スランプは誰にでもある。今回はスランプの乗り越え方をお伝えしよう。このスランプの対処法を知っているのと知らないのとでは、受験生活で大きな差になってくる。
まず大事な事は、学力というものは一次関数的にやればやるほど上がるものではない。上がったと思ったらちょっと下がって、しばらく停滞して、しばらくしたらまた上がってまた停滞して、と言うように階段状になっていることが多い。
これをマスタリー曲線と言う。上がったらまた下がるというのも特徴だ。そして暫くの間、停滞期(プラトー)が続いていく。自然界でも季節があり、植物が花が咲いては枯れていくように、モチベーションにも成績にも波があって当たり前で自然なことなのだ。
だから成績が上がらないのを焦る必要は無い。焦れば焦るほど、皮肉なことに成績は上がらなくなっていく。なぜなら焦りながら勉強すると言うのは、全く本質的ではないからだ。
焦るから、資質を伴わない理解を伴わない勉強になりがちだ。進めることを重視するあまりに、覚えきることができず、理解しきることができない勉強っていうのは全く本質的ではない。
では、成績の停滞期にはどのように勉強すべきだろうか?
まず心構えとしては、あせらず丁寧に勉強すること。農業やる時も、春に種をまいて、秋に実までじっくり待つことが大事だ。勉強も、まず基礎を固め(大地を耕し)、全体像をつかみ(種を撒き)、成績が上がる(実る)。
実がならないからといって、焦って刈り取ってしまえば全てが台無しになってしまう。仮に芽が出なくても、土の下では根っこが頑張って大地に根を張っていたりする。このように成績が上がるのは潜伏期間があるものだ。
勉強面としては、新しい参考書に手を出すよりも、復習を重視しよう。基礎的な参考書何度も何度も反復して完璧にしよう。弱点分野を集中的に勉強して克服しよう。
即答できるまで覚えているか?
制限時間内に解けるようになるまでスピードトレーニングしているか?
人に説明ができるよなるまで理解しているか?
基本的に立ち戻り、本質的で当たり前の勉強を愚直に続けていこう。適切な努力は、決してあなたを裏切らない。受験で大事なことは信じることだ。下手な情報に踊らされず、王道の勉強をしよう。
人生の実に8割から9割はプラトーと言われている。大事な事は、平凡なプラトーの日々をいかに大切にできるかだ。平凡で変化のないような日々が実は大事。そんな日々を淡々とていねいに勉強できるかどうかが、受験の結果を決めるのだ。
スランプのときほど焦らず丁寧に勉強する。
プラトーの日々を、焦らず淡々と勉強していこう。
そうすれば、成績が上がっていくはずだ。
参考文献: