しいなと思います。

不安になる情報は絶て!

ここまでは勉強の話で、次はメンタル面の話です。心理戦に関わる部分はいっぱい山ほどあるんですけど、

  • この時期に成績が下がってしまう
  • 伸び悩んでしまう
  • ある意味受験が終わってしまう

これらの原因のひとつが『不安』です。不安に負けてしまうっていうのがあると思うんですね。

不安になって「もうダメかな…」ってなる、でも冷静に考えてみるあるいは僕からの視点でみたら「いや、全然間に合うじゃん!」っていう風に思う人も勝手に諦めてしまう現象が起こるんです。

僕は世界史5割だったんですよ。早稲田の世界じゃ4割ですよ、12月の時点で。

英語とか国語は8割くらいは普通に取れてましたけど、世界史だけどうしようみたいになってたんです。

でも蓋を開けてみたら本番では世界史で9割くらい取ってるんです。

早稲田の世界史で9割ですよ。直前期の1ヶ月、2ヶ月くらいの勉強で、4割とか5割とか上げてるんです。

はっきり言って、直前期の勉強が一番成績が上がります。4〜6月でやってた勉強よりも12月〜2月にやってる勉強法のほうが明らかに成績が上がるはずなんですよ。

4〜6月ってのはいわば土台固め、基礎固めなので、単語を覚えるとか計算するとかっていうのはもちろん学力上がるんですけどあまり結果には結びつかないんですよね。

単語覚えただけじゃ英語読めるようになるかっていうと、あまり読めるようにはなりません。全くならないわけじゃないんですが、それでサラサラ読めるようにはならないし、問題がテキパキと解けるようにはならないわけじゃないです。

今の時期の勉強って一通り基礎学力を身につけてきて、それで本番形式の問題をどんどん実践で解いていって、得点力を伸ばすっていう過程に来てるはずじゃないですか。

ということは、明らかに今勉強したほうが成績は上がりやすいはずなんです。

しかも春から今までそれなりに勉強してきて、勉強もそれなりに分かってきた、勉強に対する体力もついてきた、勉強に対して耐性もついてきた、勉強慣れしてきてるわけですよね。集中力もついてきてる。

そして本番それなりに良い緊張感のなか「もうやるしかない!」っていう中でやったほうが、勉強の密度は序盤の春・夏よりも勉強の効果は2倍3倍ってあるはずなんです

だったら今勉強しないとめちゃくちゃもったいない。

ですが、いろんな不安になる情報があるから不安になると思うので、とにかく『情報を絶つ』ってことをやって欲しいんです。余計な情報は要らないです。

ネガティブな情報、どうでもいい情報に人は惑わされます。受験は情報戦でもあるわけです。でもこれは受験だけじゃないですよ。

人生も全て、経営も全て、ビジネスも全て、スポーツも全て。

戦略も大事なんですけど、そのためには情報が必要です。間違った情報を鵜呑みにして振り回される人はだいたい負けます。

受験もそう。

だからどうでもいい情報、不安になる情報、自分にとって意味のない情報、得のない情報はそもそも信じてはいけないし、そもそも入れないほうがいいです。

だからまず友人とかのLINEは控えるべきだと思います。TwitterみたいなSNSも基本はやめたほうがいいと思います。ああいうのは不安の掃き溜めみたいになってるので。不安のゴミ捨て場みたいになってるので、あんなとこに行ってもやる気はでないですね。

あとはそもそもネットを使って情報を探したりだとかもあんまりやらないほうがいいですね。自分にとってこのサイト見たら、あるいはこの僕らみたいな動画を見たら「勉強のメリハリがつくんです」とか「やる気が出るんです」っていうんだったらいいです。

 

ですが、掲示板とかどうでもいい部分をみて「大丈夫かなこれ」ってなる受験生ってかなり多いんですよね。

こういうのは昔はなかったんですが、最近、特にネットの発達による弊害でもあるので、いいところは使って悪いところは使わないっていうふうにやらないといけないですね。

参考書も使い方が大事なわけですから。

情報っていうものの取り扱い方はむちゃくちゃ気をつけないといけないです。

なので、不安になる情報は絶つ!むしろスマホはもはや触らない。

目に入らないところに置いておいて、ひたすら勉強するってやったほうがこの時期はいいです。

情報を得すぎない、集めすぎない、むしろ減らしていくっていうことをやって欲しいんです。

健康でもなんでも何が大事かっていうと、全てにおいて言えるのは減らしていく・必要なものだけ取り入れていくっていうのが大事です。

部屋の風水とかの観点から言ってもなんでもいいですけど、まずは片付け・整理整頓。

要らないものは捨てていくっていうのが大事なわけですね。

『人生がときめく片付けの魔法』っていうベストセラー本がありますけど、

あれもやっぱりどういうふうに空間をきれいにして整えて、良いエネルギーの空間を作っていくか自分が幸せになれるような空間を作っていくかっていう話をしていると思うんです。

まずひとつが要らないものを捨てていくっていうことなんですね。人間関係でも本当に必要な自分にとってためになるような人間関係しか持たないほうがいいです。

だから僕はそういうふうにおすすめをしてるわけなんです。それは必要です。そういう考えは必要。

受験でもそう。無駄なこと多いんです。無駄なことばっかりやっているからみんな成績上がらないんです。

必要なことさえやっていれば100%成績上がります。

戦略というのを僕は重視していますけど、戦略とは無駄を省くものなんですね。

『戦いを略す』って書くわけですから無駄なことしないっていうわけです。

無駄なことをしないほうが成績は上がっていく。情報もそう。無駄な情報が今ははっきりいって多い。僕から言わせればはっきり言ってゴミみたいな情報ばっかりです。使える情報は2割もないんじゃないかって思うんですけど。

受験生はこういうどうでもいい情報、ゴミみたいな情報で惑わされて、ネガティブになって、モチベーションが下がるっていうふうになってしまうんですね。

 

食べ物でも健康になるためには余計な食べ物は食べないほうがいいんですね。食べないほうが健康になるって言う本も出ているくらいですから。

身体にとって要らないもの、化学調味料が入った食べもの、白砂糖が含まれた食べ物は食べたほうがむしろ害になるわけですね。

食べないほうが健康になるわけです。それと全て一緒です。

大事なことは全て一緒で、まずは本当に必要な情報だけ、必要なものだけ取り入れる。

身体にとっての栄養分が食べ物だとしたら、僕らの心、頭にとっての栄養分って言ったら情報なわけです。

だからどうでもいい情報を入れたらはっきり言って馬鹿になります。はっきりいいますけど。

だから自分にとっていい情報、頭が良くなるような、頭が冴えるような、頭がどんどん働いて気持ちが前向きになるような情報を自分で取捨選択してコントロールして入れていかないと駄目です。

これは受験生各々の責任でもります。

ぜひ情報をしっかり必要なものだけ取り入れる、不安になる情報は絶って、シャットアウトしてっていうのも非常に重要な受験勉強の一環だと思います。

こういうふうに心理戦・情報戦で負けないようにしてもらえたらいいんじゃないかなと思います。

これは入試直前、そして入試中になっても余計な情報を集めたりするんで、これは気をつけてほしいなと思います。

まとめ

ということで今回12月にやるべき、そして気をつけるべき勉強のポイントについてお話をさせていただきました。

ぜひ参考にして、ラストスパート、一緒に受験勉強を頑張っていけたらと思います。

それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。