共通テストの倫理の勉強を解説します。近年共通テストで倫理を使える大学は少なくなりましたが、まだ一部の大学では使えるようです。

倫理は歴史に比べると勉強量が少なくある程度の得点も期待できる科目です。

とはいえ、苦手な人にとっては「案外」得点しづらい科目でも有ります。「倫理は2ヶ月で9割行ける」というのは人によるという事は初めに押さえておいて下さい。

それでは、倫理の勉強法を見て行きましょう。

共通テスト倫理の講義本

倫理は西洋の思想・日本の思想・哲学など、ある考え方について学ぶものです。ですから、哲学とか思想とか好きな人はスイスイ頭に入るでしょうが、そうでない人はややとっつきにくいかもしれません。

そこで本書の登場です。元『面白いほど』の著者である蔭山先生が倫理を易しく解説されています。まずはこの本を繰り返し何度も何度も読んでいきます。

  1. 1周目はあまり細かく考えずサクサク読み進めて良い。
  2. 2周目は丁寧に熟読していく。分野ごとに3周くらい読み込んで1分野ずつ完璧に理解していく。

ただ読み進めていくだけでも初めはいいのですが、きちんと思想や人物を区別しましょう。

  • ソクラテス、プラトン、アリストテレスの違い
  • ホッブズ、ロック、ルソーの違い

まぁ勉強すれば明らかに違うわけですが、その違いを説明できるようにして下さい。説明することで「自分が理解してない・覚えていない」ことが分かります。

繰り返し説明することで理解と暗記が同時に行えますので、勉強したら即説明!を心がけてください。説明は誰かにしなくてもよくて、独り言のようにやってOKです(これをシャドウティーチングを言います)。

このようなイメージで繰り返し読んでいって下さい。用語暗記は次に紹介する一問一答型テキストを使用して覚えます。

用語暗記用のテキスト

講義本を読みながら、用語を覚えるために一問一答などを使うといいでしょう。オススメは『蔭山の共通テスト倫理』と対応しているこの問題集です。

ポイント整理と用語暗記、さらに共通テスト型の正誤問題で演習も出来るので、「共通テストで得点するための知識固め」には最適の一冊です。

『蔭山の共通テスト倫理』『ポイントキーワード』の2冊をまずは繰り返し勉強しましょう。それで7割〜8割程度は得点できるようになると思います。

過去問演習→テキストの復習

ある程度テキストで知識をインプットしたら、あとは共通テスト過去問や模試問題集を解いていきましょう。

  1. 過去問を数年分解く。
  2. 苦手分野を参考書で復習する
  3. 過去問を数年分解く
  4. 苦手分野を参考書で復習する
  5. 以下繰り返し

このようなサイクルで勉強すれば、知識のモレがなくなり高得点が安定して取れるようになります。

ここまで来たらあとは「塗り絵」。知識が薄い部分を何度も何度も塗って、過去問でどこが薄いか確認して、塗りつぶして。この繰り返しです。