古文が苦手なのでさっさとどうにかしたい。試験が近いけど、古文は手付かず。時間も無いしどうすれば…。
そんな人にオススメなのが『コブタン 56の例文で効率的に身につく古文単語329』です。
この単語帳はたった56の例文の中に重要古文単語329語を詰め込んだというもの。
1つの例文の中に単語が4〜9個くらい入っています。1つの例文を何度も読むだけで複数の単語を覚えられるというものです。
いわば「古文版DUO」ですね。時間がない人も、本当に欠かせない重要単語だけ短期間で詰め込む、という応急処置的な使い方も出来ます。
今回はコブタンの使い方を解説します。
基本スペック
- [ジャンル]例文型 古文単語帳
- [問題数]56文、329語
- [難易度]易しめ
- [必要学力]特になし
- [到達レベル]0→短文が読める
- [勉強期間]1ヶ月
- [使用目的]重要古文単語を最速で覚える
- [勉強目標]各例文をスラスラ現代語訳出来る
- [対象者]全員
『コブタン』は1行〜2行程度の例文の中に重要単語や連語が詰め込まれていて、漆原先生のヒトコト(古文常識など)解説があります。
例えば1つだけ引用させていただくと…
例文1
中将、咲きわたる梅を手折りさしてめでまどひぬるも、歌も詠みわび、文も作りあへぬほどに、日も暮れはてぬ。
漆原慎太郎『コブタン 56の例文で効率的に身につく古文単語329』(ゴマブックス、2014年)より
この例文の中に、
- 〜わたる
- 〜さす
- めづ
- 〜まどふ
- 〜わぶ
- ふみ
- 〜あへず
- 〜ほどに
- 〜はつ
という単語が入っています。例文を繰り返し読みながら、時には品詞分解をしながら現代語訳を自力で出来るようにしていきます。
助動詞の活用や枕詞など、丸暗記しなければいけない暗記事項は「ヘビーローテーション」や「タッチ」などの替え歌で覚えることが出来ます(リズムを掴むのが難しいけど笑)
コブタンはいきなり使えるの?
- 使えなくはないが、文法は最低限勉強しておくべき
例文と現代語訳を対照させて、ムリヤリ覚えてもやれなくはありませんが、文法をひと通り学んで品詞分解が出来るようにして欲しいですね。最低でも以下のどちらかを読んでおくと良いでしょう。
さっさと学びたい人は、ひと通り読んだ後に助動詞表や助詞表を見ながらコブタンの例文を読んでいけばいいでしょう。
使い方
- 文法を学んでいないなら上に挙げた講義本を一読する。
- 助動詞表・助詞表をコピーしておく。
- 「例文→単語→訳→漆原先生のヒトコト」という流れで一読する。
- 助動詞表・助詞表を見ながら品詞分解してみる
- 「例文を音読→訳を言う」を繰り返す
- 例文をスラスラ読めるようになるまで反復する
文法が苦手な人は助動詞表と助詞表を「カンニング」しながら品詞分解をしていきましょう。細かい部分は分からなくてもOK。
まずは56の例文をひと通り勉強していって下さい。繰り返し勉強していく中で文法知識も深めていきつつ、細かく品詞分解していけばいいです。
コブタンの後は何すればいい?
コブタンを勉強すれば「1文=短文」は訳せるようになりますから、後は少しずつ長文を読んでいくといいでしょう。
易しめの古文長文集としては『古文読解ゴロゴ』や『古文上達基礎編 読解と演習45』などがオススメ。高校生なら教科書ガイドでもいいでしょう。
- 紹介記事:古文読解ゴロゴの使い方
- 紹介記事:古文上達の使い方
超安いKindle版は300円!
書籍版は1000円以上しますが、Kindle版はなんと300円で購入することが出来ます。iPhoneなどスマホでKindleアプリを使えるなら、携帯で勉強する事も可能です。
Kindleアプリをインストールして、アマゾンでKindleバージョンを買い、Kindleでアマゾンアカウントを関連付ければ、「アマゾンで買う→iPhoneのKindleに同期される」という流れで読めるようになります。